NHK「緑なき島」捏造問題で、昭和30年代の筑豊の小ヤマを知る何人もの方からお話を伺いましたが、全員が「小ヤマに間違いない」「端島だなんてありえない」と断言します。当時を知る第三者や端島の当事者の指摘を、NHKはどこまで無視し続けるのか?(写真は、多くの小ヤマがあった木屋瀬の郷土史資料)
「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」の柴田利明氏が製作諮問をつとめた韓国映画「軍艦島」には、NHK「緑なき島」で捏造された端島炭坑の坑内のイメージそっくりの這いつくばって奴隷のように働かされる坑夫たちの姿が出てきます。元端島島民で姉妹の小林さん安達さんに映画の宣伝映像をご覧頂きました。
やや大げさな見出しで「炭坑はこの世の天国」と書かれていますが、劣悪な労働環境が多かった当時の各地の炭坑に比べ、端島炭坑は三菱が誇る最先端の高度な技術を駆使した大規模な海底炭坑として国家を支える存在だったことから、働く人々にとっても誇らしい職場だったことが記事からも伝わってきます。
昭和17年11月7日の長崎新聞に、端島炭坑で父祖三代鉱員をつとめる6家族を紹介する記事がありました。親子三代が同じ炭鉱で働くことは全国でも他に例を見ないとされ「初代が鶴嘴を握つた石炭層は今は置き去られ新なる層に向つて三代はドリルと取組んでゐる」と戦時中もピック採炭だったとわかります。
韓国語版です “부정적인 유산” 군함도는 NHK의 날조에서 시작되었다 youtu.be/HC09v25MFXU NHK『초록없는 섬』의 날조은폐를 용서할 수 없습니다. youtu.be/k0SGn5RCMnY
NHKの会長、副会長の国会答弁を見る限り、彼らは報道の意義や公共放送のあるべき姿勢より、誤りを認めることを異常に拒み、自己保身に汲々としているように見えます。NHKは、そうした自らの姿勢が日本の報道に対する信頼を失墜させていることに気づくべきです。あまりに無責任。これがNHKの実態です。
もしNHKが「緑なき島」の坑内の映像があくまで端島炭坑で撮影したものだと主張するならば、端島であるという合理的な理由をきちんと示していただきたいのです。私たちは、きちんと調査をして、ありえない理由を明確にいくつも示しているのです。公共放送であるNHKがそれを無視して公平性を保てますか?
昭和30年に三菱新入炭鉱の鉱員で、小ヤマでも働いた経験がある東房堅考さんはNHK「緑なき島」の坑内の映像は明らかに小ヤマ(小規模炭坑)だと証言しています。NHKが端島坑内だと主張していることについて「端島ではありえない」と断言しています。NHKはこうした証言を真摯に受け止め検証すべきです。
ちなみに、戦時中に端島炭坑で働いて「被害にあった」と主張する朝鮮人労務者から、元端島島民や端島炭坑を経営していた三菱鉱業(現・三菱マテリアル)が裁判で訴えられたことは一度もありません。被害があるなら、それを立証した上で、きちんと裁判に訴えれば良いと思います。
「軍艦島は地獄島だ」と主張する人々は、端島をナチスのアウシュヴィッツ強制収容所と並べて、同様の「負の遺産」と主張していますが、何の立証もなく、あまりに荒唐無稽です。ドイツでは大手の「南ドイツ新聞」が韓国のロビー活動に騙され、端島で1000人が殺されたと誤報を出し、当会が抗議しました。
一部に誤解が広がっているようですが、端島炭坑で「加害の歴史があった」と日本政府に認められたことなどありません。どこで、誰による、どのような加害があったのか。それは法的に裁かれるべきものなのか。そうした立証があって、はじめて「加害者」「被害者」の関係が成立するのではないでしょうか。
国会でも繰り返し問題視されながら、NHKの前田会長や正籬副会長はどこまでシラを切り続けることができるでしょうか。引き続き皆様にご支援をいただきながら、徹底調査を進めます。NHKが自らの過ちと責任を認め、私たちの主張に応じてきちんと対処しない限り、私たちはNHKの欺瞞を社会に訴え続けます。
NHK「緑なき島」の坑内の映像が、自分が働いていた筑豊の小ヤマにそっくりだと証言する黒岩文人さんは、この映像が端島だとするNHKの主張に強い疑念を抱いています。NHKは公共放送のプライドをかけて、NHK放送ガイドラインに従い、正確で、多角的に、公平公正に、歪曲なく、真実に迫る取材を行うべき。
