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一学期の途中から不安定だった長男が真っ青な顔で「しばらく学校には行かない」と伝えてきた新学期の日には近隣市でも中高生が自殺したニュースがあったりして、私は「そっかそっか、ほんじゃ休もうか」と平静で陽気な母親っぽく返事をしていたけども、内心は不安と恐怖がいっぱいで吐きそうだったね。
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昨日の朝、いつも冷静沈着で物静かなダンナにTLで見かけた「安室奈美恵の息子が20歳」という情報を伝えたら「...安室奈美恵より年上じゃん!」と動揺していた。
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長女の髪を三つ編みに結っていると、私の脳内に貧しく幼いボンクラな私がチラチラ顔を出して「いいなー、可愛くしてもらえていいなあ!可愛くなりたいなー!と騒ぐのです。だから、心の中でアンタだって可愛くしていいんだよと唱えて、よくわかってないあれこれで飾りつけ、そいつを成仏させるのです。
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次男は毎日10時寝4時半起きで朝ランニングして楽器の練習と勉強してから登校するハイパー頑張り中学生なんですけど、その上こないだ「星めっちゃキレイだから起きて!」って私に5時前の雲ひとつない星空を見せてくれたりとかして、優しくて可愛くて誰の子?と思ったら私の子だったわ。ええ、自慢です。
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毎日お弁当こさえても一番美味しいおかずがシャウエッセンなの悔しいな。何しても何もしなくてもシャウエッセンは絶対に美味しい。どんなに頑張って料理したって生きてる間にシャウエッセン超えられないと思う。シャウエッセンの美味しさに打ちのめされる。シャウエッセン美味しい。悔しい。美味しい。
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晩ごはんの時に次男がガールフレンドについて「勉強ができる運動ができるとか優しいとか可愛いとか、それもまあそうなんだけど、そんなんじゃないの。ああいう人が他にいないから言葉にできない」とモジモジ語る目がキラキラ輝いていた。誰かや何かを好きになることは誰かの目をキラキラにしますね。
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女の子も男の子も育ててきましたが、一番言うことを聞かないのが私です。
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突然ですが、ここで仕事中に車で移動してて見かける歩行者でテンション上がるランキング発表します。第3位 中高生カップル、眩しい!青春が甘酸っぱーい!第2位 すごくゆっくり老犬を散歩させてる人、こっちまで幸せ!第1位 お散歩カート満載の保育園児、文句なしに尊い光景で見るだけエネルギー補給!
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嫌味ではなくて、自分を責めて悩んで苦しんでクソ真面目に一人で抱え込むタイプの人よりも、さっさと「助けてー!!」って言えちゃう人のほうが圧倒的に早く状況が良くなるし予後も良いよ。実例いくつも見てわかっててもいざ自分が助けてもらいたい状況ではなかなかできないもんですよ。羨ましいです。
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手足が火照って眠れないと悩むダンナにサプリメントとかアロマとかあれこれ試してて、先日せんねん灸を4つ試してみたところ、冗談みたいに即スヤスヤ寝ついて驚いた。ならばと私の足の冷えに試してみたらやっぱり冗談みたいに効いて、久しぶりに素足で眠れた。魔法を手に入れてしまったかもしれない。
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ダンナに似て数学の好きな次男が「ふたつのサイコロを同時に振って、どちらか片方または両方の目が1になる確率を求めるための計算式」を嬉々として話してるのを、またコイツはめんどくさいこと言ってるなって顔して聞いて「んなの何回かやってりゃそのうち出る」とぶっこんで黙らせる長女が私似です。
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パート先のエラい人とエラくない私は滅多に話す機会はないのですが、エラい人のスーツやシャツはいつもピシッとしてて仕事中にそばを通るとアイロンかかった布地の清潔な香りがします。たまたま飲み会で隣り合わせた時そのことを伝えたら「家内にお礼を言います」と照れておられた。きっと仲良し夫婦。
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チェルシー(飴)のヨーグルト味が好きすぎて、チェルシーを買ったらまず一袋の中にヨーグルト味いくつ入ってるかを確認して、バターとコーヒーとの割合を綿密に計算してからヨーグルト味を最も効率的なフォーメーションで味わう調整してて、私が持って生まれた計画性は全部この作業で使い切りました。
