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迷惑をかけてはいけない、というこの国の奇妙な道徳がイノベーションを阻害してる。イノベーションってまず確実に世間に迷惑をかけますからね。人様に迷惑をかけてないイノベーションならそれはイノベーションとは言わないわけでね。ラッダイト運動みたいなことになるわけだからすごい迷惑なんですよ。
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三つを掛け合わせると莫大な希少性が生まれる。中でもこれからは「戦略」「デザイン」「テクノロジー」の三つを持ってる組織や人には恐ろしいほどの価値が生まれるでしょうね。陸海空を全部持ってる海兵隊です。
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MITでは理系の学生にもプレゼンテーションやディベートを必修にしています。これは「先進的な技術を有する人材であれば、自分の考えを効果的に他者に伝えるコミュニケーションの技術が必要」という考え方です。「伝えられない」ということは「アイデアがない」のと同じだ、ということです。
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なぜ多くの企業がこれほどまでに利益を出せなくなっているのか。つらつら考えるに「近代化・効率化というビジネスの役割」はほぼ終わった、ということなんでしょうね。この「近代化・効率化」という方向以外に向かわない限り、富や価値を生み出すことはもう難しいと思います。
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マズロー自身のリサーチは「自己実現を成し遂げた人は友達が少ない」ということを明らかにしてます。深く理解し合えるごく少数の友人とだけ付き合う、ということです。自己肯定感を多数の他者の承認によって得ようとすれば軸の定まらない生き方になり、自己実現も覚束ないということでしょう。
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目指すものを言葉で定義すればそれは必ず「既にあるもの」にしかならない。未だ言葉になってない新しい仕事や役割を構想するには言葉に過度に依存せず、イメージやビジュアルを用いるしかありません。だから「ビジョン」なんですよね、「テキスト」ではなく。
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SNSが普及して「家の中」がパブリックに露出されるようになるとインテリアが承認欲求を満たすための投資対象になります。すると今まで自動車やブランドバッグにかけていたお金がインテリアやリノベに向かうことになる。最近のリノベブームにはこういう背景のメカニズムも働いていると思います。
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迷惑を生み出してるのは誰なのか?実は行為者ではなく「迷惑だ」と感じる人ですよね。ここにも上部構造が機能不全に陥る元凶があります。「明文化されたルール」ではなく「受け取り方」が善悪を決めるという。
globe.asahi.com/article/130666…
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論理的に思考できない人に政治を担わせるべきではないと思います。これを読んでオカシイと思うのなら選挙にいきましょう。
ameblo.jp/94288421ca/ent…
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見田宗介は全共闘に対して「大学解体も体制変革も良いけど、その先にあるポジティブな世界像を提示してみろ」と一括している。結局、彼らはそれを提示できなかった。「仮想敵を否定する衝動」で人を束ねるのは簡単だけれど「ポジティブなビジョン」で人を束ねるのはとても難しいからです。
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デキない人=非合理的、ということでもないんですよね。デキナイ人もそれなりに合理的なんです。ただデキナイ人の合理性って「レイヤーが低く」「スコープが狭く」「時間軸が短い」んですよ。センスの差もこの三つに出ますね。センスの良い人は視座が高く、視野が広く、視点が遠くにある。
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ありとあらゆるモノが溢れている状態で「ハングリーになれない人」が多くなってくると、モチベーションが最も重要な「競争優位を左右する経営資源」になります。モチベーションはビジョンが与えられて初めて高まるのでここでもやはりビジョンが重要という。
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ではビジョンはどうやって作るのか?カギは「教養」ということになります。ビジョンとは「ありたい姿」のことですけど、現状を当たり前に受け入れてたらビジョンなんて作れません。目前の状況を「これっておかしくねーか?」と考える知的反逆心こそがビジョンの苗床です。
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日本人がなぜビジョン構築が下手かというと必要なかったからです。明治維新の時は英・独・仏が、大戦後は米が目標だったのでビジョンなんて必要なかった。必要ないものに価値はないので「ビジョンは意味がない」となった。だからこそ、逆にいまはビジョンを作れる人に高い価値があ生まれるわけです。
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希少なものの価値は高まる。今は「ビジョン」が希少なのでビジョンを生み出せる人の価値がとても高くなっています。テスラの株価がとんでもないことになっているのも「ビジョンのインフレ」を象徴してますね。ということで「ビジョン・エンジニアリング=ビジョンを設計する手法」を開発したいな、と。
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チームで辛いことがあったとき「どれだけ苦しそうに『Oh!!!No!!!!』を言えるか」競争をやると良いですよ。まずオレからいくぜ、見てろよ。(悶絶の仕草でAhhh!!!Ohhh!!!!...No!!!!!!!どう?いやすごい迫力、これは辛そう!じゃあ次はオレね、などと皆でやってると晴れ晴れしてきます。ホントおすすめ。
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知性を「正解を出す力」と思ってる人が多いけど、今どきそんな能力には一ミリの価値もありません。これからは「問題を見つける力」がカギです。皆んなが「そんなもんだろ」で済ましていたことに「ちょっと待て、これっておかしくねーか?」と言って「確かに…」と言わせられるか?
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自分に嘘ついて生きると嘘ついてる自分を好きな人が寄ってくる。当然、この人たちとは友達になれない。嫌われる覚悟でリアルな自分を出すと嘘の自分が好きな人は離れていくけどそのうちリアルな自分に共感する人が現れて仲間になってくれる。
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「空気を読む」組織が凋落する理由。タテマエの裏側にあるホンネを空気から読むようになると生産性が爆減します。「テキストを読む」のに比べて「空気を読む」のはとても脳のパワーを使う上に、結果的に「読み」が間違ってることも多く、多方面でロスが発生するからです。
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「安くて便利」から「高いけど素敵」へ。
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「オトナの事情」とか「オトナの配慮」といった言葉が出てくる状況では、だいたい「コドモっぽい事態」が発生してる。成熟したオトナが居る状況には「オトナの事情」も「オトナの配慮」も必要ありませんこら。
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「タテマエ」と「ホンネ」をうまく使い分けられるのが「オトナ」だいったことを言う人がよくいますが全く逆ですね。「ホンネ」で話しながら建設的な対話ができる成熟したオトナが少ないから「タテマエ」と「ホンネ」の使い分けが必要なんであって、そんなことを言う人ほど「オコチャマ」なんですよ。
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「すぐできること」は他人にも「すぐできる」。書店には「すぐできる系」の本が溢れてますが「すぐできる」をいくら積み重ねても「この人でないとダメ」と言われる人にはなりません。
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仕事とは「何かを生み出す営み」と考えられてきた中で「何かを無くす営み」に莫大な価値が生まれてる。コンマリさんのことを僕はポストモダンの象徴だと思ってたけど、それがグローバルな普遍性を持つに至ったことに再度驚き。Spark joy!
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小学生に「将来何になりたいか」を答えさせるのはとてもスジが悪い。彼らが社会に出るころには「いまは存在しない職業」が大量に生まれているはずなのに、なぜ「いま存在している職業」に可能性を限定させるようなことを考えさせるのだろうか。