1051
前にもまとめたが、日本は農家への補助金が意外に少なく、欧米先進国は日本より大幅に補助金が多い(日本は15.6%、アメリカは26.4%、フランスは90.2%)。これは、穀物価格を国際価格で売っても農家が生活していけるよう、所得補償をしているからだ。
note.com/shinshinohara/…
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大学に行けず、高卒で勤め始めたらどうだったろう?しかも高校卒業してからの就職だと、あまり条件が良くない。きっと仕事探しも苦労していただろう。しかしそうであっても、私は私。どんな仕事をしているかは外側の話。今の私と高卒のままの私、どちらも私。
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具体的に着目ポイントを指差すと「・・・こうなっているような」と、オズオズながら答えてくれた。私は、自分が見たことを自分の言葉で示してくれた能動性の出現に、その奇跡に軽く驚き、「お、そうだね。じゃあここは?」と、次々に見たままを答えてもらった。すると。
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水田というのは非常に優秀で、肥料を与えなくても水を引き入れるだけで4割くらいの収量はあるという。これは、山で溶けだした養分が水の形で田んぼに供給されるから。しかしもし、山が養分欠乏になったとしたら、水田のこうした生産性を将来も維持できるのだろうか?
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真面目にコツコツ働くことを笑ってはいけない。そうした仕事が低賃金でいることをそのままにしてはいけない。真面目にコツコツ働く人が大勢いることが新規事業を起こすのにも重要な、基礎的な力になることを忘れてはいけない。
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「首相は〜するよう指示した」と言うのがテンプレになってるけど、私は気色悪いと感じている。この不気味な表現は以前、北朝鮮のニュースでしか耳にしなかった表現。将軍様が〜するよう指示された、ってな感じで。
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食料安全保障の話で、植物工場への期待の声を頂くことがある。これについて、ちょっと説明を試みる。
まず、「食料」は、「食糧」と「食品」に分けて考えた方がよい、と私は考えている。食糧は、腹を満たすことができる、カロリーを稼げるもの。簡単に言えば、デンプン。コメ麦など穀物と、イモ類。
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では安倍氏はなぜ、嘲弄冷笑は論敵を迫害するよりも効果的に相手の力を奪うことができるというイノベーションが可能だったのだろう?それは恐らく、日本が平和だったからだろう。どれだけ恨みを抱いても、どれだけ怒りを募らせても、暴力を振るうほうが悪いという平和な国のルール。
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で、その場ではできるんだけど。翌日になるときれいサッパリ忘れてる。「昨日教えたろ?分かったって感動してたろ?」と聞くと、「分かったと思って感動したのは覚えてる」というが、肝腎の学習内容がものの見事に残っていない。仕方なく、もう一度教えると「あ、これね!分かった分かった」
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自分のことをきちんと見ようとしてくれている。自分勝手な妄想を自分に当てはめたりしようとせず、自分の様子を見ながら、こんな話題だったらヒントになるだろうか、と手探りしながら話題を探してくれている、というのを感じると、若者は身を乗り出して聞くらしい。
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私が子どもの頃の、もう40年も前のこと、ペンチ(ラジオペンチ)は1つ数百円した。その価格は納得できるものでもあった。ペンチが日本で年間に売れる数は決まっているだろう。1つ作るのにどれだけの手間と時間がかかって、職人の人件費を・・・などと考えると、その価格になるのは納得だった。
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日本は第二次大戦後、都市部で飢餓が深刻化した。都会の人は鉄道に乗り、農村まで歩いて、服や貴重品を差し出して食料と交換してもらわねばならなかった。そのことを記憶する高齢の農家は「食糧危機が来ても我々は大丈夫、困るのは都会の人間だけだ」とよく仰っていた。しかし。
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コメをやめたら、日本の穀物生産は壊滅的になるだろう。小麦生産も頑張るべきだとは思うが、なにせ気候の相性がよくない。コメのようには増産がしにくかろう。
アメリカが穀物に事実上の輸出補助金を出している状況では、穀物の価格で勝てない。「儲かる農業」を考えてるうちは、穀物生産はムリ。
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利益が薄ければ、後継ぎも出にくい。実際、アメリカやフランスも、農家の高齢化が深刻。効率的経営をした結果、大規模な面積を必死に耕しても収益は大きいとは必ずしも言えず、その様子を見た子どもたちは後を継ごうとはなかなか思わない。都会に出て行ってしまう。
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まとめました。
「大学に行けなくても苦難から逃げなかった自分」との伴走|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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「ローマ帝国の崩壊」(ブライアン・ウォード=パーキンズ)によると、ローマ帝国は確かにゲルマン人の大移動によって崩壊したのではあるけれど、最も深刻な打撃は、流通がままならなくなってしまったことにあるらしい。
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この政府決定とこの男が無縁だとはどうも考えにくい。
news.yahoo.co.jp/articles/80333…
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✅申請書類をつくるお金&封筒に入れて発送するのも、税金です。
✅配るのに必要な、莫大な人・時間・ガソリン代。
✅地産地消では足りないから、どこかからお米を購入する必要があります。
SDGsから程遠いのが「お米を配る」作業です。
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調べてみたが、教師や警察官の子どもが非行に走りやすくなるという統計は見当たらなかった。ただ、「不良塾」とも呼ばれた私の塾には、なかなかの問題児が集まっていたのだけれど、教師と警察官のグレたのが散見された。多いかどうかは分からない。しかし、グレた理由はどうも親の職業にあるらしい。
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しかし、楽になるまでに心を殺してしまったら、回復には時間がかかる。そこまで追い詰めてはいけない。拷問の中で、「眠らせない」のは最もつらく、どんな痛い拷問に耐えたものでも、これだけは誰も耐えることができないのだという。そんな睡眠欠乏に陥ったら、まともではいられない。
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子どもに怒ってしまって反省、もう怒らないでいようと心に決めたのにまた怒ってしまった。そういって自分を責めている親御さんが多い。「叱らない子育て」という本がたくさんあるのを見て、「ああ、私は叱ってばかり、怒ってばかりだ」とさらに自分を責める親御さんが増えているように思う。
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「言語化」考。
私は非常に物分りの悪い子どもだった。他方、父は才気煥発、瞬時に事態を理解し、適確な答えを出す人だった。ただし非常に短気。説明するのも面倒くさい。「こうしとけ」という短い指示があまりにもあいまい。言葉通りにしたつもりでも「こうやれと言っただろうが!」と雷。理不尽。
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穀物がだぶつくようになったから。西部開拓時代なら、農家はどこもたいして生産性が良くなかった。だからトウモロコシを1ブッシェル分、市場で売れば、そこそこのお金になった。しかし現代では、トウモロコシの生産性は、同じ面積で10倍も量が採れるように。そうなるとどうなるか。値崩れする。
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鉄道のローカル線は、その多くが廃止されようとしているという。これまで鉄道会社は大都市路線の黒字で赤字のローカル線を維持してきたが、コロナ禍で電車に乗る人が減り、いよいよローカル線を維持できなくなったという。自動車文化もこれに拍車をかけた。しかしこれ、最悪のタイミングになるかも。
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しかし、「あいつらは死んでも仕方ない」と考えている人間が増えれば増えるほど、「価値観の逆転」を自ら招くことになり、「そう考えてきたお前こそが死んでも仕方ないよね」という思考を生み出しかねない。歴史はそれを繰り返している。それを決して忘れてはいけない。