251
「もっと人の気持ちを考えろ」「そんなつもりじゃない」「真面目過ぎる」等と言ってくる相手の主旨は「黙って言う通りにしてくれればいいのに」ということがほとんど。こちらを思うようにコントロールするために罪悪感や自己否定感を抱かせる言葉をいう。だから事実じゃない。相手より自分を信じたい
252
被害に遭うと衰弱する。精神的に不安定になって当然。その中で被害の傷と向き合うときには感情的になるのは当たり前。それを「冷静に」などというのは本題のすり替え。感情的になったことが悪いわけじゃない。命に関わる問題を動揺もせずに話せる方が不自然。誰かに動揺を責められても気にすることない
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「大人への支援」も子ども支援と同じようにすごく大事。大人になったからって子ども時代のことがリセットされるわけじゃない。子ども時代の延長で大人になってる。「大人になったら自己責任」はおかしい。なんとか生き延びて大人になってやっと症状だとわかる、やっと治療が始められることはとても多い
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トラウマ的な環境で育つと「愛情と恐怖」や「苦痛と快感」などの区別がつかず、混乱する。そのことが「恥」や「自己嫌悪」を強めてしまうことがある。喜びや楽しみ、親密さに恥や自責がセットで感じられてしまうことで、自分がわからなくなったり自己不信を強めたりし、何をしても苦しみが伴ってしまう
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「良いことが起きるともっと悪いことが起きる気がする」というのは、かつて嬉しいこと楽しいことを否定されて深く傷ついた経験に因ることが多い。「否定された」ことが「悪いこと」なのだけれど「喜ばなければ傷つくこともなかった」と自分のせいにして、また傷つくことがないように気をつけようとする
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「体力のあるなし」は実生活にすごく影響する。精神疾患を抱えると体力が少なくなり、かつ一定に保つことが難しくなる。さらに刺激に敏感になるため消耗しやすい。体力は気力にも当然影響する。なので「頑張れ」等の精神論は衰弱するだけ。。精神疾患は精神症状だけではない。背負うハンデが大き過ぎる
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【記事紹介】
機能不全家庭で育つなど幼少期から「我慢することが通常」であった場合の「我慢」について整理しました。
「我慢し過ぎないがわからない」「小出しにするができない」といった場合の自己理解の助けになれば幸いです。
psychologist-neco.com/the-trauma-of-…
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虐待的な環境では、嬉しいことやうまくいっていることは親の怒りをかうことが多い。そのトラウマが、大人になって安定し幸せになり始めたときに「自分なんて幸せになれるはずがない」とフラッシュバックが続くことがある。「人生がうまくいく」ことが危機をつれてきた過去に脅かされているということ
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毒親やDVする人ほど被害者意識が強く、被害に遭ってる人ほど「自分が悪い」という罪悪感や加害意識が強い傾向がある。だから、それぞれがどう思ってるかに従ってしまうと危険。。加害者ほど被害意識が強いこと、罪悪感で動かされる関係性は健全ではないこと、知人が同じ立場だったらどうかを気にしたい
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小さい頃から苦しみが多いと、何をどうやっても「自分は何か劣ってるんだ」という意識がつきまとう。どんなに頑張っていても、どんなにできていても。「認めてもらえない」というのは劣等感を植え付ける…。だから大人になってから自分で自分を認めることは時間と労力をかけるだけの意味がある。。
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「心を開く」ことは、適切に「心を閉じる」ことができることが必要。。
心の開け閉めって難しくて、機能不全家庭に育ったり幼少期に被害に遭うと、心が「開けっ放し」でノーガードで傷付き続けたり、「閉めっぱなし」っで追い詰められてしまったりする。。
意識するだけでも心に扉ができるかも。。
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「大人への支援」も子ども支援と同じようにすごく大事。大人になったからって子ども時代のことがリセットされるわけじゃない。子ども時代の延長で大人になってる。「大人なのに」ではなく、なんとか生き延びて「大人」になったからこそやっと支援に辿り着ける、やっと治療が始められることはとても多い
263
トラウマがあると「乗り越えないと!」「あの時に比べたらマシ」等と、どうしても自分を酷使してしまうようになる。自分の痛みに鈍感なために病気になるほど頑張っても「大したことじゃないのに…」と自己否定を強めてしまう…。「大したことない」という思考より微かな不快感を信じていいかもしれない