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昔、北海道へ貧乏旅行に出かけた兄に電話したら「今?お砂糖を踏んでいるよ。大きな倉庫で、朝から晩まで固まった砂糖の山の上を歩いてる」「あと何日かお砂糖を踏んだら農家さんからお金がもらえる。それで帰る」と話して、あまりの訳わからなさに北海道は私が知らないファンタジーの大地だと感じた。
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話をしようにも聞こうにも一方的に罵詈雑言を怒鳴られ威圧され続けて危害を加えられるおそれがあるから通報してんです。話せばわかる方だとか警官目線のコメントされても困る。こっちは丸腰で低血圧で慢性運動不足の中年事務員だし、負の感情が後からくるタイプなんだ。でも、ありがとうございました。
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職場で賢くて意地悪な上司に苦労したから、新しい職員さんが入ってきたら「私には同じことも簡単なことも何回でも聞いてくださいね。聞かれたこと忘れてるから何回でもフレッシュな気持ちで教えますから」って言ってる。しかも実際に何回かは忘れてフレッシュな気持ちで答えてる。優しいわけではない。
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世間話が下手な私なりにパート生活3年で身につけた、どこの誰ともカドを立てずに平穏な会話ができる魔法のフレーズは「変な天気ですね」「今年の風邪はタチが悪い」「野菜が高くて」です。挨拶した後この3つをランダムに繰り返して白目を剥き、歯をカチカチ鳴らしてると誰も話しかけてこなくなります。
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マクドナルドのごはんのやつは、お弁当を詰め終わって寒い台所で片付けしながら立ったまま残ってるごはんとミートボール一緒に口に入れた時の悲しい味がしました。
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自死した国語教師は「古文が嫌い」と言った私に「昔の誰かが誰かに伝えたかったことを、ずっと伝えていけるのが古文の魅力」と教えてくれました。「学び続け伝え続けていきたいからと院まで進んだけれど家の都合で就職した、これからは生徒に伝えます」そんな話をしてました。静かな小さな声でしたね。
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長女がクラスメイトから執拗な接触プレーを受ける件は担任からマイルドな指導があった後も状況が改善されなかったようです。学校から帰った長女の様子が明らかにおかしくて「今日はどうだったの?」と話しかけるも首を横に振り静かに涙を流すものだから、私は娘を泣かすヤツ残らず殺すマンに変身した。
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こないだ長女から「1週間のうちたった2日休んで5日も勉強とか仕事するのを、20歳すぎまで勉強した後50年やるのって、なんか間違ってない?」と言われて、あっホントだ!間違ってる!!ってなって何とも言い返せなかった。今日も間違った世界を生きている。
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長男がちっちゃい頃「もうすぐ」と「もうそろそろ」が混ざってて「もうしゅぐしゅぐ」って言ってたのが可愛くて可愛くて何度も言わせてたし、成長した長男が間違いに気づいて言わなくなっちゃってからは私が使ってる。忘れてしまうにはちょっと惜しいくらい可愛かった。もう長男はデカいが今も可愛い。
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今日は外出中に荷物を抱えた生協の配達員さんに「すみません、セミ平気ですか」と呼び止められました。つむじにはてなマーク浮かべて硬直してたら「虫が嫌いで特にセミが怖くて大嫌いなんですけど、届け先の玄関前に生死不明のセミが横たわってるから近づけないんです。助けて」というSOSなのでした。
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ダンナのこと好きすぎるからこないだスケート行ってダンナがコケて後頭部強打した時めちゃくちゃ取り乱して泣きながらロクに滑れないのに猛スピードで駆けつけて、止まれないからそのままの勢いで倒れてるダンナに突っ込んでしまい危うくトドメ刺すところだった。ダンナは頭が硬いらしくて無事でした。
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自粛は自分が他人のためにするのであって、赤の他人の行動を不謹慎だの不要不急だのとジャッジする権利を得るわけではないのに、やれ親子でスーパー行くなとかやれジョギングしてる奴がいるとか観光地に県外ナンバーがいるとか相互監視ムード漂ってきて息苦しい。自他の境界が曖昧な人、嫌い。