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機能不全家庭で育つと自分の気持ちを感じる余地がなかったために、大人になって出来事に対する感情を感じるまでタイムラグがあることがある。自分の気持ちを瞬時に理解することもはたくさん経験して慣れていないとその場では分からないことはおかしくない。それだけツライ環境の中で頑張ったという証…
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精神疾患は基本的に「治った」と明白に実感できる時が現れることは少ない。「また悪くなった…」というショックや不安を抱え続ける。「もう治ったの?」と聞かれてもそれがいつか一番知りたいのは本人。「治った!」と言えない思えないツラさを抱え、病との「付き合い方」を見出すことはものすごい努力
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親の機嫌を伺って育つと「場の空気の悪さ」や「人の機嫌の悪さ」に耐えられないほど動揺しがちで「自分がなんとかしなくては」と、攻撃的だったり不安定な人の機嫌を取ろうと自分から関わることを繰り返すことがある。「人の機嫌を直す役目は自分」は呪い中の呪い。。人より自分を1番大事にしていい。
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心理に関するブログ書いてます。
『人の不機嫌さに深く傷つくのはなぜ?』『トラウマが奪う人生の選択権』などなど、自己理解に役立つ心理学的知識を綴っています!
ご興味がありましたらぜひ✨
psychologist-neco.com
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誰かの不機嫌さにひどく動揺し、「自分が何か悪いことしたかな?」と自己関連づけを深めてしまったり、
率先して機嫌を取りにいったりというような「他者の不機嫌さや空気の悪さに耐えられないほど動揺する」メカニズムと対処法をまとめています。
psychologist-neco.com/grumpy/
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「人の気持ちがわからない」という中には自分の気持ちがわからないことが原因であることがある。決して自分のことだけ考えているわけではなく、自分の気持ちが耕されなかった環境だったために、他者の気持ちに実感が伴わないことで自然に共感できず、思考でカバーしていることも。冷たいわけじゃない
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幼少期から感情を抑えていると、心の傷があやふやなままいくつも蓄積されてしまう。気持ちを聞いてもらえなかったからいざ表現するとなると「黙るか半狂乱か」といった両極端になってしまうことも。「自分の気持ちを認知して言葉にする」というスキルはハイレベルなのに自然に備わっている前提がつらい
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「気持ちを言おうとしても固まってしまう」「泣き喚いてしまってうまく伝えられない」等といった極端な表現に焦点を当て
『感情表現の難しさ』について整理しました。
「うまく言葉にできない…」等と悩む場合の自己理解の助けになれば幸いです。
psychologist-neco.com/difficulty-in-…
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「白黒思考」にならず「グレーを持つ」ためには余力が要る。なのでストレスフルであるほど極端な捉え方になってしまう。些細な指摘を「全否定された」と感じるほど傷ついてしまったら、それほどいっぱいいっぱいの状態で限界のSOSであることも。捉え方の修正よりまず休息が何より必要かもしれない。。
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心からの安定に至るには「安心」や「幸福」の量が必要。量とは時間。「今どう考えても幸せなのに昔のことを思い出してつらくなる」としたら、まだ過去の傷の量が勝ってるから。今の自分は過去が作ってるから仕方がないこと。。そのまま「安心できる今」を続けて量を増やしていくうちに安心や幸福が勝る
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子ども時代が苦しい環境であると「耐える」ことしか選択肢がない。そのため、自分の人生の選択意識をしっかり持つことができず「自分の人生は自分以外の他者次第」と無意識に刻まれることがある。意識的には選んでいるかのように「今の環境に耐えてなくては」と自分を叱咤し我慢をし過ぎてしまうことも
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「大人への支援」も子ども支援と同じようにすごく大事。大人になったからって子ども時代のことがリセットされるわけじゃない。子ども時代の延長で大人になってる。「大人になったら自己責任」はおかしい。なんとか生き延びて大人になってやっと症状だとわかる、やっと治療が始められることはとても多い
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自分の存在に無条件の肯定感が持てないと間違いを許せない完璧主義になることがある。他者からの些細な指摘を人格否定かのように受け止めたり、嫌なことを何度も反芻してしまったり苦しみを抱えることがある。それは無力な子ども時代に大人の役割を求められ必死に応えようとした懸命さの証かもしれない
