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機能不全家庭で育つと、いつも「我慢」している状態が通常になる。そのため「我慢」に気づきにくいために「小出しにする」「我慢し過ぎない」ができず、限界を超えてから気づくことが珍しくない。「我慢」に慣れてはいても「過去の我慢の苦痛」も伴っていることで自覚している以上に溜まっていることも
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感情を認めてもらえない環境下で過ごすと、気持ちがあやふやなまま蓄積され、言語化する機会も少ないためによく分からないモヤモヤが心を占めていることがある。そのためいざ出そうとすると端的な言葉では追いつかないほど複雑でたくさんの苦しい気持ちが雪崩を起こし、コントロールできないことがある
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親の機嫌を伺って育つと、大人になってからもまず真っ先に不機嫌な人に気づき、不穏さを受け取ってしまいながらその人のことばかり考えて対人関係がすごく苦しいものになりがち。穏やかな人や優しい人に気持ちを向けたくても、不穏な人を放っておけず、関われば傷つく人ばかりに心を遣いがち…
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「心の病はメンタルが弱いから」は大誤解。適応障害やうつ病になる人はメンタルが弱いのでなく「我慢強過ぎて、自分にだけやたら厳しい」ことが原因であることが多い。だから「メンタルを強くしなきゃ」は逆効果。「癒し方」や「耐えないスキル」などの「自分への厳しさの緩和」が必要なことが多い。。
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理不尽なストレスで心が強くなることはない。心が強くなるのは自らの意志で前向きにがんばったという場合のストレス。そして理不尽な痛みに麻痺することはあっても慣れることはない。「つらくても耐え続ける」ことが心が強いということなら、強くなる意味はない。そもそも強弱に価値を置くことはない
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親の機嫌を伺って育つと「場の空気の悪さ」や「人の機嫌の悪さ」に耐えられないほど動揺しがちで「自分がなんとかしなくては」と、攻撃的だったり不安定な人の機嫌を取ろうと自分から関わることを繰り返すことがある。「人の機嫌を直す役目は自分」は呪い中の呪い。。人より自分を1番大事にしていい。
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機能不全家庭では、子どもが親に「合わせる」という逆転現象が起きる。そうすると、子ども側は常に「自分の在り方はどこか間違っている」という思いを抱きつづけることになる。自然な感覚を否定して親に合わせ続けたことが、根深い自己否定感の根底であることも。自己否定は過酷な環境を生き抜いた痕跡
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「1人で抱え込まずに相談しましょう」とよく聞くけれど、相談できなかったから行き詰まったのではないことがほとんど。助けを求めても助けてもらえなかったから、相談したらもっと傷ついたから行き場がなくなったケースの方が多い。相談する側よりされる側である支援者や親などが注意されなければ(自戒
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幼少期に親の機嫌を伺っているような日々を過ごすと、大人になって他者の機嫌の悪さに深く傷つきがちで「私が何かしたからかな?」と自分のせいだと思ってしまうようになる。幼少期に誰かの不機嫌さにとても傷付き、なんとかしなきゃと思ってたということ。「自分は人を傷付ける」というのは誤解。。
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感受性が強い人は「他人の感情がそのまま伝染する」から「気にしない」では済まない。場合によっては本人以上に痛みを感じている。感情の中でも「不機嫌」「攻撃性」は特に波動が強いから近くにいるだけで傷ついてしまう。でもそれは自分のせいじゃない。痛みが分かるから優しさも人一倍なことが多い。
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機能不全家庭では、子どもが親に「合わせる」という逆転現象が起きる。そうすると、子ども側は常に「自分の在り方はどこか間違っている」という思いを抱きつづけることになる。自然な感覚を否定して親に合わせ続けたことが、根深い自己否定感の根底であることも。自己否定は過酷な環境を生き抜いた痕跡
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虐待的な環境で育つと、否定的感情に圧倒されるだけでなく喜びや休息などの肯定的な感情もトラウマになる。喜びや笑いは罰せられ、リラックスは攻撃される隙になってしまったかもしれない。そのため自分の楽しい感覚に気づくことすら傷ついていることもある。肯定的な感情に恐れを抱くことは無理もない
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【記事紹介】
機能不全家庭で育つなど幼少期から「我慢することが通常」であった場合の「我慢」について整理しました。
