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そういう意味では、僕にとっては仕事をしてる方が100倍楽で、もう既に早く仕事に逃げたくなっている。一方で、今の日本の制度や文化だと、多くの女性は「母親だから」と、例え仕事に戻ったとしても、それは育児に+アルファでやることで、「主たる責任」からは逃げられない。こんなん地獄でしかない。
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また医師会から現職の自民党の医師議員を推しましょうという大量のビラ。「子どもまんなか社会を実現!」って書いてある。これ選挙の基本ですが、既に権力を持っている人が投票に値するかどうかは、その人がやると言ってることではなく、何をやったかで判断しましょう。いま子どもまんなか社会ですか?
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発達障害の「グレーゾーン」って便利な言葉だと思う。診断がついて欲しくないと思っている保護者にとっても、診断をつけたくない医療者にとっても。だけど本当は、子ども本人が困っているかどうかに、グレーなんてない。この魔法の言葉でいつも置いてけぼりにされているのは子どもたちだと感じている。
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育てにくい子の親に「もっと愛情を」って言ってしまう支援者は、多分漫画やドラマの観すぎか30年前からタイムスリップしてる。話を聞いたら親達に愛情があることくらいすぐわかる。生きるために働いてたら、愛情を注ぐための時間が圧倒的にないんだよ。育てにくい子じゃなく、ただの育てられない社会。
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僕は「一度に頑張れることは2つまで」理論を信じてます。学生だったら勉強/部活/恋愛/バイト/就活/ゲームなど。社会人だったら仕事/家庭/恋愛/趣味/副業/ダイエット/資格など。このうち同時にちゃんと頑張れるのは2つまで。自分の中の出力バランスを数ヶ月単位で決め、他を手放す勇気を持ちましょう。
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よく療育や育児で言われる「本人の主体性を見守る」は「放置」と紙一重だし、「本人の頑張りを後押しする」は「強要」と紙一重なので、どっちがいいとかじゃない。僕ら自身がいつの間にか「子ども本人のペース」から「自分にとって都合のいいペース」になってしまっていないかを問い続けることがキモ。
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今回の一件はつらすぎる。僕の仕事の半分は、子育ては家庭だけで抱えないで、医療、福祉、地域のみんなで子育てしよう、と言って支援に繋ぐこと。いま自分が親になってみて、安心して頼れる先が見つかりにくい現実もすごくわかってきた。本当にガタガタ。根本は国が子どもにお金をかけなすぎなんです。
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不登校は結果としておきる「現象」にすぎず、病気でもなんでもない。むしろ多くの場合は子ども自身が壊れそうな自分を守るための対処だったりする。「学校に戻る」という大人都合のゴールに飛びつかず、安心安全の確保をしつつ、学校で身につける「対人関係」と「学習」を切り分けて場の設定し直しを。
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HSPの捉え方、僕自身好きなんですが、クリニックが「HSP外来」とかやってるのは普通に引く。「HSPカウンセラー」は百歩譲ってOK。だけど僕がHSPかも?という人に相談して欲しいのは、医療ならHSP外来をやってないとこ、心理ならHSPカウンセラーを名乗ってない「臨床心理士」か「公認心理師」です。
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あとマグネットの欄が左右にあるというのもめちゃ大事で、今日は→に集めれば完了、明日は←に集めれば完了、というように「定位置に戻す」というひと手間が発生しないのが大きいです。「人は苦手なことはずっと苦手」ということと「それでも支援の工夫を諦めないで」というのが僕のメッセージです。
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親が「子育てにゆとりがあり、子どもと沢山の時間を過ごせる」という状態が「一部の上流階級だけの特権」みたいな風潮がある時点で、この国の子どもへの教育・医療・福祉の資源は、健康とか障害とか関係なく圧倒的に不足していると思うし、現状を受け入れている僕達は相当感覚が麻痺していると思う。
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発達障害について「理解のない人」には2種類いる。理解をする気はあるけどまだ理解に至っていない人と、最初から理解をする気がない人、です。後者に理解を求めることは莫大なエネルギーを要するわりに何の成果も得られず心を削るばかりなので、①他の人に相談、②距離取る、③環境を変えるがベター。
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羽田空港のJALとANAのターミナル1か2かどっちかわからない人、Aがいくつあるか数えてみてください。それが答えです。( ͡° ͜ʖ ͡°)
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正直なところ、自分含めて「話を聞いてくれる精神科医」なんて紹介できない。専門領域なのに、いつも苦しい。国は精神科医による「診療」を5分でOKとしてる。採算度外視で時間長めにとってる先生はすぐ予約いっぱい。それでいて国は精神科医は余っているから増やすなと言っている。無理ゲーすぎ。
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逆説的に聞こえるけど、自立するための最初の一歩は「助けて」と言えることなんだよなぁ。そこさえクリアしてしまえば8割だん。
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なめくさりちらかしてる。心理士を常勤にすればいいだけだろうがああああ。ほんと、学校も教員も専門家も、何もかもぶっ壊していくね。そのしわ寄せを受けているのはなんの罪のない子どもたちなんですよ。 twitter.com/Cococolorne/st…
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子ども達は、Doing(学校などの集団でOne of themとして何かをする)で「心の電池」を消耗し、Being(家などでOnly oneとして存在そのものが無条件に受け入れられる)で「心の電池」を充電する。この日々のバランスが壊れないようにね。というとてもわかりやすい学びが多い話でした。 twitter.com/hihojan10/stat…
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学校の先生は圧倒的慢性リソース不足、親御さん達は死ぬほど働かないと家計が成立しない、福祉も医療もじり貧だ。「こんなんで子どもの健やかな育ちを温かく見守れるわけがない」という前提を共有したい。この状況の大人達の対立は悲惨の極み。今問われているのは大人達のコミュ力なのかもしれません。
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政治家達は何よりも当選ファーストで仕事をしているし、そのためにSNSもめちゃ見ている。子育て政策を率先して実行してくれた泉市長をSNSで絶賛するムーブメントそのものが、小池都知事を動かした。僕らの政治参加は無力な選挙だけじゃない。自分が動かしているという自信と関心を今後も持ち続けよう。 twitter.com/izumi_akashi/s…
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専門家による詳細な聞き取りや検査による発達障害の診断は、すなわち平均的なお子さんと比べて、育てるのに沢山の時間や工夫や心のエネルギーを要するということのお墨付きでもある。だから、受けられる支援やお金はどうか堂々と受けて欲しい。逆にここに所得制限を設けるのは本当にナンセンスと思う。
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「フットワークの軽さ」「高い集中力」「ここぞというときに爆発的な力を発揮する」はおれらADHDの強み。裏を返すと「プランニング(少し先の目標に対して計画的に道筋を立てる)が弱い」「疲れに気づかず集中しすぎて、反動でどっと落ちる」「爆発力に頼ってしまい、ついなまけがち」が致命的になる。
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物価が上がっているということは、給料も貯金も減っているということです。子育て世代はますます働く時間を増やさなければなりません。子ども達は親とすごす時間が圧倒的に足りてないにも関わらずです。
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①じっとしているのが生まれつき困難な「多動」の特性と、②自分が何もしていないことが心理的に耐えられない「過活動」、③誘引なく色々やりたくなりやれちゃう時期がくる「躁状態」って、似ているようで違う。自分がどの成分が強いか考えてみると役に立つかもしれません。僕は3:5:2くらいかなぁ〜。