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「ここでやっていけないなら他では無理」「今逃げたらこの先も逃げることになる」「大人になったらもっとツライ」「何をしても無駄」などの、将来を悲観させる言葉は、今を黙って我慢させようとするただの脅迫。。呪いの言葉。。根拠のない大嘘。。
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「病気と付き合っていく」のは簡単じゃない。。「治したい」と思うし「この症状がこの先も続くのか…」というのは希望を失ってしまうこともある。ただ、症状を「ゼロに」と目指すと苦しみが増えてしまうこともある。自分なりの「付き合い方」を見出すまでけっこう年月がかかる。ものすごい苦労と努力
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体力が少ないと適切な防御もしづらくなる。精神を消耗しやすい「八方美人」とされる人の中には「好かれたい」というより「他者からの攻撃に耐えられないから未然に円満な関係を築く」であることもある。ただそれが更なる傷つきや消耗になってしまうことも多く、「自分を守る」とは簡単なようで難しい…
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機能不全家庭で育つと、親との間に起きる感情は「この人が必要だけど嫌い」であったり「一番身近な人だけれど恐ろしい」等といったアンビバレンスな感情を抱く。それが大人になって他者に親しみを感じると、かつて「親しみ」と同時に起きた苦しい感情も連れてくるため強い怒りや不安などが生じてしまう
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すごく大事だと思うことは『思考の歪み』や『過剰適応』傾向があろうと、それが「悪いこと」ではないということ。「それだと自分が苦しいから変えた方がいいかも」ということであって、むしろ自分にストレスを課しながらすごく頑張って生きてきたということ。変えようとする前にものすごく褒めてほしい
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感受性が強い人は「他人の感情がそのまま伝染する」から「気にしない」では済まない。場合によっては本人以上に痛みを感じている。感情の中でも「不機嫌」「攻撃性」は特に波動が強いから近くにいるだけで傷ついてしまう。でもそれは自分のせいじゃない。痛みが分かるから優しさも人一倍なことが多い。
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子ども時代は「逃げる」という選択肢がない。どんなにつらい環境であっても生きるために居なければならない。そこから逃げることは家や食事も失ってしまう恐怖である。そのため大人になって苦しい環境に置かれても逃げることに無意識に恐怖を感じ引止めようと反応するため耐え続けてしまうことがある…
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精神疾患の方に必要だとされる「休養」は、健康な人の休養とは全く違う。「意識のある重体」のような状態。ツラくて苦しくて自己否定で心はいっぱい、身体は動きたくても動けないし痛いし眠れないし起きれない。。それでもそう過ごすことが治療となる時がある。「健康な人の休養」とは全く違うんです…
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機能不全家庭で育つと、誰かが困っていたり不調を訴えていると「何とかして」と責められているように感じたり、「自分が何とかしないと」と誰かの負担を負おうとし過ぎてしまったりする。。でも、今はもう何もしなくても誰も責めないかもしれないし、肩代わりしなくていい。そもそも自分のせいではない
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精神疾患の全てが誰にでもなる病気とはいえない。けれど「適応障害」と「うつ病」は、本当にどんな人でもなる病気。どんなに自信満々でも。どんなに人生うまくいっていても。優しい人もそうでない人も。敏感な人も鈍感な人も。
だから、「なった人が弱い」とか「適応能力がない」とかでは全くない。
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「トラウマに由来する対人関係の苦しみ」について整理しました。
「些細な指摘を全否定かのように受け取ってしまう」
「親しくなるほど不安になって関係性を絶ってしまう」etc。。
こういった対人関係で起きる苦しみについての自己理解に繋がれば幸いです。
psychologist-neco.com/problems-with-…
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ずっと否定されていたら、何をどうやっても「自分は何か劣ってるんだ」という意識がつきまとう。どんなに頑張っていても、どんなにできていても。「認めてもらえない」というのは劣等感を植え付ける…。だから大人になってから自分を肯定するのはなかなか上手くできなくて当然。自分を待ってあげたい…