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もしも原神ロゴの漢字が紀元前の形だったら
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イェランは夜の蘭と書きますが、原文の称号は「蘭生幽谷」であり、これは奥深い谷(=幽谷)に咲く蘭、つまり目立たない所にいてもなお美しく非凡であることの比喩でしょう。
祈願名にある「諜知(ちょうち)」は密かに情報を仕入れることで、どうも「暗躍する美人諜報員」といった印象を受けます。
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【狂言・式楽伍番】
読み:きょうげん・しきがくごばん
能は江戸幕府では式楽(公の行事で演じられる芸能)に定められた。
正式な上演形式は五番立(ごばんだて)と呼ばれ、演じられる役柄や曲の趣によって演目を五種類に分類し、決まった順番で上演するというもの。爆発名の伍番はここからか。(続)
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また「何ぞ」は疑問詞なので、普通連体形で結ぶ。
「君なくはなぞ身装餝はむ」(万葉集1777)
「なぞかう暑きに、この格子はおろされたる」(源氏・空蝉)
しかし歌詞は「流され」と連用形となっている。その後に何か言いたかったが、言葉に詰まったさまを表しているのかもしれない。
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神里綾人の凸名は、源氏物語の注釈書名に由来すると思われるものがいくつかあります。
すなわち『弄花抄(ろうかしょう)』『細流抄(さいりゅうしょう)』『万水一露(ばんすいいちろ)』『濫觴無底抄(らんしょうむていしょう)』です。
※『濫觴無底抄』は『岷江入楚(みんごうにっそ』の別名。
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【波乱月白経津】
読み:はらんげっぱくふつ
波乱月白の語からは、月光に白む空のもとで荒波の立つ光景が想起され、武器の意匠にも表れている。
経津は『日本書紀』に登場する経津主神(ふつぬしのかみ)のことで、よく刀剣の神として扱われる。「経津」は音仮名で、漢字に意味的要素は無い。
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奇技淫巧(きぎいんこう)の「淫」は、「度をこえている」的な意味合いで、あっちの意味ではありません。
「お前の作品は、過度に技巧を凝らしてばかりで、役に立たない代物だ」というような感じで罵られたのでしょう。
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【層岩巨淵 主要NPC】
「瑾」「璇」は美玉の名に使われる字で、「玥」は神秘的な玉の名に使われる字なので、鉱山関連で多少意識されているのかもしれない。
※各字の左側の「王」は、「玉」が偏になる際の省略形で、王様とは無関係。
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【毘藍婆重機】
読み:びらんばじゅうき
「毘藍婆」はサンスクリット語の音写で、世界の始まりと終わりに吹き荒れるという暴風を指す仏語。
名前は、当初セノが提案した大マッハマシン(原文:大風機関)に着想を得て、「大風」と「機関」の組み合わせを参考にし、本人が名付けたもの。
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スメール冒険ノートにある「デーツ」は、公式のティナリの画像にあった「ナツメヤシ」の実のことです。
中国語の「枣椰」は木も実も両方指せるので、どちらも同じ表記です。
ちなみにティナリの画像の文章には、(恐らくセノの)「枣椰(zǎoyē)」と「早・夜(zǎo・yè)」のダジャレが入っています。
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正機の神のボイスが「いきながらえる」に修正されていました。
#原神 twitter.com/genshin_kanji/…
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【虚空の鼓動、熾盛の劫火】
読み:こくうのこどう、しせい(orしじょう)のごうか
「虚空」は何もない空間。アーカーシャ(Ākāśa)という言葉はこの意味。
「熾盛の劫火」は激しい炎が辺り一面を焼き尽くす様子。いつかの、博士が樹を焼く情景と関連するかもしれない。
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凝光デートイベの「ここには銀三百両はない」は中国の諺です。
男が銀三百両を土に埋めて隠したが、盗まれるのを恐れて「ここに銀三百両は無いよ」と書いた札をわざわざそこに立てた。それを見た隣人が銀を盗み、発覚を恐れて「盗んだの俺ちゃうよ」と札に書いたというアホ二人の説話からです。
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The Game Awardsにて、多くのプレイヤーの間でヨォーヨとみなされている少女が映し出された。
中国名は「瑶瑶」で、「瑶」は美しい玉のこと。璃月の地名「瑶光の浜」と同じ字。
(ちなみに公式は、このキャラがヨォーヨだと明言したことはないため、あえて回りくどい言い方をした)
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【甘雨】
万物を潤す恵みの雨
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【浮生は散り、万般を舎す】
素直に解釈すれば、「儚い我が人生は一刹那に散りゆき、全てを捨て去る」の意。
📖浮生(ふしょう):はかない人生
📖万般(ばんぱん):すべてのもの
📖舎す(しゃす):捨て去る
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【全部400鈴】
魚釣りのアチーブメント。「鈴」はベルの意。
どうぶつの森シリーズの通貨単位「ベル」は、中国版では「鈴銭」と表記されるため、釣り繋がりで恐らくこれのパロディ。
400ベルというのは、海で釣れまくるスズキの売却価格で、有象無象の代表魚種として選ばれたと思われる。
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稲妻のセイライ島にある「越石村」ですが、いつの間にか「こしこくむら」から「こせきむら」に変更されていました。英版の「Koseki Village」に合わせたのでしょう。
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能と狂言は密接に関わっており、同じ舞台で演じられる。能の場面転換の合間を、狂言師が繋ぎで演じる間狂言(あいきょうげん)もある。冒頭に狂言とあるのは、それらを考慮してのことか。
また「伍番」は、傾奇者→国崩→散兵→正機の神→放浪者を、演目に準える意図もあるかもしれない。(終)
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【無垠無憂】
読み:むぎんむゆう
「垠」は果て。「無垠」は果てしないこと。「無憂」は不安がないこと。
ツイート本文中の「草木は果てしのない地に根を張り、葉先は星々に向かってすくすくと伸びる。」を表したものか。
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【真味茶漬け】
読み:しんみちゃづけ
「真味」はその食べ物の本来の味わいのこと。
2枚目は竹の子の親勝りの図。
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【逸俗逡巡】
読み:いつぞくしゅんじゅん
「逸俗」は俗世から離れること。「逡巡」はためらうこと。
つまり、人間社会に居続けたいという意味合い。
半仙として孤独を感じていたが、七星の秘書として慕われることで、人間との繋がりを実感した甘雨の心情を反映したもの(伝説任務参照)。
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【碧落の瓏】
読み:へきらくのろう
「碧落」は青空。
「瓏」は基本的に、玲瓏(れいろう)といった、玉が鳴らす美しい音や、光り輝くさまを表す連綿詞に用いられる字。
英版で「Splendor(輝き)」という訳語が見られることから、ここでは「(玉のような)輝き」を表すと解釈しておく。
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