山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(新しい順)

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マネジメントというのは特殊な技能を持たない人が高い報酬を得るための、殆ど唯一と言っていい仕事だったわけですが、実はこのマネジメントこそが最も人工知能に代替されやすい。彼らが人工知能に職を奪われた後、どのようにして「人間ならでは」の付加価値を再獲得するか。
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Uberでは配車管理を人工知能が行ない、実際の運転は人間がやります。人工知能が中間管理職を担って人間が現場を担う。人工知能に一番食われやすいのは実は現場よりこういう中間管理職なんです。キャリアを横軸に、人工知能への脆弱さを縦軸に取るとカーブは富士山型になる。中年はこれから大変ですよ。
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子供に英語や楽器や絵画を習わせようとしたって、子供だってバカじゃありません。親が語学も楽器も絵画もやらずに週末はゴルフで時間を垂れ流してれば「面白いのはゴルフで語学も楽器も絵画もツマンナイんだ」と思うのは当たり前です。親自身が身をもって「ツマラナイ」ことを示してるわけですからね。
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自分にとって有益な情報以外は無意味なので時間をかけなくていい、ということをかつて僕も言ってたのですが、そうすると「自分にとって何が有益かを判断する枠組みそのものを変換させる情報」を漏らしてしまうので、やっぱりグレーゾーンの曖昧さとか直感も大事だよなあ、と。すみません、独り言です。
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LGBTは生産性が低いとかほざいて叩かれてるマヌケな人がいるみたいですけど、結局、教養の問題なんだと思います。ソクラテス、レオナルド、カラバッジオ、ワイルド、ウィトゲンシュタイン、チューリング、ソンタグなど、人文科学の巨人の多くがLGBTでした。あんたの生産性と比較してどうなのよ、と。
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自分の意思を持つこと。家畜の反語である野生を意味するWildという語は、もともと「意思する」を意味するWillの過去分詞形である。つまり野生というのは自ら意を決することで、その逆は他者に阿る、委ねること、つまり家畜となることである。
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経営者にとっては、自分の会社って命がけのものですけど、働いてる人にとってはたまたまそこにあった自動販売機と同じですよね。一定の労力を入れると一定の給料が出てくるという自販機。そういう温度差の違いがいろんなところで摩擦の原因になるのは当たり前だよなあ、と。
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日本の組織や社会は年長者ほど能力も知識もあるということを前提にしています。一方、存在感のあるスタートアップのほとんどは二十代の若者によって起業されています。こんな時代において、年長者が組織や社会で果たす役割や貢献はなんなのか、改めて考える時期に来てると思います。
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ムチャクチャ面白い。 匿名アンケートが最悪なのは、正直になるのは匿名の時だけで良い、というメッセージになるから、という指摘は本当に鋭いと思う。
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備忘録です。ダイヤモンドメディアの武井さんの言葉。単に副業がいいとか悪いとかいうことではなく、その人の能力を社会がちゃんと使い切れるかどうかが大事。ある会社だけでその人の能力を使い切れなければ、副業して社会に貢献してもらった方がいい。とても美しい考え方だなあ、と。
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グーグル、アップル、IBMが採用条件から大卒を外しました。大きなモノガタリの完全崩壊ですね。一方でこの国は未だに昭和の第四楽章みたいなことやってて、夜の飲み会で駿台模試の順位とか自慢してる残念なエリート気取りが多い。 axios.com/google-apple-c…
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誰もが「株式会社オレ」の経営者です。自分で経営しなければ、誰かに勝手に経営されてしまう。それは自分の運命を他人にコントロールされてしまうのと同じことです。
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「問題」を見つけられる人に大きな価値がつく。Airbnbの創業者二人は「部屋がこんなに余っているのにどうしてホテルは一杯なのか?」という問題を発見して大きな富を生み出しています。アインシュタインも「60分時間があれば55分を問題の発見に使い、5分を解決に使え」と言ってますね。
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僕はいろんなところで「正解のコモディティ化が起こっている」と言っていますが、では「正解に価値がないのなら、これから何に価値があるのですか」と聞かれれば、それは「問題」ということになります。
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イノベーションの停滞を教育の失敗と紐づけて語る人がいますが、全く逆で教育が大成功しているからイノベーションは停滞しているんです。システムの規定に従順でルールに従う素直な子を育てるという教育がうまくいけば、イノベーションが停滞するのは当たり前のことです。
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備忘録です。心理学者の河合隼雄さんの説明。人生で一番大切なのは「お話」で、自分の人生をストーリーとして語れる人は心の病にならないし、落ち着いて生きていけるけど、一方、心の病で苦しんでいる人は、つじつまの合う「お話」が見つけられずにいることが多いんです、と。
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やったことに対する後悔は日々小さくなる。やらなかったことに対する後悔は日々大きくなる。
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なぜ打席の数が大事かというと、成功は基本的に運だからです。運というのは確率ということですから、出力を大きくするには、率よりも数を増やすしかない。堀江さんはこれを多動力と言ってますが、成功してる人ほど色々やってるし、だから失敗もたくさんしてる。
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一流の人材が三流に牛耳られる。それが現在社会だということをシェイクスピアはリア王やハムレットで指摘してますね。我が国では同じことを夏目漱石や太宰治が言っていて、だから血を吐いたりドブで自殺したりするわけですが、9月に出す新著で、一応の解決策=こうしたら?を提案します。
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勉強のための時間が作れない、という悩みを聞くのですが、テレビありますか?と聞くと、ありますと。だったらまずテレビを捨てると、軽くて1日数時間の勉強時間はできますよ、と。これにSNSの禁止を加えれば、五年後には知識人として働く素地はできます。あとはやるかやらないか、それだけですね。
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ツイッターを始めてわかったのは、世の中には、舞台に上がって発言している人に対して、観客席からヤジを飛ばして喜んでる人もいるんだ、ということです。でもね、そこは観客席ではなく舞台なんですよ。舞台で「ヤジを飛ばして喜ぶ」という役をやっているわけです。どっちを選ぶかは自分次第ですね。
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1日8時間働く労働モデルって工場がベースなんでしょうけど、頭脳労働を8時間やるのって無理だと思うんです。執筆みたいに集中力を要する仕事って5時間もやるとボロボロに疲れる。AIが出てきて人の仕事が創造のみになれば時間より密度が大事になるので、1日4時間労働みたいな会社も出てくるかなあ、と。
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直近15年間で中小企業が多い東証二部の平均株価はプラス67%なのに対して東証一部の「TOPIX Core30」はマイナス24%。よく「失われた20年」というけど、この20年で本当に停滞しているのは「大きくて古い会社」で、中小・中堅企業には成長している会社がたくさんある。権力の終焉を感じさせます。
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チャレンジが大事と言われれば、みな「その通り」という。なのに多くの人は大したチャレンジもせずに人生を終えてしまう。なぜかというとチャレンジには「それまでやっていたことを一旦止める」ことが必要だからです。チャレンジそのものよりも「それまでやっていたことを止める」のが難しいんですね。
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アインシュタインってパラレルキャリアのお手本だと思うんです。特許事務所で安定した給料をもらいながら、論文を趣味で書いてノーベル賞をもらう。ダウンサイドリスクミニマムの仕事とアップサイドリスクマキシマムの仕事を組み合わせてる。これは理想的なパラレルキャリアのあり方だと思います。