「我慢し過ぎないがわからない」「小出しにするができない」といった場合の自己理解の助けになれば幸いです。
psychologist-neco.com/the-trauma-of-…
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トラウマは重層化する。幼少期の体験がトラウマ的であれば、その後はその影響を受けながら自分の力では環境を変えられない時代を過ごすため、安全な環境でなければさらにトラウマを重ねてしまう。渦中に居るとどれほど過酷であったか分からないからこそ「今」まで辿り着いてくれた過去の自分を労いたい
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無力な子ども時代に、暗黙のうちに何かの役割を課せられて「それを果たさないと居てはいけない」というような体験をしていたら、子どもにとっては生命の危機的恐怖になる。そのトラウマによって大人になって他者からの些細な指摘が「全否定された」「自分は価値がない」等と存在の否定感が伴ってしまう
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精神疾患は基本的に「治った」と明白に実感できる時が現れることは少ない。「また悪くなった…」というショックや不安を抱え続ける。「もう治ったの?」と聞かれてもそれがいつか一番知りたいのは本人。「治った!」と言えない思えないツラさを抱え、病との「付き合い方」を見出すことはものすごい努力
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「人のせいにしてはいけない」と教わりましたが、自分のせいではないことがほとんど。特に理不尽な目に遭ったらしっかり「この傷は人のせい」とすることが回復には必要。自分の人生だけど自分だけで回ってないしコントロールできない。自分に起きることの全責任を自分に課してしまうのは苦しい間違い。
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幼少期から苦労が多いと「普通になりたい」「普通にならなきゃ」と強く思うことがある。「普通」って基準がないから頑張っても報われない。そのうち許容範囲を超えて頑張る「過剰適応」が自分の「普通」になってることがある。それがおかしいのではなく、世の中の「普通」圧力がとてつもないということ
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「他人は変えられない」って聞くと「じゃあ自分が変わらなきゃ」ってなぜか思っちゃうけど、自分も変わらなくてもいい。どっちも変わらなくていいし、自分もそう簡単には変えられない。変えるべきか真っ先に検討すべきは他人でも自分でもなく環境。次にストレス源となる人との接触回数などの距離。。
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「トラウマを繰り返す無意識の傷つき行動」である『再演』について、加筆修正しました。
「どうして危険な人や場所に関わってしまうのか」といった苦しみを理解する助けになれば幸いです。
psychologist-neco.com/trauma-reactio…
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機能不全家庭で育つと、親との間に起きる感情は「この人が必要だけど嫌い」であったり「一番身近な人だけれど恐ろしい」等といったアンビバレンスな感情を抱く。それが大人になって他者に親しみを感じると、かつて「親しみ」と同時に起きた苦しい感情も連れてくるため強い怒りや不安などが生じてしまう
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機能不全家庭で育つと自分の気持ちを感じる余地がなかったために、大人になって出来事に対する感情を感じるまでタイムラグがあることがある。自分の気持ちを瞬時に理解することは、たくさん経験して慣れていないとその場では分からないことはおかしくない。それだけツライ環境の中で頑張ったという証…
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人に嫌われることを非常に恐れてストレスを抱える場合、子どものころに親の機嫌に振り回されていたからであることも。親に嫌われたら生きていけない。「そこに居るためには好かれないと」という切迫した生存スキルが対人関係全般で反応していることがある。「気にしない」という軽いレベルでないことも
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「自分が考えているほど他人は自分を気にしていない」と思っても人目を気にしてしまう場合、安心感がないからであることが多い。なので「自意識過剰」と捉えてしまうと自己否定が強まるだけのことも。「今いる所に安全感が持てていない」なら危機に備えて過敏になるのは当然。適切に自分を見つけたい…
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「白黒思考」にならず「グレーを持つ」ためには余力が要る。なのでストレスフルであるほど極端な捉え方になってしまう。些細な指摘を「全否定された」と感じるほど傷ついてしまったら、それほどいっぱいいっぱいの状態で限界のSOSであることも。捉え方の修正より、労りと休息が何より必要かもしれない