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就活中の男子学生が、『まどかマギカ』に登場する「まどかのパパ」の生き方に対する強い憧れを語っていた。
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都条例について、作品の「芸術性」に配慮するという付帯決議が加えられると報じられているが、現状の東京都健全育成審議会に漫画の「芸術性」を判断できる素養があるのだろうか。
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日本のマンガを、日本人の読者が買う度に、金額の3割がアメリカの企業に渡る。電子書籍化の行く末によっては、近い将来そうなるかもしれない。問題は、そのアメリカの企業が、ある日突然本国での判断により、「不健全」に見えるマンガを一斉に棚から外すようなことが起こる場合。
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うちの大学の入試が始まった。受験生(現役)は93〜94年生まれ。授業でおたく文化を扱っていると、前提にできる知識が毎年ズレてゆく。今年入ってくるのは、およそニチアサか深夜にしかテレビアニメを放映しなくなってから物心ついた世代で、セラムンを知る上の世代とはアニメ観がかなり違うはず。
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こうした注目の傾向は、二次元キャラよりも生身のメイドやアイドルの方が注目度が高い、という視聴者の関心によるものなのか。それとも二次元キャラやその商品をどう撮ればいいかわからず、また権利処理もわずらわしそうだから、という製作側の事情によるものなのか。
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アニメに関する授業をしていて今の学生が一番驚くのは、『となりのトトロ』と『火垂るの墓』が劇場公開時、二本立ての同時上映だったという話をするとき。すごいショックを受けたような顔をされる。
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この回では幾度も二人称の「お宅」が使われていて、その理由について、脚本を書かれた石黒昇氏に取材したところ、まさにこの原画を担当された方を含む、当時の若いスタッフたちが使っていた「お宅」という二人称が自分にも感染し、無意識に脚本で使ってしまっていたのだという。「お宅」の感染ルート。
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ジョブズが言うと説得力がある:「優れた製品を出した会社が、安定したシェアを築く→社内で開発部の原理よりも営業部の原理の方が強くなる→かつて優れた製品を生んでいた会社の開発部が腐る」 youtube.com/watch?v=_1rXqD…
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東京都現代美術館の「特撮博物館」に行った。掛け値無しにものすごい展示。志が高く、力強く伝わってくる。というか、「CGなし」云々以前に、ありえないことをやってのけている。いったいどうやってこの展示を成立させたのか、今度関係者の方に聞いてみよう。
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「マンガ文化の保存拠点計画」について取材を受けました。→ wp.me/p8n3ud-gNU
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「魔法少女まどか☆マギカ等身大原動画展」、「等身大原動画展」って何だ?という質問を多くお寄せ頂いたので、HPに写真を1点追加しました。でも、展示空間はスケールの操作がコンセプトなので写真に非常に撮りにくいです。 bit.ly/VdyJK9 展示は明日からです。
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過去からの表現の積み重ねと作家の多大な創意によって作られる様々な「作品」と同じく、作品に投じられた創意とその価値を対外的に説明するための言葉や論理は、一朝一夕には作れない。そこは、もう少し大事にしてゆきたい、と思う。
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傷物語を再度見た。建築のデザインに関わる人は、この映画を見ると面白いのではないかと思ったので、私なりに見所を書いてみたい。ちなみに、磯崎新氏は当時65歳だったにも関わらずエヴァを見ていた。今の建築デザイン界にそのような雑食的貪欲さがあるのかは、離れて久しいのでわからないけれど。