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忌言葉 特定の時や場所で口にしてはならない言葉やその代りに用いる言葉で、猟師が山で使う山言葉や漁師が海上で使う沖言葉などがある。 神や神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなく、それを言葉にすることも忌み、代用語を用いたことから生み出されたとされる。 常設 狩の装束
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山の神の聖なる数「12」 山の神は「十二様」とも呼ばれ「12」という数と深い関わりがある。山の神の祭日も12月12日である。この日は12個の餅を山の神様に供え、決して山に入ってはならないとされてきた。津軽地方のマタギは12人で山入りすると山の神の怒りに触れると信じ13人目として人形を持参した。
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赤のちから 古から人々は、太陽や炎、血の色を連想させる赤い色に対して畏敬の念を抱き、赤い色には魔除けの力があるとされた。 赤い色の衣類を身につけると病や災難から守ることができるとされ、魔除け、吉祥、生命力をあらわす色として祭礼の際にも用いられた。
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地震よけの呪歌 呪歌は陰陽師や祈祷師が場を清めたり、福を呼び、災いや魔物を避けるために唱える歌。 「ゆるぐともよもやぬけじのかなめいしかしまの神のあらんかぎりは」と呪歌を紙に書いて3回唱えて門に張れば、地震の被害を避けられるとされた。 「地底鯰之図」左上に呪歌 館蔵資料
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トラキチは手足が大きい
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神鏡  神霊のご神体として、また依代として神社の本殿に祀られる。本資料にはナンテンの葉がデザインされている。  ナンテンはメギ科ナンテン属の常緑小低木で、その音が「難転」に通じることから、厄除け、魔除けの効能があるとされた。 館蔵資料
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すすきの野辺 遠野市綾織町
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言葉の力 昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられた言葉の内容どおりの状態を実現する力があると信じられていた。呪力を発揮させるために唱えたり御札に書かれる言葉を呪文という。 常設資料「諸所之命留タル時ノ秘文伝」安政2年(1855)
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「我々が空想で描いて見る世界よりも、隠れた現実の方が遙かに物深い。」 柳田國男著『山の人生』より
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春風祭りのワラ人形 古来、人々が病になったり、災厄に遭うのは穢れが乗り移るためとされてきた。穢れを祓うために、人形に穢れを移して境や川に送り出した。 春風祭りのワラ人形は、団子で身体を拭い人形に付ける事で、穢れが人形に取り込まれ、人形自体も魔除けの力を持つと考えられた 常設資料
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竜の森 この森は昼でも暗くて薄気味が悪い。中を一筋の小川が流れていて、昔村の者、この川で岩魚に似た赤い魚を捕り神様の祟りを受けたと言い伝えられている。この森に棲むものは蛇の類なども一切殺してはならぬといい、草花の様なものも決して採ってはならなかった。 物語拾遺124話 遠野市土淵町山口
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雪の荒神様 遠野市青笹町
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荒神様の四季 遠野市青笹町
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聖なる山・早池峰   早池峰山は大同元年(806)に猟師の藤蔵によって開山されたと伝えられています。平安時代初期には早池峰山妙泉寺が創建され、山岳信仰の中心となりました。  また遠野の人々は早池峰山から流れ出る水のおかげで生産ができ、死ぬと魂はこの山に行くのだと信じていました。
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妖怪と幽霊の違い (妖怪は)出現する場所が大抵は定まっていた。避けてそのあたりを通らぬことにすれば、一生出くわさずに済ますことも出来たのである。これに反して幽霊の方は…向こうからやって来た。彼に狙われたら、百里も遠くへ逃げていても追いかけられる。 柳田國男著『妖怪談義』 カッパ淵
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妖怪と幽霊の出現する時刻 幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は黄昏時や彼は誰(かわたれ)時の薄暗く、周囲の人や物がはっきりと見えない時間帯にあらわれるとした。 柳田國男著『妖怪談義』より
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「まめ本遠野物語」はクリスマスプレゼントにも喜ばれます。
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雪の朝 遠野市青笹町
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12月12日は山の神の祭日 山の神様は、山仕事に携わる人々に信仰されてきました。12/12は山の神の祭日で山仕事を休み神様にお神酒や団子、餅を供えました。 遠野では、この日は神様が山の木の本数を数える日だとされ、山に入り、木に数えられると山から戻って来れなくなると伝えられています。 山の神像
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雪の遠野
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柳田先生......!!!
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今年も育ちました
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ウサギの前立 前立は兜の前部、目庇の上につける飾りもの。 この前立の由緒ははっきりしないが、戦場でウサギの敏捷性にあやかりたいとの願いや月の信仰と関係があるともいわれている。 遠野南部家伝来の甲冑(南部神社寄託資料) 江戸時代初期
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明日、里帰りをするオシラサマ オシラサマは、桑の木などで2体1対のご神体を作り、主に家の神、養蚕の神、目の神として東北地方を中心に信仰される民間信仰の一つ。 1月16日にはオセンダクといわれる新しい布を一枚着せて、豊作や家内安全を祈願する。 1月下旬にまた、博物館に帰ってきます。