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「敵に現実で解決できていないテーマを背負わせると、主人公がふわっと反論しかできず、レスバ負けする」という話を見かけるが、そこが21世紀、2000年代のスタート地点です。創作者、頑張りなはれ。
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現実の政策や科学技術や医療で解決できていることを、創作で分かりきった答え合わせをする必要はあまりない。むしろ現実で解決できていない複雑さや不条理をそのままや変換して切りだしてもいいし、答えがないという答えを提示してもいいし、主人公が血みどろで苦悩する姿を示すだけでもいい。
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自分に向けられてもいない文や絵で傷ついたと言う人たち、実は感度3000倍の退魔忍説。
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発表されたゲームの結合男子、そのうち元素周期表の後半の人工的作為でしかほぼ見られない元素や、超アクチノイド元素というマイクロ秒で変化して存在が消える超短命元素を知って悲劇が量産されるであろう。
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各種学問は「素人質問ですが」の上に「それを書いたのは私なのですが」という上位存在があるけど、創作の場合「その作品を読みすぎて何回も壊して買い直したものですが」「何百回も読んで全文暗記したものですが」と作者以上に詳しい怪異が現れて困る。
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親ガチャの不遇や困難を子供が克服するとか周囲や社会システムが救出するとか以前に、親ガチャの最大危険要素であるカルト宗教、反ワクチン反科学、陰謀論、極端な思想信条などで子供の命が損なわれると、克服や救出の機会がない。 twitter.com/news24ntv/stat…
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アニメキャラは白人という十年前の難癖は、有識者に完全に否定されたけど、また出てきて、当時の同じ有識者や当時を知る人、今初めて知った人にも同じ論理と実証で完全否定されていて、なぜ今なら通用すると思えたのかは謎。たぶん記憶力がない。
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といっても、とっくに否定された反科学や反近代である宗教右派や原理主義やカルト宗教、打ち捨てられた思想信条を今でも持ちだす人は延々といて「え、まだそこ?」となる。すでに間違いだと分かった思想に信仰ですよ、と教えてあげる人、偉いけど大変だなと思う。
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近代の科学や医療や制度で生かされていても、近代思想の自由その他を憎む人は一定数いる。そういった憎悪は、近代でもすべての人は救えないので説得程度で変わることはない。それ以外で境界線上で迷う人に、反近代は選ばないほうがいい、とできるだけであろう。
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実は近代は科学や事実性といった正しさを独占し、賢く適応した人だけに有利という残酷さがある。それ以外の人や思想や信仰やお気持ちに、正しさや権威や尊厳や実質的利益を分け与えてくれない。そういう人にとってはどれだけ人命を救おうと近代は仇敵で、説得もなにもできる訳がない。
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エリザベス女王の国葬は、帝国の国葬とはどういうものかを映像で見られる、創作の貴重な資料だろう。葬儀会場や歴史の意味や由来、服装や物品、儀式の手順、参列者の格付けと席次、衛兵の配置などは専門書でもないかぎり分からない。
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文字資料より、写真か映像のほうが分かりやすいのが色合い。供花は赤やピンクや黄色と華やか。蝋燭が黄色いので、おそらくミツバチの巣から作られた黄蝋。棺を運ぶ兵士や衛兵、儀仗兵は赤の軍服。偉い人は色とりどりの勲章をつける。漫画家やアニメ製作者さんにとって大いに参考になりそう。
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ヨーロッパ風異世界は多いが、中国風異世界が少ない理由、一番は馴染みがない。二番目以降は「古代から数十万の軍隊が激突、100万の皇帝軍ドーン! 地方の小役人が農民がホームレスが皇帝になりました! 世界征服で4000万人が死にました!」みたいな史実がダイナミックすぎるからだと思う。
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春秋戦国、秦漢戦争、三国時代、隋唐、元の世界征服戦争等々を題材や引用をせず、よりおもしろくてダイナミックなオリジナル中国風異世界話を作れ、というのは無茶振りすぎる。
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個人的には「他がやらんならやったるわい!」という天才は尊い。なおまず最初の障壁として蒼天航路や Three Kingdomsや北方三国志&楊家将演義をブチ倒していかないとならない模様。
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ロシアの動員開始を見ていると、三日で勝てると思った目算が崩れ、長期化すると、犠牲が大きくなろうと一定の成果を出さないと独裁者は国内で立場を失うか、暗殺されるので退けない、という歴史上でよくある泥沼化の定番ルートすぎて。
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25ans.jp/princess/briti…
>エリザベス女王の国葬、英ロイヤルたちのシーティングチャート
王族68人の席順を知る機会が貴重なので、史料用に。
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進捗報告。担当さんがもう言ってもいいよとしてくれたので、長編三冊、三ヶ月連続刊行です。
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数百人を集めてゾンビとするのは大変だが、ニュージーランドのどこにでもいる羊の口元を赤く染めて人喰い羊だとして数百単位で走らせると、大スペクタル場面となる。見慣れている光景とやりたいことを結びつけた、製作者の発想の勝利。
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賞に応募される作品の主人公に虐待された設定が多い、という話がある。必要ない設定の戒めとか、虐待が世間に多いとかは置いておいて、応募する側に「主人公の奇矯さや特異さに原因がないとすると、それは単に病気だから病院行けで終わるのでは?」という感覚があるからではと思える。
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最近の精神医療で、ヤンキー漫画が「暴力的文化がある地域と家庭は社会制度と教育で、IQ70~84の境界性知能からの問題は専門教育で治療しましょう」と、不良幻想が単なる社会制度の不備と能力不足へと完全解体されて死んでしまった感はある。現代で不良のロマンを語るとギャグになるくらいに。
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1980年代、紡木たく氏の「ホットロード」あたりで、前半は不良幻想の青春、後半は償いと大人たちの後処理と幻想が解体されていた。解体は時代とともに都市部から地方へと広がっていき、昨今の社会や医療問題として捉えられる地点に至る。この地点を無視しないと創作物として話すことが不可能となる。
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ダイ大、バーン戦終盤まで放送される。絶望的状況でも「お前を倒せば結界が消える。その後で黒の核晶を止めに行く。順番通りじゃねえか。何がおかしい?」 と大魔王を障害物のひとつ扱いし、カイザーフェニックスを分解し、大魔王に恐怖を与えるポップが最高よな。
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ダイ大は各種悪役の造形が見事なんだけど、ポップは匹敵というか凌駕し、漫画史でも特筆すべきキャラ造形だと思う。少年読者が嫌いそうな人間的に弱い造形から成長し、パーティーを何度も立ちあがらせるムードメーカーの恐ろしさが作中で指摘され、最後にはもっとも勇気を持つ存在とまでなる。