古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(いいね順)

通称「ロシア農民の掛け算」と呼ばれる有名な方法は九九を使いません.157×83の計算ですが,被乗数を2倍,乗数を半分(奇数の場合は1を引いて半分)にしていきます.乗数が偶数の行を削除し,残りの和を計算すると,あら不思議!答になるという楽しい方法.
「西洋古典のおすすめの翻訳」を難易度別・年代別にマップ化し,選書しやすくしました😂 …ええと【経済・未来技術編】の作成難易度が悶絶するほど高かったです😂
『非ヨーロッパ起源の数学』 よくぞここまで世界中の「民族数学」を収集したなという圧巻の本.現代の数式に置換えるという記述は歴史的には問題も多いのですが,その分理解し易いものになっています.ブルーバックスの科学史本の中では比較的安心して読める本ですし,資料集としても楽しめる本です.
ギリシャ天文学に関心のある方に便利な図をご紹介します.宇宙の成立と農事暦を詩で表現したヘシオドスから「文学」「精密科学」「哲学」という天文学の三本の川が生じたという解釈のもと,その川の流れと相互関係が分かる図です.出典:The History & Practice of Ancient Astronomy,p.18(一部変更)
古代ギリシャには「テッサリアの魔女が月を降ろす」から月食が起こるという迷信(諺)がありましたが,本日の月食を見てこの諺を不思議に思いませんか? というのも一般に月食は皆既になると赤銅色になり,空から消えるわけではないからです.
厳しいことをいいますが,こんな本が必要だと真剣に思っている人は多いのではないでしょうか. もちろん魅力的な歴史を語る科学者はいらっしゃいますが,「この人は一体何の話をしているの?」という方もいらっしゃり,その先生の本を使った思い出があると複雑な気持ちになります.
「タイムマシンに乗って過去の出来事を調べるのがベストだけれども,まだ実用化されていないので,歴史研究者は仕方なく限られた史料をもとに歴史記述をしている」と思っている方は「歴史」という学芸について根本的に誤解をしていると思われます.
【読書の秋に読みたい書籍100選】 数学史の本を100冊選んでみたのだ!「数学読み物」にも楽しい本はあるのですが今回は原典(翻訳)を含む「数学史」の本に限定したのだ!古代よりですが気になる本があれば手にとって欲しいのだ! 「こんな本があるのか!これも数学史?」と思ってもらえると嬉しいのだ!
厳しいことを言いますが,呉茂一が「浦島太郎」をホメロス『オデュッセイア』風に訳しているのはあまり知られていません😂 続きが凄く気になりますが,おそらくこれで終わりです.
【西洋古代の「科学」に関するオススメ書籍100選】 科学史や科学哲学の本で冒頭を飾ることの多い西洋古代の科学は,天文学と数学が注目されることが多いですが勿論それだけだったわけではありません.現代とは違った枠組みで思考する世界が広がっていますので関心のある本を是非手に取ってみて下さい☺️
【古代地中海の宗教に関するオススメ書籍】 何かと話題になることの多い宗教ですが,西洋古代の理解においても重要です.そこでギリシャ・ローマを中心にした「宗教」を学べるブックリストを作ってみました.是非手に取って見てくださいね.私も手に取ります😂
これはあくまでも一般論なのですが,古代の文献から「格言」や「座右の銘」として言葉を引用するときは文脈に要注意です.特に古代にない概念の場合は尚更です.どういうことかというと例えばアリストファネス『平和』という喜劇に「ムーサよ,戦争を遠ざけて親しき私と踊り給え」というのがあります.
どこから誉めればいいのか分かりません.出典や参考文献は省略されているため定説だけの教科書的内容ですが次第に著者である左近司先生の哲学者への疑問が増えていき読者は原典を読みたくてウズウズする仕掛けになっています.中世を「花開いた」とする末尾は秀逸.こういう入門書を待っていたのです!
ギリシャ人は,熱中症は太陽ではなくシリウスに灼かれる事で起ると考えた為 σειρίασις(セイリアシス)と呼んでいました.眼には見えませんが夏は昼中シリウスに照らされています.⬇大犬座の舌先にあるのがアツアツのシリウスで,書かれたアスキーアート的な文はヒュギヌス『天文詩』の引用らしいです.
どうしても主人公が死ぬ悲劇を書きたい人が後をたたないので,せめて「アンハッピーエンド」と「バッドエンド」の区別はつけて欲しいって話.別にアゴラの雑談で話す分にはどっちがどっちでもかまわないのだけど,ディオニュシア祭での上演を考えているなら詩人は明確に認識しておいたほうがいいです😂
【新アテナイ人なら知っておきたい西洋古典の迷訳】 出版当時はこれが「分かりやすい意訳」だったのでしょうが…「羊羹色」や「入籍」どころの騒ぎじゃありません.もはやギリシャ人が登場する落語です😂
新訳『オデュッセイア』を読んでいますが凄いです.例えば注釈1つとっても宮沢賢治の引用があるなど古今東西の物語に通じた中務先生ならではの偉業.翻訳には最新の原典を用い,訳語として自然な範囲で語順を原文に一致させる美しい散文改行訳.今迄は呉訳を引用してきましたが今後はこちらに致します.
古代地中海世界を古代人の視点で検討するときは我々の親しんでいる地図ではなく,この「アグリッパの地図」のような配置を想定してみてほしいです.アレクサンドロス3世は世界の中心を目指して上へ向かい,カエサルは世界の果てを目指して下に行ったことが分かりますし地中海の中心性も理解できます.
【干支の古代ギリシャ語名】 新アテナイ人の皆様,明けましておめでとうございます.覚えておきたい干支の名前と豆知識です. 西洋古代にまったく関係ない干支ですが,きちんと動物の画像があってよかったです😂
【炎上注意】 ネロ帝はローマ市に飲用水を供給するマルキア水道で水泳をして炎上しました.ネロは14年間の治世で3回しか寝込むことがない程健康だったとされていますが,この水泳の後に神の怒りをかって寝込みます.食の安全と迷惑行為に厳しいのは日本人だけではなく,ローマの神々も厳しいのです😂
「タイムマシン歴史観」によれば,現代に生きてる我々は,ウクライナ戦争の原因や経過について最も詳しい人ということになりますが,おそらくそんなことはなく,数十年,あるいはもっと後になって明らかになる「事実」もあると考えるのが自然ですよね.
【古代の著名人が成人した頃にやっていたこと】をまとめました.遺産を放蕩した人や刺客に追われた人など,皆さん良くも悪くも人生の転機を迎えたようです.彼らの20年後が気になりますよね?そのうちまとめますね☺️ なお成人年齢は時代や地域により異なりますが例えばアテナイでは18歳とされています.
恐い話をしますね. 以前,教科書に載っていたと思う話を,出典を確認しなままポロッとツイートしたことがあります.するとある専門家の方から「出典を教えてください」と引用RTがあったのです.恐い話はここからです.
【死について考える西洋古典の本10選】 プロメテウスは,人間に対し自らの寿命を分からなくすることで「死を怖れる病」を癒やしたとアイスキュロスは伝えますが,それでも我々の「病」は完治したわけではないでしょう.そこで今回は死について考えるための入門書を(自分のためにも)まとめておきます.
《武装するフクロウ》 フクロウ(ギリシャ語でglaux)はアテナイのシンボルですので当然「ゆるキャラ」が考案されていました.左の翼は盾を装備していますが,武器を持つのは右の翼ではなく…み…右手です😂