#第63期王位戦 第三局は八十四手で後手の藤井聡太王位が勝ち、シリーズ成績を2勝1敗としました。序盤は互いの速攻を封じ合う駆け引きが続き、かつて流行した形に合流。中盤からは藤井王位が攻めをつなぎ、豊島九段の反撃を退けました。第四局は8月15、16日、佐賀県嬉野市で指されます
Q第1局からの2週間をどう過ごしたか。 豊島竜王:対局が結構重なったので、それらを指しながら、竜王戦のことを考えたりしていた 藤井三冠:第一局は、豊島竜王の積極的な動きに対応できないところがあったので、その辺りの課題を修正できるようにと思って取り組んできた
日本将棋連盟は30日、関西研修会B2クラスの木村朱里(きむら・じゅり)さん(13)が6月1日付けで女流棋士二級となると発表しました。 師匠は小林健二九段。出身は滋賀県高島市。 得意戦法は四間飛車。お兄さんが将棋を指しているのを見て興味を持ったそうです。 写真は日本将棋連盟提供。
#王位戦 終局後のコメントです。 藤井王位:4四歩から4一飛車はこの形になればやってみようと。6八成銀から6九飛車を打つ手が間に合う形になり攻めの形を作れた。中盤以降の玉が薄くて自信のない将棋だが崩れず指せた。すべて角換わりで中盤が難しく、長考しても分からない場面が多かった
感想戦終了後、羽生善治九段に話を聞きました。 一手損角換わりの戦型については「たまに指す戦法。ちょっと気分を変えてみました。早い段階で前例がなくなり、方針が定まらないまま指していた」。 終盤の先手の猛攻については「踏み込まれるのは怖かったが、代わる手段も難しかった」とのこと。
最後に藤井聡太竜王があいさつ。 「今期は今まで以上に上を目指したい気持ちが強くありました」 「中盤で形勢判断の課題を突きつけられた第1局、終盤が非常に難解だった第4局が特に印象に残っています」 「4連勝という結果は望外で自分の実力以上のものが出せた」 と丁寧に謝辞を述べました。
控室では、副立会人の船江恒平六段が抹茶わらび餅を召し上がって「藤井先生は考えてて味わう余裕はないかも。私が一番幸せかもしれない」。「めちゃくちゃおいしかったです」「幸せになりました」
式後の囲み取材では、藤井叡王が前期注文したおやつ「コロコロしばちゃん」と今期頼んだ「コロコロくまさん」ではどちらが好みだったか、との質問が出ました。 藤井叡王は少し困った表情を見せた後「どちらも非常においしく、どちらかの肩を持つことはできないというのが正直なところ」と答えました。
前夜祭が開かれ、両対局者が意気込みを語りました。牧之原市の杉本基久雄市長から茶葉の記念品贈呈も。 藤井王位:食事やおやつのメニューをご用意をいただくなどご協力いただき、また盛り上げていただき大変嬉しく思っています。持ち時間8時間と長い対局なので一手一手しっかり考えて熱戦にできれば
対局後、勝った羽生善治九段は「(終盤は)ちょっと負けかと思って指していた。最後は竜が取れる形になって勝ちになったと思った。入玉されていた可能性もあったかも」と振り返りました。 「ここからは間隔が短く(リーグの)対局が続くので調整して次の対局に全力を尽くしたい」とも語りました。
第34期竜王戦第3局、検分と前夜祭の写真です 日本将棋連盟提供 豊島将之竜王は対局中のおやつによくフルーツを注文します。前夜祭でも「福島県はフルーツが有名なので楽しみ」と話していました 藤井聡太王位は「福島のおいしい食べ物や温泉を楽しみつつ熱戦にしたい」と意気込んでいました(岡)
Q公開対局の場での勝利について:(1/2)充実感というか、これをきっかけに実力差を埋めていかないといけない、という気持ちの方が強いので。諦めない姿勢を示せたのは良かったのかなと思います
最後に藤井聡太王位が謝辞を述べました。 「前期は豊島九段に序盤でペースを握られる展開が多かったので、修正できればと思って臨みました。 1局ごとに自分なりに工夫して指すことができ、収穫の多いシリーズでした。 今後もよりよい将棋が指せるよう、精進して参ります」
藤井聡太王位に豊島将之九段が挑戦する #第63期王位戦 第1局が28日午前9時、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑で始まりました。振り駒の結果、と金が3枚出て豊島九段の先手番となりました。角換わりの戦型に進んでいます。
#王位戦 第4局2日目午後のおやつです。 藤井王位はアイスティーのみの注文。 豊島九段はフルーツ盛り合わせとグレープフルーツジュースでした。 写真は3度目の登板となったフル盛り。 毎回、盛り付けには趣向が凝らされていますが、フルーツが球状にあしらわれている点は共通しています。
#第63期王位戦 白組の羽生九段-澤田七段戦は羽生九段の勝ちとなりました。 これで白組は池永天志五段の優勝が決まりました。 羽生九段はリーグ残留を決め、澤田七段は陥落となりました。
封じ手予想は、武市七段が「△1五歩と指してほしい」。 木村九段は「分からない」ときっぱり。 記者の困った顔を見て「じゃあ△4一玉。当たらないと思うけど」と付け加えました。 両対局者は対局場を去り、渭水苑の美しい庭園に日が落ちようとしています。 明日の対局にも、ぜひご注目ください。
叡王戦五番勝負第3局の昼食の写真(日本将棋連盟提供)です 藤井聡太叡王:名古屋御膳・冷たい緑茶 菅井竜也八段:三河一色鰻の食べ比べ御膳・アイスコーヒー
本日、名古屋市で行われる将棋日本シリーズJTプロ公式戦準決勝で対決する藤井聡太三冠と永瀬拓矢王座が2日、本紙の単独インタビューに応じました。 VS(練習将棋)で切磋琢磨する2人にお互いへの思いなどを語ってもらいました。 永瀬王座のインタビューです。 youtu.be/dR7kdNYSCCY
「乗り鉄」として知られる藤井聡太王位は、たっての希望で、鉄道で旭川入り。久しぶりという鉄道での時間についても語っています。 対局前日の囲み取材の動画です。 youtu.be/OFRD_JD8nbw
両対局者とも「セットF」を昼食に選びました。うどんは犬山市を含む近隣市町で作られている小麦「きぬあかり」を使った乾麺。つるつるでもちもちの食感が特長だそう。自然薯「夢とろろ」をはじめ、天ぷらのオクラやカボチャなども地元産です。