森川嘉一郎(@kai_morikawa)さんの人気ツイート(古い順)

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日本のマンガを、日本人の読者が買う度に、金額の3割がアメリカの企業に渡る。電子書籍化の行く末によっては、近い将来そうなるかもしれない。問題は、そのアメリカの企業が、ある日突然本国での判断により、「不健全」に見えるマンガを一斉に棚から外すようなことが起こる場合。
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青少年の性描写を肯定的に描いたマンガを読むと、子供が性犯罪者に身体を差し出すようになる、というのが「非実在青少年」にまつわる「有害」性の説明だが、府によるBLの有害指定にはその種の説明はあるのだろうか。間違って男の子が読むと、悪い攻に籠絡されてしまうといったことなのだろうか。
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敢えて「オタク」と「サブカル」を分けるなら、性別隔離を押し進めるのが「オタク」文化。男女の触媒として機能するのが「サブカル」。極めて大雑把に言えば、そういうことになろうか。
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「コミックマーケットの源流」展のために、コミケ会場の変遷図をつくってみたら、なんだか天文学的なスケール感になった。展示は今週金曜10/1から、@米沢嘉博記念図書館。 http://twitpic.com/2s5srw
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都条例について、作品の「芸術性」に配慮するという付帯決議が加えられると報じられているが、現状の東京都健全育成審議会に漫画の「芸術性」を判断できる素養があるのだろうか。
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クールジャパン支援のために財務省が文化振興費を増額する、ということ自体はよいニュースなのだが、政府がポップカルチャーの振興を目指すなら、支援以前に「ジャマをしない」ことに力を入れて欲しい。これは「何もしない」ということでは全くなく、むしろ何がジャマになるかの積極的な理解を要する。
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今回の震災がマンガ・アニメ・ゲームなどの表現にどのような変化をもたらすか、については、短期的かつ表層的な自粛を除けば、わかりません。多分、5年か10年経た後でないと見えてこないと思います。敢えて何か予測するなら、現実によって超えられたフィクションは失効してしまう、ということです。
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24時間、日常品と蛍光灯の光に満ちたコンビニの空間は、いわば「永続する日常」の象徴だった。そのコンビニがいまや、むしろ「日常の脆さ」を露わにする空間へと変貌している。数ヶ月にわたって東電域で計画停電が続けば、それが今の小中学生の世代的な原風景にだってなるだろう。
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おたく文化は、永続する強固な日常(とその閉塞感)を基盤にして成り立ってきた。80年代のアニメはハルマゲドン願望が大きな柱だったし、オウム事件でそれに傷が付くと、重心を近未来から「近過去」のリセットに移して構築されてきた。ところが今や、永続する日常という基盤自体に亀裂が走っている。
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ハルマゲドンを描くような作品だけの話ではない。コンビニの描き方一つ取っても、意味合いやニュアンスがこれまでとは多かれ少なかれ変わらざるを得ないのではないか。虚構を成立させている基盤それ自体が傾いたのだから、制作に関わっている方々はこの問題に直面していると思う。紙不足と併せて。
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「耽美の誕生:ボーイズラブ前史」展、本日始まりました(@米沢嘉博記念図書館)。「やおい」の語の起源となった同人誌「らっぽり やおい特集号」の表紙および座談会の原稿です。このジャンルの歴史に焦点を合わせた、おそらく初の展示。 http://twitpic.com/56b7bk
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某所で廃棄される寸前のところでアニメ撮影台+制御盤+カメラを確保。1964年より東映動画で使用され、白黒時代からセーラームーンの撮影にまで用いられた個体。これを救出するために建物の解体工事を待ってもらったりとか大変だった。 http://twitpic.com/5db6n2
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SPAの『まどか』特集について、「作り手がそんな小難しいこと考えてるわけないじゃん」という反応を散見する。それぞれの論の当否はさておき、私がこれまで話をしてきた経験では、作り手は読み手の想像よりはるかに色々なことを考えてる。物書きや監督だけでなく、絵師も、フィギュアの原型師も。
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私は作家やクリエイターを神格化したり、読み手の上位に置いたり、創造のプロセスを神秘化したりするのは好きではないのだけれど、あらゆる作品は、パっと見ただけではわからないような作り手の様々な考えを宿していると見なすべきだと思う。たとえ世間でどんな下らない作品と見なされていたとしても。
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ただ、とりわけ日本では、作り手がその作品について、言葉で語ることを潔しとしない風土がある。作品のみを通して伝えるのが正道であって、内容や手法や制作過程についてペラペラと語るのは邪道だと、作り手にも読み手にも版元にも思ってる人が多い。「評論家」に対する嫌悪も、背景を同じくしている。
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それは作品を「商品」として、商業的に回す分には大きな弊害はないのだが、過去からの積み重ねを含め、作品にどれだけ創意が投じられているかを対外的に語る言葉を持たない状況は、表現規制に抗してそれらを護るべき価値のある「表現」として説明しなければならなくなる時、いきなり大きな問題となる。
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過去からの表現の積み重ねと作家の多大な創意によって作られる様々な「作品」と同じく、作品に投じられた創意とその価値を対外的に説明するための言葉や論理は、一朝一夕には作れない。そこは、もう少し大事にしてゆきたい、と思う。
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ネコミミ装着でコミケを視察された外務省の方ですが、非常にラフな絵ですがこのような感じでした→ twitpic.com/67j2ix
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【公募】米沢嘉博記念図書館では、マンガや同人誌を扱える職員を公募します。〆切は9/14必着。マンガ、アニメ、ゲーム、およびそれらの同人文化について一定程度の知識を有する方。公募ページ→ bit.ly/mSYLKH 募集要項→ bit.ly/p02LcT
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「おたく」は「理系の不良」だという記述を、宮崎事件直後の1989年の雑誌を漁っていて見つけた。「理系」という言葉にはバブル期の文脈を含めて注釈や補足が必要だが、鋭い指摘だと思った。その後、中野でも渋谷でもなく、なぜ秋葉原がおたくの街になったのかということと、おそらく関係している。
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米沢嘉博記念図書館では、本日からコミックマーケット81の見本誌を閲覧提供いたします。C81の新刊の内、冊子状のものならほぼすべて閲覧できます。詳細は→ bit.ly/qAVtyM 。また「武富健治の世界」展、最後となる第4期も本日からです(〜1/29)。
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うちの大学の入試が始まった。受験生(現役)は93〜94年生まれ。授業でおたく文化を扱っていると、前提にできる知識が毎年ズレてゆく。今年入ってくるのは、およそニチアサか深夜にしかテレビアニメを放映しなくなってから物心ついた世代で、セラムンを知る上の世代とはアニメ観がかなり違うはず。
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今日、六本木のメルセデスのショールームに展示されていた「まどかマギカー」。もうここまで来ると「痛車」と呼ぶのがはばかられる。
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コミックマーケットの会場の変遷を、1分の短いムービーにしてみました。 youtu.be/616JLtfDoT8
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いくら調教しても完璧に人間のようにはならない。そこが実は重要で、どんなにがんばっても人間にはなれないロボットの女の子が、マスターのために、一生懸命人間らしく歌おうとがんばっている。日本のマンガやアニメを見て育つと、そんな想像を脊髄反射的にしてしまうのだ、という怪しげな解説をした。