2017年9月6日 長崎市の田上富久市長は長崎市議会で「(端島は)決して地獄島と表現されるような状況ではなかった」と答弁し、長崎市として「端島は地獄島ではない」と公式な見解を表明。長崎市の世界遺産推進室も「島に関する正しい理解を国内外に広めたい」としています。正しい理解をお願いします。
加害の歴史があったとは証明されていないのにこの言いよう。歴史的事実の検証もされないまま”平和教育”が行われ、長年尊厳を傷つけられてきた端島島民が、当事者としてあらためて社会に問題提起することを「極めて悪質な歴史修正主義」と罵り、言論を封殺しようとする行為のほうこそ悪質だと思います。 twitter.com/cocoa7fromnote…
端島炭坑の労働組合で1974年の閉山まで書記長をつとめた多田智博さんも、端島についての無責任な報道や、事実に基づかない”平和教育”に強い不信を抱いています。戦時中に徴用工と一緒に仕事をした経験や、戦後の思い出深い端島での生活について、振り返っていただきました。 youtu.be/QpQ6BPmihFQ
私たちが強い疑問を抱いているのが、歴史的な事実の検証を行うことなく平和教育が行われてきたことです。そして、それを美談のように扱う報道。教育者と報道機関の責任は重いです。「”加害の歴史”再現 朝鮮人強制連行 朗読劇に 端島炭鉱舞台に長崎の高校生ら」(毎日新聞 1997年7月31日 西部版朝刊)
端島について、文雄さんが韓国政府の主張と真っ向から対立する証言をされることについて、長男の康一さんは「今まで築き上げたものを失うのではないか」と心配されたそうですが、「失ってもかまわない」「それでも真実を伝える」という強い決意でした。私たちはその決断の重みを後世に伝えていきます。
元端島島民で在日韓国人2世の鈴木文雄さんは、端島で朝鮮人に対する差別や虐待はなかったと証言しています。「当時、鈴木さんは幼かったから実態を知らなかった」という反論が聞こえてきますが、大韓民国民団の長崎県本部の団長までつとめられた方です。多くの長崎の同胞の声を聴いた上での証言です。
こういう発信をすると「冒涜だ」「ヘイト発言だ」「歴史修正主義だ」「許しがたい!」といった声も寄せられます。そして「政府の国際公約と違う」「世界遺産にするなど許しがたい」という意見も、端島島民に向けられます。私たちは歪められてきた事実を検証し、端島の真実の歴史を追求したいだけです。
「写真に誤りがあっても、朝鮮人労務者の証言は事実」「一次史料による裏づけが無くても、朝鮮人労務者の証言は事実」「一部の証言に誤りがあっても、朝鮮人労務者の証言は事実」「戦時中にいた端島島民の証言は、朝鮮人労務者の実態を知らないだけ」。こうした反論の声に、どう対応すべきか悩みます。
これらは「端島炭坑で奴隷のように働かされた朝鮮人」だと広められてきたものですが、私たちのゼロからの調査によって、すべて戦後のもので、端島と全く関係がなく、朝鮮人とも一切関係のないものであることが判明しています。このようなことは恣意的な意図がなければ決して起きるものではありません。
そう考えると、端島で「褌一丁でツルハシを振っていた」という朝鮮人労務者の証言は、どうしても昭和30年放送のNHK「緑なき島」の坑内映像の影響を受けたとしか考えられないのです。反論の史料があれば、ぜひ戦時中の一次史料を提示していただきたいと願っております。私どもも真摯に検証いたします。
いくら調べても、戦時中の端島で「褌一丁でツルハシを振っていた」ような過酷な採炭が組織的に行われていた痕跡はありません。戦時中の保安月報を紐解いても、内地出身者と朝鮮出身者を区別して管理したような記録もありません。朝鮮人だけに過酷な労働を強いたことが推測できる記録もありません。
昭和19年3月5日の長崎新聞『送れ一握りの米 増炭戦へ真心の贈物』の記事に、端島坑内でピックを使って採炭する様子や、特派員がピックを体験している姿を撮った写真を発見。一方で「褌一丁でツルハシを振っていた」という朝鮮人労務者の証言を裏づけるような客観的な証拠は今のところ見当たりません。