山口周(@shu_yamaguchi)さんの人気ツイート(新しい順)

51
そういえばアランも「幸福論」で「悲観は気分の問題だが楽観は意志の問題だ」と言ってましたけど、ホイジンガ の指摘を合わせれば「楽観には知性と意志の両方が要る」ということなのかもしれません。スピノザっぽいですね。
52
自分の行為が「周囲5メートルの人々」の判断によって決定されるのだとすれば、自分の人生のクオリティは「周囲5メートルの人々」によって大きく影響されることになります。その人たちが劣化したオッサンだと悲惨な人生を送ることになる。だからこそ「エグジット」が大事なんです。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
53
クルマが来なくても律儀に信号を守る日本でコンプライアンス違反が続出してる。これは矛盾に思えるわけですが、実は全く矛盾ではありません。善悪の判断を放棄して周囲5メートルの人々に合わせるという知的惰弱さという点で同じなんです。
54
教育というのは本来「共に生きる方法を教えるもの」であるはずなのに、いまは「自分だけが生き残る方法を教えるもの」になっています。それでは誰も生き残れないのではないでしょうか。
55
この歳になってつくづく感じるのは、幸運の女神はリスクを取って動いた人にしか微笑まない、ということです。
56
自分を現象として捉えてみる、と少し救われるように思います。今はあまりに「個人の意志」が前面に置かれますが、人の行為はすべて関係性の中で生まれる現象でそこには能動も受動もありません。宮沢賢治の「春の修羅」は「わたくしという現象は」という言から始めてますがすごい洞察だと思います。
57
焚き火の火を見てるとなぜ飽きないのか?情報が変化し続けてるから、と考えればわかりやすい。逆に言えば、都会の人がなぜ刺激を求めるのか?都市は変化しない情報でできてるのですぐに退屈しちゃうからです。
58
人も組織もビジョンが大事、という話をすると「どうせ実現しない」とか「現実は甘くない」とかいう反論をいただくのですが、そもそも実現するかどうかはどうでもいいんです。ビジョンを持って生きるというプロセスが価値を持つわけでね。イエスの神の国もキング牧師の差別なき世界も実現してません。
59
この記事、ものすごく実感と符合します。最近、ラジオの仕事や大学の関係で20代の人とやり取りすることが多いのですが、みんなFacebookやってないんですよね。彼らからすると「オジサンとオバサンが互いにイイネしあってるイタイ世界」に見えるようです。そりゃそうだよね。nikkei.com/article/DGXZQO…
60
とても面白いです。資本主義を抑制すれば環境問題は是正できる、という昨今よく云われる主張に関してとても説得力のある批判が展開されていて考えさせられます。「旧ソ連では広告がなかったにも関わらず需要の拡大は止まることがなかった」という指摘など。
61
いつか本を出したい、と思っている人へのアドバイス。「交響曲を作ろうと思わず、アルバムを作るつもりで書く」というのがコツです。とにかくその瞬間瞬間で書きたいことを少しずつ書いて、後で読み返して面白いものを選りすぐって、それをキュレーションしてまとめる、というアプローチです。
62
社会人大学院という言葉は海外には存在しません。こういう言葉が存在するということは「社会に出たら学ばない」というのが基本前提になってるからですが、これは逆に言えば、学び続ける人にとって相対的にラクに成功できる社会だとも言えます。
63
エーリッヒ・フロムは「悪について」の中で、暴力には「遊び」「防衛」「復讐」「補償」の四つがあるとした上で「社会的パワーを持たない人にとって暴力は生産的行為の代用になる」と言ってますね。格差が拡大して社会的パワーを持たない人が増えると、暴力が社会参加の一つの手段になる、と。
64
今回の事件は「暴力には社会を動かす力がある」ということを図らずも証明してしまいましたね。これだけ酷い状況について何らの告発も行なってこなかった言論機関・報道機関の責任は重いと思います。
65
よく「今日は絶対に休めない」と言ってる人がいますけど、賭けてもいい、休んでも何の問題も起きません。個人的には、優秀な人ほど「え!?ここで休む?」というタイミングでポーンと休んで、周囲のテンションをうまく上げてる。「休むこと」を組織強化に使ってるんですね。自信がないとできませんが。
66
忙しいっていう理由で何かをやらない人が多いですけど、時間配分が変わらなければ今の出力は変わりません。今の出力が不十分だと思うのであれば、それは時間配分に問題があるからで、何かを止めて何かを始めないと何も変わらない。重要なのは「どうやるか」ではなく「何を止めて、何を始めるか」です。
67
ボトルネックで考える。クリエイターの能力を高めても、それを採用する目利きが顧客企業になければ意味がない。日本のクリエイティブアドバンテージを高めようと思ったら、重要なのはクリエイターやイノベーターを鍛えることではなく、意思決定する人たちのリテラシーを上げることでしょう。
68
思考の方法には一種のコツみたいなものがあって、それは「粘りどころでちゃんと粘る」ということなんです。この「粘り」を消しちゃうのが「難しい」という魔法の言葉で、これを出した瞬間に「思考の粘り」は吹っ飛びます。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
69
最近、立て続けに何人かに会って気づいたんですけど、残念な人の共通項はすぐに「難しい」ということですね。言葉には言霊がありますから「難しい」と言えば「難しい」で思考停止して終わってしまう。これも一種の「自分でかける呪い」です。
70
多くのプロジェクトに携わっていて思うのは、この国はかつてより謙虚さを失っているのではないか、ということです。進んだ知見を持つ海外の組織や団体があるのに、人を招くなり、教えを乞うなりということをせず、日本人だけで固まって実行してコケてることが多いように思います。
71
よく「自分には権限がない」と言って動かない人がいますけど、根本的に考え方が間違ってて「権限がないから動けない」のではなく「動かないから権限が生まれない」んですよね。
72
自分の人生を振り返るに、本業ではない活動の中にこそ、実はその人の未来の枝葉となる種が眠っていると思います。すぐに役に立つことはないけれども、なぜか心を惹かれてしまう、そういう活動にどれだけ身を投じられるかで人生の後半の実りの大きさが決まるように思います。
73
文化を意味するカルチャーはもともとカルティベート、つまり「耕す」から来てます。何を「耕す」のかというと「人間のこころ」を耕すわけです。その「耕されたこころ」という畑から「文化という実り」が生まれて、それが人の心をまた耕すということです。
74
あらためて気づいたのですが、人生はとても長く続くスローなゲームなのに、勝ち方を教示するコンテンツはそれをすごく短いファストゲームとして捉えていますね。でもスプリントの走り方でマラソンを走れば破綻は目に見えてます。両者の捉え方でゲームプランは全く変わってきますからね。
75
グーグルだってフェイスブックだってユーチューブだって初期段階では「これ、どうやってマネタイズするの?」が常に大きな問題でした。それは後で考えるとしてとりあえず行けるとこまで行ってみよう、の結果として今がある。初期段階であまりにマネタイズを考えると事業がどうしても小粒になりますね。