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絵を描くのも面倒臭いけど、生きる方がもっと面倒臭いことが今度でよくわかりました。
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お祭り騒ぎも終り、これで静かに冥土の旅立ちができそうです。死ぬ寸前に見るという走馬灯のように85年が目の前を通り過ぎていきました。
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ごぶさたです。いやーこの1年は大病したわりには100号、150号の絵を100枚近く描きました。コロナと病気のパワーですかね。老年になると、色々ハンディキャップがありますが、それをハンディと思わずに自然体と思えばいいということがわかりました。
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非日常はアートです。深夜に救急車に乗って都心を走ること自体がアートです。誰もアートとは思わないけれど、病気そのものもアートです。
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寝台で運ばれる時、妻が顔を寄せて、思いっ切り笑顔でバイバイと手を振った。永遠の別れのバイバイか、see you againのバイバイかわからないが、涙が流れた。
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絵は不健康では描けません。健康でないと、エネルギーが絵に注入できません。絵の何を見るかというと、テーマなどではなく、画面から受けるエネルギーを感じる。それでいいのです。bit.ly/1Xgurj
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思わぬことで救急搬送されました。今は退院して養生中です。仕事関係の方にはご迷惑をお掛けしました。その内、ツイートします。
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友人、知人、仕事関係の方から沢山のお見舞メール、電話いただきました。あとで命にかかわる病気と知って驚いています。もう、そんな年齢だということ忘れていました。今は絵が描けないのが残念です。こーいう時に限ってアイデアが浮かぶんですよね。
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ピカソ、キリコ、マチス、デュシャン、ウォーホルは皆軽い。社会が重苦しくなると絵も重苦しくなって重いのを好む。人生は軽やかでなければいけない。そして単純でなければいけない。絵も同じ。
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もう、この間からというか10日ほどの間に友人、知人が3人も亡くなりました。僕の年齢の前後の人達ばかりで、自分が生きているのが奇跡か何かのように思います。
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コロナのために新しい生活、新しい考え、新しい生き方を考えようとする気風が皆んなの中に出てくるのでは。コロナが自分を新しく変えてくれるようにもっていきたい。
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だから、ぼくは興味のある人は出来るだけ本人に会うことにしている。ただ会うだけでいいんです。その人が発散しているエネルギーの場の中に包まれることが大事なんです。1分でも10分でも、そりゃ1時間以上もいれば充分。bit.ly/1Xgurj
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絵は技術ですが、それを表す想いがないと描けません。
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長期休暇に入ることにしました。New YorkやIndiaに行くためではないです。肉体のInner Tripってとこです。今、休暇を取って80代を乗り切ろうというほどの大ゲサなことではないです。無為の休暇です。
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GLAYのニューアルバム「GLAY G4 2020」のCDとDVDのジャケットを描きました。海外のミュージシャンとのコラボが多かったけれど久し振りに日本のロック・グループとのコラボです。音楽は勿論、ビジュアルもロックしているでしょ。bit.ly/1Xgurj
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内田裕也さんが亡くなった。仲のいい夫婦は、間を空けないで後を追うというけれど、この二人のネジレというかズレは向こうで修復するのか、どうか? 樹木さんは直感的で、感覚的だった。裕也さんは、コンセプチュアルでスジを通すところがあった。
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とにかく、時間があり過ぎてありがたい。頼まれ仕事がないので絵は増える。頼まれ仕事が忙しい人は、時代にマッチしている人だ。だけどアートは時代とズレる必要がある。過去の天才は常にズレていた。
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ぼくのような生まれつきの虚弱体質の人間がこの年まで生きてきたのは絵のお陰かも知れない。精神を吐き出して空っぽにすることが絵だからね。詰め込んでは絵が描けない。吐いて吐いて、出して出して、出しまくるのが絵である。
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84才になる。野村さんも長嶋さんとも同年だったかな。84才といえば立派な老人なのに、老人あつかいをしてくれない。その証拠に色々仕事の注文をされる。注文する人は若いから、自分の感覚で自分のできることは人でもできると考えているらしい。