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夏の遠野
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柳田國男は、自らの目で物語の原風景を確かめるため明治42年(1909)8月23日、初めて遠野を訪れた。 「昨年八月の末自分は遠野郷に遊びたり。花巻より十余里の路上には町場三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。」『遠野物語』序文より
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オシラサマ 宮城県登米市東和町 竹製  オガミサマと呼ばれる巫女が使用した呪具の一つ。 宮城県のオシラサマは旧家に祀られているものと巫女が呪具として所持するものがある。竹や木の芯木に布を重ねて被せた2体1対の神像である。 東北歴史博物館 蔵
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夏の遠野 遠野市附馬牛町 重湍渓
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オシラサマ 岩手県釜石市 昭和8年津波でオシラサマが流失し、それ以来この人形をオシラサマとして祀っている。 釜石市郷土資料館 蔵 「遠野物語の世界」展示資料 7/22〜8/30
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夏の夕景 遠野市青笹町
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疱瘡神の桟俵 宮城県 疱瘡は極めて感染力が強く恐ろしい病気の一つであった。 種痘などの予防法が確立された後も疱瘡を儀礼的に送り出す意味で桟俵に赤い幣束を立て、赤飯のおにぎりなどを添えて集落のはずれに置いて祈願したという。 東北歴史博物館 蔵 「遠野物語の世界」展示資料7/22〜8/30
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夏の夕景 遠野市宮守町
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遠野の神楽 神座を設けて神々を勧請して招魂・鎮魂の神事を行ったのが神楽の古い形で、神遊とも称した。遠野に伝わる神楽の多くは山伏神楽で、山伏から伝承されたものである。古くは農閑期や正月に、権現様と呼ぶ獅子頭を奉じ、檀家の家々をまわって火伏せや悪魔祓いの祈禱をした。 常設資料 神楽面
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狩猟のお守り 遠野市 熊猟のお守りとして携行したもの 館蔵 特別展「遠野物語の世界」展示資料7/22〜8/30
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夏の遠野 遠野市青笹町
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夏の遠野 遠野市土淵町
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オシラ遊ばせ オシラサマの祭日にはオシラ遊ばせを行う。「オセンダク」と呼ばれる新しい布1枚をご神体に着せる。米の粉を水で溶いたものや白粉で化粧をする家も ある。子どものいる家では子どもに背負わせたり抱かせたりする。 撮影:浦田穂一
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遠野の馬形  絵馬は、神の乗り物としての馬、神馬を奉納したのが始まりとされ、この風習は馬形などに変わり、奈良時代頃には絵馬が作られるようになったとされる。  絵馬は馬の絵が描かれることが一般的だったが、次第に家内安全・病気快癒などの願い事に応じた様々な図柄が描かれるようになった。
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夏の遠野 遠野市土淵町
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デンデラ野への道 遠野市土淵町山口
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ザシキワラシ 岩手県を中心とした東北地方に伝えられる家の神、精霊で、旧家の座敷にいて常には目に見えないが、時に子どもの姿をしてあらわれるという。この神のいる家は富み栄えるとされる。 ザシキワラシは、明治40年に佐々木喜善の小説「舘の家」で初めて紹介された。 「遠野物語の世界」展示資料
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いよいよ今週7月22日から 特別展「遠野物語の世界」が 開幕します!
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朝日
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「どら猫観察記」草稿 柳田國男 著 猫に関する逸話や柳田自身の体験・考察などを綴っている。(館蔵)
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オシラサマと巫女の呪具 宮城県登米市東和町 オガミサマと呼ばれる巫女が使用した呪具。オシラサマ1対、イラタカの数珠、扇子、筮竹(33本)等が箱に納められている。イラタカの数珠には、オオカミの牙・シカの角・貝殻・古銭が結び付けられている。 東北歴史博物館 蔵 「遠野物語の世界」展示資料
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あと2日! 『遠野物語』原稿、オクナイサマ、オシラサマ、河童、ザシキワラシ、天狗、山の神、御犬、人形送りなど遠野と東北各地の資料153点を公開します。
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明日7月22日午前9時 特別展「遠野物語の世界」開幕です!
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【新刊】柳田國男没後60年記念事業・令和4年度夏季特別展図録「遠野物語の世界」 本日から開催する特別展の図録です。展示内容の全てが詰まった68ページの豪華フルカラー本です。 受付にて一冊1000円で本日発売!
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形代とは、 神霊が依り憑く依り代の一種で、人、器財、動物などを模してそれに代わるべきものを作り種々の呪術を行う道具。 人間の霊を宿す場合は人形を用いるなど、神霊が依り憑き易い形にするとされる。 疫病神や悪霊の依代とされて、村境に送られるワラ人形なども形代の一つである。