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「辞めるのは簡単」というのはただの根性論…。「辞めるのは簡単で、続けることは難しい」とは限らない。けれど「辞めるのは簡単」と思えば、本心や現実から目を背けられ「困難なことをやり続けている」と錯覚できる…。そもそも「楽はダメ。苦しい方が偉い」みたいな価値観、いい加減なくなってほしい
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【記事紹介】
誰かの不機嫌さにひどく動揺し、「自分が何か悪いことしたかな?」と自己関連づけを深めてしまったり、
率先して機嫌を取りにいったりというような「他者の不機嫌さや空気の悪さに耐えられないほど動揺する」メカニズムと対処法をまとめています。
psychologist-neco.com/grumpy/
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すごく大事だと思うことは『思考の歪み』や『過剰適応』傾向があろうと、それが「悪いこと」ではないということ。「それだと自分が苦しいから変えた方がいいかも」ということであって、むしろ自分にストレスを課しながらすごく頑張って生きてきたということ。変えようとする前にものすごく褒めてほしい
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トラウマを負うということは「何もできなかった」という「自分自身に裏切られた」という感覚が根深く刻まれることになる。そのために自分を信用できず嫌いにすらなってしまう。だからこそ「当時は適応的な対応だった」と生き延びた身体反応を理解して労い、"今"を意識しながら生来の強さに気づきたい…
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「トラウマに由来する対人関係の苦しみ」について整理しました。
「些細な指摘を全否定かのように受け取ってしまう」
「親しくなるほど不安になって関係性を絶ってしまう」etc。。
こういった対人関係で起きる苦しみについての自己理解に繋がれば幸いです。
psychologist-neco.com/problems-with-…
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「怒り」を感じるには体力がいる。だから理不尽な被害に遭った直後に怒りが出てこなかったとしてもおかしいことじゃない。尊厳を踏み躙られたら心身は傷だらけで衰弱する。ちゃんと怒りを感じられるまで何年もかかることもある。でも遅れた怒りは「今更」ではない。その怒りから取り戻せる尊厳がある。
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決めつけずに「あいまいさを持つ」ためには余力が要る。なのでストレスフルであるほど白か黒かの極端な判断になってしまう。一方、うつ状態であると些細なことも決断できなくなる症状があり、着ていく服も決められなくなることも。判断力や受け止め方に変化が起きていたら、ストレスフルであるサイン。
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一般的な「怒り」について整理した上で、トラウマなど深い心の傷のときに生じる「遅れた怒り」に注目して整理しました。
「どうしてあの時やり返さなかったのか」
「以前の出来事に対する怒りが湧いて治らない」
などの「遅れた怒り」の理解に繋がれば幸いです。
psychologist-neco.com/delayed-anger/
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「気持ちを言おうとしても固まってしまう」「泣き喚いてしまってうまく伝えられない」等といった極端な表現に焦点を当て
『感情表現の難しさ』について整理しました。
「うまく言葉にできない…」等と悩む場合の自己理解の助けになれば幸いです。
psychologist-neco.com/difficulty-in-…
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「他人は変えられない」って聞くと「じゃあ自分が変わらなきゃ」ってなぜか思っちゃうけど、自分も変わらなくてもいい。どっちも変わらなくていいし、自分もそう簡単には変えられない。変えるべきか真っ先に検討すべきは他人でも自分でもなく環境。次にストレス源となる人との接触回数などの距離。。
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「自分に手をかけることができない」という『セルフ・ネグレクト』について整理しました。
うつ病などの病が隠れていることもあります。
「めんどくさい」はSOSかもしれません。
ご自身へ愛情を向けるきっかけになれば幸いです。
psychologist-neco.com/self-neglect/
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被害に遭うと失われるとされる「基本的信頼感」には「歩いているとき道路は陥没しない」とか「突然天井は落ちてこない」といった通常意識に上らない世界観も含まれる。この感覚を失わせるのだということ。その後の人間関係にも当然大きく影響する。いかに深い傷になるか世の中の人に知ってほしい
#PTSD