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私はこうして大量に文章をアップするせいか、寄稿を頼まれることがある。以前は喜んで受けていたのだけど、無料で引き受けていたら、文筆で生きておられる人たちの生活を脅かすのでは?と思うようになり、「おいくらですか?」と聞くようにしている。すると、音沙汰なくなる出版社も。
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農水省はコメばかりにこだわるのをやめ、儲かる農業を推進しろ!という声がこのところ、大きかった。国民からも政治家からも批判の大合唱で、さしもの農水省も世論に負け、コメを優先する政策を改めようとしている。そしてコメも、アメリカに対抗して安く作れるよう、生産性を高めようとしている。
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「最近顔を見なかったねえ。寂しいやんか」と言ってくれる場所は、また来ようかな、と思える。頼りにしてくれる、いないと寂しいと思ってもらえる場所が「居場所」なのかもしれない。フードバンクも子ども食堂もベーシックインカムも、「与える」ことばかりになりがち。でも大切なのは頼りにすること。
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まとめました。
石油の「儲からない資源」化問題|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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ということは、竹中・駒村路線は、結果的に日本を弱体化させる政策だと、歴史が示していると言えます。もうこんな政策は、続けるべきではありません。首相が「新しい資本主義」と語り始めていたころの初心に戻り、日本の強みを取り戻すべきです。伏してお願い申し上げます。
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他方、安倍氏と意見が似ている人には紅衛兵の被害はほぼ皆無。だから、嘲弄冷笑の嵐を受けた人間がどれだけ腹を立て、恨みに思っているかがわからない。それはあたかも、いじめの対象になったことのない子どもが、いじめられた同級生の屈辱、恨みにいま一つ鈍感なのに似ているかも。
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特に教師の場合、たくさんの子どもを指導してきた経験と蓄積がある。そのためか、子育てのことは誰よりもわかっている、という自信がある。また、教師である自分が子育てで失敗するわけにいかないという見栄もある。こうして、家庭の中で教師としてのテクを駆使しようとする人が一定数現れる。
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親が本を読めば子どもも読むようになる、という人がいるけど、そんなことはない。私の両親は本を読んでいたけど、私は中学三年生になるまで読まなかった。マンガばかり。
他方、親が全然本を読まないのに読書家の友人もいる。親が本を読めば子どもも本を読むなんてのは幻想だと思う。
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社会設計するとき、恐らくこれは大切だな、と思う要素がある。「自分はここにいていいんだ、生きていていいんだ、生まれてきてよかったんだ」と思えること。これを自己肯定感と表現する人がいそうだけれど、ちょっと違う。必要とされている感、あるいは貢献感と呼んだ方が良いかもしれない。
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少子化の大きな原因は「少婚化」ではないだろうか。
私は団塊ジュニアだけど、結婚していない同世代は多い。
私は幸運にもYouMeさんと結婚できたが、結婚する前から、YouMeさんからは「必ずしも結婚したら幸せとは限らない」と言われていた。なんと意味深な。
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最近は秘密保持契約もエムなんちゃらって言うし。わからんっちゅうに。一昔前もカタカナ言葉は意味わからんから簡単な日本語で表現しよやないか、という話あったやん。もう忘れたんかいな。日本語やったらなんとのう意味わかるけど、ローマ字だけやったらよけい意味不明。
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それだけ安く販売する穀物は、アフリカの貧農でさえ太刀打ちできない。アフリカの農家は、腹の膨れる穀物を作っていては、安すぎて生活できない。やむなく穀物を育てるのを諦め、コーヒーやカカオなどのプランテーションで賃仕事で働かざるを得なくなる。しかしそうした商品作物の価格が下落すると。
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もしかしたら、親が教師や警察官で子どもがグレるのは、教師として、警察官としての成功体験を家庭に持ち込もうとするから起きているのかもしれない。私が思うに、教師や警察官として磨いたテクは、その職業として振る舞う空間でしか通じない。家庭に適用しても無効などころか、有害。
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食品ロスは食料安全保障上の重要な「安全余裕」であることを、こちらの本でまとめています。
amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%8…
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「居場所」考。
ある支援団体で働く方の話。みんなにとっての居場所を提供しようとしたところ、ワガママしまくり、暴言しまくりの人が。注意すると「ここはありのままの自分を受け入れてくれる居場所と聞いた、なのに私を攻撃し、排除する、全然居場所なんかじゃない」と噛み付いてきたという。
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こういうの見ると日本にもやがて暴力革命が起きてしまうかもしれないと心配になる。私は誰も死んでほしくない。けれどこんなアホな発言をする人が出ると、自ら暴力を誘発してしまう。いいかげん、こんなアホなことを言うのはやめてほしい。 sn-jp.com/archives/40292
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西部開拓時代なら、非効率的な生産だったのに三世代家族を支えることができたのに、現代のアメリカの農家は、妻に働きに出てもらい、自分は政府から補助金をもらい、それでようやく4人家族を養える、というありさま。効率的経営で生産性が10倍以上に跳ね上がったら、養える家族の数が減った。なぜか。
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人間にとって、嘲弄冷笑は、批判されるよりも怒りや恨みを買うことになる。やられた人は、毛沢東が紅衛兵をそそのかしたのと同じように、安倍氏がそそのかした、あるいは暴威を振るうのを見て見ぬフリをした、と恨んだ。安倍氏が憎まれるのは、日本版紅衛兵による恨みがあるように思う。
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東大京大じゃないけれど、旧帝大の学生で、理学部の学生を私は指導することが多いのだけれど、食品・飲料メーカーに就職したがっていた学生、無理だった。理学部は勉強の面で非常に難しいのだけれど、その分野の企業に就職する場合、農学部の人間は超有利だった。
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ロシアが硝酸アンモニウムという重要な窒素肥料を世界の45%ものシェアを握っていたのは、豊かな天然ガス資源があったから。これがウクライナ侵攻のために手に入らなくなった。硝酸アンモニウムの半分が世界から消えた格好。
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「強いリーダーシップ」考。
日本にすっかり根づいてしまった「強いリーダーシップ」。私の見るところ、小泉純一郎氏の影響が決定的だったように思う。「自民党をぶっ壊す!」と、自分の根城の破壊宣言をして拍手喝さい、選挙で大勝し、安定政権を築いた。
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私が勝ち負けにあまりこだわらなくなったのは、剣道の最初の顧問の影響が大きかったかもしれない。非常に厳しい指導で知られていたが生徒からの信頼も厚く、当時、部員数は100名を超える人気だった。大阪市でも上位に食い込む強豪校でもあった。
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先進国は「農家」をなくそうとしているのかも。
世界最大の農業国アメリカは、95%が家族農業。それだけ聞けば圧倒的に農家が中心のようだが、どうもそのアメリカでも、農地のかなりが企業によって運営され始めているらしい。農地の50%以上がオーナーとは別の「農家」に貸し出されている。
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食糧危機は一般に、凶作などで作物が育たず、食料が不足するから起きると考えられている。だから解決するには、その貧しい国で食糧をたくさん作れば飢餓は発生しない、と考えがち。ところがアマルティア・セン氏の分析によると、それでは解決しないという。
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嘲弄冷笑は、人の恨みを買う。恨みは暴力を生みやすい。だから、歴代の為政者は政敵であろうと嘲弄冷笑を控えた。暴力を自然発生させかねない、恨みの蓄積を防止するためだ。しかしこうした配慮は、明文化されていない。嘲弄冷笑をしないのは、暗黙の前提でしかなかったからだ。