501
独り身の老人はこれからますます増える。団塊ジュニアは独身も多い。これから二十年もしないうちに、孤老は増えていく。自分の座標を確かめたくてもできない孤独な老人はますます増えるだろう。そうなれば、一定の確率で「正義」を振りかざし、怒鳴り込みにくる孤老は増えていくかも。
502
勉強しようとしない我が子を見て、「勉強しないとどうなってしまうか」という将来の話をし、なんとか勉強する気を起こさせよう、とする親は多い。気持ちは分かる。勉強しなければ損をする。我が子を思えばこそ、勉強しとけとアドバイスせずにはいられない、と。ただ。
503
それは恐らく、人間は「驚かす」のが大好きだからだろう。自分の能動性で驚く人が入ることに気がついたとき、嬉しいから能動性が発生しやすくなる。
でも基本、「驚く」のは待ちの状態。待たずに引っ張り上げようとしたら、それは能動性ではなく受動性になってしまう。
504
全壊した酒蔵の木を薪にすることも許可してくださり、おかげで運動場で暖をとれるように。私はその火に当たりながらあの飲み物を頂き、「震災が落ち着いたら、ぜひあの酒蔵のお酒を買おう」と心に誓った。
しかしその酒蔵は翌年、廃業することになったという連絡があった。残念でならなかった。
505
人間はどこか、「チヤホヤ願望」があるらしい。違う世界に飛び込んだら、「あなたはスゴイ!」と皆が驚き、チヤホヤしてくれるコミュニティを作れるのではないか、という幻想。アニメ「はなかっぱ」で出てくる、ちいかっぱがよくやってる妄想にそっくりな。
506
まとめました。
小学校算数のアヤフヤを消す|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
507
また、労働者同士がいがみ合い、反目し合う中で、株主への還元をやかましく言う株主資本主義に誘導。労働者の賃金を抑えた分、株主への配当を厚めに渡す構造に。何のことはない、労働者同士が反目し合ううちに株主が漁夫の利を得る構造をまんまと構築。この流れを押したのが竹中氏と言ってよいだろう。
508
家庭での会話は、単語が多い。文章になっておらず、せいぜい単語は2つ。
そして、音読単語はほぼ使わない。家庭じゃなく、ウチ、いえ。会話じゃなく、おしゃべり。単語じゃなく、ことば。
このツイートの前半に使っている音読単語でも、私が指導していた子どもの多くがピンとこなかった。
509
で、調べてみると。アメリカの農業はGDPの1.14%。あれ?日本とたいして違わんやん。農家がどのくらい補助金をもらっているかというと、所得のうち26.4%。これに対して、日本は15.6%。あれ?アメリカの農家の方が政府から補助金もらってるやん。どういうこと?
510
私はことのほか数学が苦手で、理系ならわきまえておくべきとされる数学もろくに身につかなかった。そのためか、子どもがどのように数字と向き合うのか、興味関心があった。教えないでどう獲得していくのだろう?と観察していると、教えもしないのにいろいろ数の概念を獲得していくのに驚いた。
511
これから起こる大変化に対し、富裕層は自分たちだけでもこれまで通りの快適な生活を維持しよう、そのためには貧困層がますます貧困に苦しむことになってもそれは弱肉強食の世の習いだからやむを得ないことなのだ、と割り切ろうとしている様子を感じる。しかしことはさほど容易ではないように思う。
512
まとめました。
ドラッカーによる日本型経営の意外な評価|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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しかし手紙付きの人気の毛布は、日に干してフンワリした柔らかさが潰れないよう、箱詰めにも細心の注意が払われていた。その心づくしが、箱を開けた瞬間に分かる。被災者を人間として見ている、対等な人間として見ていることがよく分かる梱包。
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「すみません、予約が入っておりまして」と、空いてる席は空いていない、と伝えた。仕方なく、ガハハなお客さんは立ち去った。まだ二十歳になったばかりの私は、いつ予約客が来るんだろう?と思った。一時間たっても、その予約客とやらが来ない。やがて、恐る恐る戸を開けたのは、女性客二人。
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私達は能力主義の時代に生きて、能力さえあれば豊かな生活を送り、高い社会的地位につくのを当たり前だと考えている。しかし本当に当たり前なのだろうか?マイケル・サンデル著「実力も運のうち」は、能力を理由にして能力のないとされる人たちを見下す構造に危うさがあると指摘している。
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しかしこれは「出会ってない」からできないだけ。チャンスさえあれば子どもたちは急速に吸収する。「雨か降るっつうのを降雨、っつうねん。雨降ると、ジメジメするやろ、あれ、湿度言うねん。湿度高いって言うのはむちゃくちゃジメジメするゆう意味や!」てな調子で、音読単語をかみ砕きながら使う。
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で、その場ではできるんだけど。翌日になるときれいサッパリ忘れてる。「昨日教えたろ?分かったって感動してたろ?」と聞くと、「分かったと思って感動したのは覚えてる」というが、肝腎の学習内容がものの見事に残っていない。仕方なく、もう一度教えると「あ、これね!分かった分かった」
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こうした意見を聞いてから、農協批判を耳にしても、鵜呑みにするのではなく、その「前提」を問うところから始めよう、という気になった。
今の日本では、農協悪者説が主流。農協ならいくら叩いても構わないといった状況。農協が話題に出れば、とりあえず耳にしたことのある悪口言っとけばよいような。
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学歴や地位を自分の努力で勝ち取った、という考え方はあまり好きではない。それには私自身の原体験もある。
ちょうど大学受験のタイミングで母が死病にかかった。父からは「大学に行かせてやれない」と言われた。経済的にも最悪の時期で、どうしようもなく。父は母の余生充実に集中するという。 twitter.com/georgebest1969…
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しかし、失業させられた人には収入がなく、安くて良質なはずの製品やサービスを購入することはできない。結果、粗悪でもっと安いものを買うしかなくなる。あるいは、そんな安いものさえ買えなくなる。デフレが加速する。社会格差が拡大する。戦前に起きていた社会状況はまさにこれだった。
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それで明らかになったのは、母親たちの孤独、孤立。ある母親のケース。夫は朝早く出勤し、帰宅は深夜。赤ちゃんが生まれて1か月、誰とも話さず、声も出さずにいたら、声が出なくなってしまった。結婚して見知らぬ土地に移り、親戚も友達もおらず、孤独、孤立。夫は帰ってこず。
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最近、私が警戒する言葉に「既得権益」がある。既得権益に群がり、それを守ろうとし、変化を嫌う人たちがいる。その既得権益層を打破しなければならない・・・これは小泉元首相が好んで使ったロジックであり、当時、日本で一世を風靡した。だが、私はこのロジックが嫌い。
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一般に、上を目指すことはよいことだとされる。上昇志向は努力を促し、能力を高めることができると考えられているからだろう。しかし上昇志向は別の見方をすると、強烈な「呪い」になるように感じる。もし上昇できず、そこから落ちこぼれたらお前はもうダメ人間なのだ、という呪い。
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どうやら、日本で「飢饉」が発生しつつある、と見た方がよいようだ。インドの経済学者アマルティア・センは「貧困と飢饉」の中で、飢饉は食料が足りないからでも、農作物の不作が原因ではないことも、様々な大飢饉を調査することで明らかにしている。飢饉の原因は、購買力の低下が非常に大きい。
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目立つパフォーマンスは評判になりやすい。しかし日本は昔から、黙々と実務にあたる人をいぶし銀として評価する文化があったはず。最近、その手の感じが薄れてるけど、その文化の復興をはかりたい。