古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(新しい順)

皆既のときに月の色がどう変化するかは,火山活動が影響しているらしく,空から消える月食が起こるのは噴火が盛んな時だとされています.下の表は前400年以降の噴火を表わしたもので,それ以前のデータはないのですが,この諺が生まれるということは古典期のギリシャの月食は真っ暗だったのかも.
古代ギリシャには「テッサリアの魔女が月を降ろす」から月食が起こるという迷信(諺)がありましたが,本日の月食を見てこの諺を不思議に思いませんか? というのも一般に月食は皆既になると赤銅色になり,空から消えるわけではないからです.
【文学編】 「西洋古典のおすすめの翻訳」を難易度別・長さ別にマップ化し選書しやすくしました😂 前回はパロディゆえの縛りがあったので「文学」が漏れていました.今回は愛すべき西洋古典文学の翻訳です.書影の大きさは私のお気に入り程の意味.
ローマを中心とした「通称 アグリッパの地図」に時系列で領域を色づけしたものがあるのですが,ローマ【赤色】の拡大(征服)って,ローマ人にとってはこういうことだったのねと膝を打ってしまいました.昔の人の視点に寄り添う重要さが実感できますね. 出典⬇ totalusrankium.wordpress.com/orbis-terrarum/
再掲【古代の旅にかかる時間を計算するサイト】 オイディプスはアポロンの神託を伺うためひたすら山道を歩き父王と運命の遭遇をしますが,ソクラテスの弟子カイレフォンは船で楽々とデルフォイへ到着できます…という感じで古代の旅行の実情を知るには便利で楽しいサイトです. orbis.stanford.edu
「西洋古典のおすすめの翻訳」を難易度別・年代別にマップ化し,選書しやすくしました😂 …ええと【経済・未来技術編】の作成難易度が悶絶するほど高かったです😂
古代の知識人は早くから大地が球であることを認めていましたが,では一般人はどうか? アウグストゥス帝の硬貨では,彼の誕生星座とされる山羊が球を掴んでいます.この球は地球を表わしていると解釈されていますので,貨幣を使う当時の一般人にも大地が球であることが知られていたことになるようです.
ギリシャ人も長時間労働は嫌いで,労働中は生きた心地がしなかったようです. ―― 人は六時間働けば十分だ,それに続く七 八 九 十の四時間は,人間に「生きよ」と告げているではないか. ―― 7~10を表わすギリシャ数字のZHθIが「生きよ」という動詞になる言葉遊びですが,私などは何だか励まされます😂
【新アテナイ人なら知っておきたい西洋古典の迷訳】 出版当時はこれが「分かりやすい意訳」だったのでしょうが…「羊羹色」や「入籍」どころの騒ぎじゃありません.もはやギリシャ人が登場する落語です😂
通称「ロシア農民の掛け算」と呼ばれる有名な方法は九九を使いません.157×83の計算ですが,被乗数を2倍,乗数を半分(奇数の場合は1を引いて半分)にしていきます.乗数が偶数の行を削除し,残りの和を計算すると,あら不思議!答になるという楽しい方法.
『チ。』で近世の天文学に関心をもった方にはこの本が超絶オススメ.若い読者向けということで「話し言葉」で書かれてあるのですが内容は初学者に配慮しつつも本格的.科学史という学問がどういった手法で過去の天才の思想と対峙しているのか,第一人者が手の内を明かしてくれている点にも大注目です.
【買ってよかったキッチングッズ】 新アテナイ人向け😂
夜中に誰かを追放したくなったらこれやって!陶器を割って追放したいヤツの名前を書いて投票するだけ。油はゼロだし超ヘルシーなのに、本当に追放できることもあるから是非やってみて😂
厳しいことを言います. 「ベクトルや行列を絶対に学びたくないけど統計学の成果を享受したい文系の人」が話題になっているようですが,トンデモ歴史を展開する科学者はその逆かもしれませんね.「語学や史学なんて絶対に学びたくないけど歴史を語りたい人」なのかもしれません.
厳しいことをいいますが,こんな本が必要だと真剣に思っている人は多いのではないでしょうか. もちろん魅力的な歴史を語る科学者はいらっしゃいますが,「この人は一体何の話をしているの?」という方もいらっしゃり,その先生の本を使った思い出があると複雑な気持ちになります.
【ギリシャ人が体育場でやってる「アレ」の名前】 新アテナイ人の皆さん,スポーツの秋ですよ! ギリシャ人がギュムナシオン(体育場)でよくやっている「アレ」の名前を言えるようにしておきましょうね😂
【西洋古代を楽しむ新書100選】は,歴史・哲学・思想・宗教・文学から選んだものですが,特に初学者にオススメの10選を教えてほしいというリクエストがあったのでご提案いたします.
【西洋古代を楽しむ新書100選】 蔵書の中から西洋古代を楽しむための100冊をみつくろってみて思ったのは「まずは新書を読まないと始まらないな」ということ.この中に関心のある本があれば早速手に取ってみてください.私も手に取ります😂 (※「文庫クセジュ」を新書として扱いました)
数学に縁がなく大人になってしまった人向けの「数学読み物」はたくさんありますが,結局「分った気にさせるだけ」の本が多いように思います.しかしこの二冊にじっくりと取組めば数学そのものの考え方が身につくと思います.微積と線形代数の本質を比喩ではなく論理で理解する独特な構成の名著です.
『古代哲学入門』 凄い凄すぎる!古代の哲学者の議論だけに集中するという切り口で,こんなに見通しよく彼らの思想を吟味できるとは.哲学者が先人の議論にどう応答し議論を鋭く磨いたかがよく分かります.ストア派に十分な紙幅を割きつつピタゴラスやエンペドクレスを省略するという斬新な構成も見所.
厳しいことを言いますが,呉茂一が「浦島太郎」をホメロス『オデュッセイア』風に訳しているのはあまり知られていません😂 続きが凄く気になりますが,おそらくこれで終わりです.
藤澤令夫と梅原猛は,学問上の議論から殴り合いに発展したことがあるということを知りました.最終的に加来彰俊が梅原に馬乗りになって静止し,梅原は泣きながらその場を後にしたそうです.もしも当時witterがあったら相当な人格攻撃の応酬に発展していたことでしょう😂
呉茂一訳「ホメーロス風桃太郎」の第1回~第7回までを再投稿しておきますね. 時間を置いて振り返ると,私一体なにを作っていたのかと途方に暮れています😂
新訳『オデュッセイア』を読んでいますが凄いです.例えば注釈1つとっても宮沢賢治の引用があるなど古今東西の物語に通じた中務先生ならではの偉業.翻訳には最新の原典を用い,訳語として自然な範囲で語順を原文に一致させる美しい散文改行訳.今迄は呉訳を引用してきましたが今後はこちらに致します.
黙読という習慣についての歴史が分りやすくまとめられています.ソクラテスの「ダイモーンの声」を「近代的な内面の良心の声」とする解釈があるのは知りませんでした.読書好きの方はきっと[参考文献]を手元に置いておきたくなるはずです. jstage.jst.go.jp/article/johoka…