あと1週間ほどで9月を迎えます。社会は行動制限もなく海外渡航も可能ですが、コロナ禍はまだ収束していません。東京都では13日連続で毎日2万人以上が新規陽性者となっています。8月22日(月)は約1万5千人と減少しましたが、救急医療は依然として逼迫しています。基本的な感染対策は今後も重要です。
東京大学とNCGMの研究班は、HEPAフィルター使用でエアロゾル中の感染性SARS-CoV-2を室内空間から経時的に除去できる事を実証しました。抗ウイルス剤塗布型HEPAフィルターのSARS-CoV-2エアロゾル捕捉率は、“従来型”と同等でした。この成果は、医療機関や家庭での感染拡大防止に貢献すると期待されます。
南半球のオーストラリアではインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が報告されています。日本では小児のRSウイルス感染症や手足口病などが増えています。オーストラリア同様、この冬、日本でもインフルエンザが爆発的に流行する可能性があります。基本的な感染症対策の徹底が重要です。
COVID-19入院患者数は確実に減少しており、第7波は収束したと考えられます。COVID-19肺炎による重症患者数は少なく、基礎疾患の増悪や高齢による全身状態の悪化で入院される患者さんが殆どです。このままCOVID-19が通常の感冒ウイルスに変わっていくことが、ベストシナリオです。
薬局でもらうお薬のシートに、バーコードが印字されるようになったことをご存じですか?これは「GS1バーコード」と呼ばれるもので、その商品を世界で一つのものとして識別できる国際標準バーコードです。薬機法の改正により、医薬品、医療機器へのバーコード印字が義務付けられました。
COVID−19の新規陽性者数が全国的に増加しています。東京都では11月5日の新規陽性者の前週比が約2倍となりました。インフルエンザとの同時流行も懸念されています。繰り返しになりますが、TPOに応じて3密の回避、手洗いの励行、マスクの着用、室内の定期的な換気は重要です。
11月11日、東京都の新型コロナウイルス新規陽性者数は7,899人となり、増加傾向を示しています。今のペースで感染が拡大すると、2週間後には現在の2倍超の新規陽性者が発生すると、東京都は分析しています。NCGMはCOVID-19診療チームを設置するなど、感染症への対策強化や情報提供を進めています。
NCGMセンター病院はCOVID-19患者数の増加に伴い、10月24日から再開していた面会を11月21日から禁止しました。入院要請も日毎に増え、50件以上断られた患者さんが救急車で搬送されたケースもありました。現在主流のオミクロン株BA.5以外の変異株も出現しており、医療機関は厳戒態勢に入っています。
“手術や入院が決まったら、まずは歯医者さんへ”。医療の新しい常識です。これは「周術期口腔機能管理」、いわゆる口腔ケアのことですが、従来のムシ歯治療とは異なります。手術や化学療法等により免疫力が低下して起こる局所感染や誤嚥性肺炎など、術後の感染症や合併症の予防に効果を発揮しています。
12月20日、東京都のCOVID−19新規陽性者は20,513人でした。2万人を超えるのは約4か月ぶりで、年末に向けて感染者数は増えています。今年こそはと年末年始の恒例行事を楽しみにされている方も多いと思いますが、救急医療や通常診療が制限されないよう、個人でできる感染対策はこれまで以上に重要です。
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の取り扱いが5月8日から5類に変更されます。これに伴い、各方面で感染対策の見直しが進みます。医療現場も例外ではありませんが、ウイルスの特性に大きな変わりはありません。院内感染を防ぐための対策は必要であり、NCGMは引き続き感染対策を徹底していきます。
モデルナ社による新型コロナリアルタイム流行情報サイトによると、コロナ陽性率は若干上昇し、感染者数も増えているようです。NCGMでも休日にはコロナ陽性者の搬送依頼があり、入院となっています。高リスク因子を持つ方は引き続き、注意が必要です。 moderna-epi-report.jp
沖縄県で新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が続いています。これは東京都の増加傾向を大きく上回っています。中国での新型コロナ陽性者の増加が報道される一方、米国では感染が広がっている新型コロナのほぼ全てがXBB系統と報告されています。引き続き、国内外の感染動向に注意が必要です。