401
分数を習う時には、ケーキを8人で分けたり、ピザを6人で分けたり、おやつを3人で分けたり、という体験が十分蓄積していないと、何を言ってるのか分からない。分数を習った時に「体験ネットワーク」の準備が整っていなければ、分数の内容を受けとめようがない。
402
映画「おくりびと」の原作ともいえる「納棺夫日記」の筆者は、遺体を棺に納める納棺夫を仕事にする、と言った時、親戚から勘当すると言い渡されたという。筆者は、どうせなら亡くなった方たちのご遺体を、心を込めてお世話しよう、と心に決めた。
403
相手の言うことに驚き、面白がる。これかな、と思う。
これまで学生の相談に乗ってきて、「深い話ができる友人がいない、みんな流行とかファッションとか表面的な話ばかりで、それに合わせるのに疲れる」ということをいう男子学生に何人も会ってきた。わかる。私も若い頃、同じように悩んでいた。
404
飢餓をおさめてくれるならどんな政権でも構わない、と極端に走りやすくなる。それが戦前の軍国主義化であり、ドイツでナチスが台頭するきっかけにもなった。貧困層の飢餓を放置するお金持ち・社会階層の高い人たちがいると、革命や暴動が起きやすくなり、その人たちも標的にされやすくなる。
405
まとめました。
「よそ者」考 郷に入っては郷に「驚け」|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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日本はそうはいかない。代表的なのは梅雨の時期。雨がずーっと降る。しかもそこそこ高温。高温多湿は虫とカビにとってパラダイス。虫がいくらでも湧く。カビがいくらでも繁殖する。無農薬でやろうと思うと、虫とカビをどうやって抑えるかが大きな課題になる。
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政府からの補助が農家の所得に占める割合は、日本は15.6%、アメリカは26.4%、フランスは90.2%、ということを前にも紹介した。こうした補助金を出すことで、アメリカやフランスは小麦などの穀物価格を下げ、世界に輸出している。どうしてこんな気前のよいことをするのだろう?持ち出しになるのに。
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「生産」より「消費」、そして省資源・省エネ消費へ|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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世界一の農業国アメリカの農業はGDPのわずか1%強?|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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人工知能を研究してる東大の先生は、まさか「照明」という音読単語がピンとこないという実態をご存じないから「読解力がない」と飛躍して考えてしまったのかもしれないけれど、「あかり」といえばピンとくる子がほとんど。音読単語に出会う環境にない、という点に注意が必要。
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まとめました。誤字脱字も修正しました。
期待や願望は現場・現実を見えなくする|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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子どもや部下が失敗すると厳しく叱責すべきだと考える人がいる。育児書や部下育成本でもそう推奨している本を見かける。叱られて嫌な思いをしたら失敗することがイヤになり、失敗しなくなるだろう、という発想なのだろうか。
しかしそれは、「失敗」と「危険」を混同してる気がする。
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「まさか」と思いつつも、もしかしたら日本で「競争原理」を流行させ、正社員と非正規社員とに分断し、いがみ合わせ、労働者がまとまらないように仕向けたのも、日本の活力を奪い、その間に漁夫の利を得る「統治者」による現代的な「分割して統治せよ」なのかもしれない、という気がする。
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私は新人指導の際、「うまくやれること」を目標に置いていない。失敗への恐怖という呪いを解除し、むしろ失敗を楽しみ、失敗をよく観察し、仮説を立て、新たな工夫を考える、という姿勢を身につけてもらうことを重視している。呪いを解除でき、失敗を楽しめるようになれば、当然仕事もできる。
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まとめました。
過去をなぞり、前提を変えてみる|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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どんな仕事にも創意工夫する楽しみがある。それを楽しめる職場になっているかどうかで、様子はずいぶん異なる。単純作業は創意工夫の小宇宙。それを知っていると、仕事ってかなり楽しいものだと思う。
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善意の廉売がデフレの道への舗装に?|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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小学校の内容でしっかり復習する必要があるのは、算数のみ。小学校の算数は本当に重要で、ここで欠落があると、中学校の数学は理解できない。ましてや高校の数学なんかチンプンカンプン。侮りがたし小学校の算数。私は中学校の時二回復習し、高校生の時も一度復習した。意外に抜け落ちが見つかる。
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すると、「京大に受かるかもしれない子」という目でチヤホヤしていた大人たちが、スーッと引いていったのが分かった。まあ、仕方ない。私としては、受験生でも家事から逃げなかったことに誇りを持ち、第二志望の大学に行くことにそれなりに納得していた。しかし両親は明らかに落胆。つらかった。
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「どうせ」死んだ人、さげすまれている職業、と投げやりになるのではなく、「どうせなら」亡くなった方を心を込めてお世話し、全身全霊で取り組もう、と心構えを持った時、多くの人から敬愛され、講演まで依頼されるようになり、やがて「納棺夫日記」を執筆するに至った。
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農学部はクワの振り方とトラクターの運転しか学ばない?という誤解・・・実は就職に強い|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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「相手に合わせて言葉を選べることじゃないですかね?」
私は思わず膝を叩いた。その通り!
真に理解できている場合、相手が首を傾げていたり、わからないでいるな、と感じたら、別の言い回しをして、それも相手が理解できそうな言葉の中から選んで話すことができる。
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確かに、たった3つのコツ(水1リットルに土を10グラムほど漬ける、肥料を1グラム以下加える、二週間曝気する)だけで成功するような方法、簡単に見つけられそうな気がする。しかし、140年もの間、誰も成功しなかったのは事実。ではなぜ、うまくいくようになったのか。
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攻撃と地道な努力 ゼンメルワイスとリスター|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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私達は能力主義の時代に生きて、能力さえあれば豊かな生活を送り、高い社会的地位につくのを当たり前だと考えている。しかし本当に当たり前なのだろうか?マイケル・サンデル著「実力も運のうち」は、能力を理由にして能力のないとされる人たちを見下す構造に危うさがあると指摘している。