376
小泉ブーム以降、強いリーダーシップとやらが大流行、海外企業は決断が早い、日本は遅いと批判が続き、日本も決断を速める改革が進められた。その結果、組織全体で緻密に詰め、有機的に動け、臨機応変にも問題に対応できる柔軟さが失われた。欧米企業の劣化版になってしまった。
377
「配ってしまったらもう後がない、ということは、ご存じの通り。そこで、神戸職員の立場をフル活用して、物資を入手することに専念してもらえませんか。物資の配分は、私たちボランティアに任せてください。強みを生かした役割分担をしましょう」
378
ところが小学校に入ってから、親の態度が激変する。先生に言われたとおり、宿題をさせるのは親の義務、と心得、「今日はもう宿題やった?」と、先回りして子どもに声をかける。最初のうちは素直にやっていた子どもも、あんまり先回りされるから嫌になってくる。
379
そう、人間は餓死する前に餓鬼になる。大人しく餓死するわけではない。守るべき家族を守るため、武器を手にとって食料を奪いに行く餓鬼になるステージがある。
「アラブの春」という、中東で相次いだ2010年頃の革命は、美化された表現だが、食料価格の高騰がきっかけだったと言われる。
380
私は今も、高卒のまま働いていたかもしれない自分と伴走している。そして、君はえらい、よく逃げなかった、立ち向かっていて素晴らしい、と声をかける。そして、今の自分をもう一度引き締める。私はまだまだだ、と。
381
その後も、その学生が能動的な反応(自分から動き出す)を見せたら明るく驚く、ということを繰り返していくうち、能動性、意欲を取り戻していき、一ヶ月ほどで私が聞かなくても自分から「これはこうなっていますね」と発言するように。3ヶ月もすると「この実験をすると面白そうなのでやらせて下さい」
382
地位だとか学歴だとかいう外側の飾りで自分を飾り立て、それをない人を馬鹿にする人を見ると、「お前の素はどこや!」とひっぺ返したくなるのは、そのためだろう。そんなものは飾りでしかない、本物のお前を見せろ!と。
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酪農家に対し「これまで何の経営努力もしないで苦しくなったから助けてくれでは都合よすぎる、自業自得」という意見を読んだ。私はこの意見、無茶だと思う。
一定以上の乳脂肪分を含まない牛乳は半値で買い叩かれる。乳脂肪分の基準を達成しようとするとトウモロコシなどのエサ(濃厚飼料)が必要。
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その人は決して悪口を言わなかった。その人から何かしら批判めいたものを聞いたことがない。いつも楽しそうにキノコの話をする。キノコに関心のない私も、あんまり楽しそうだからついつい引き込まれる。キノコ好きを増やすそうした活動を「胞子活動」と呼んで、これまた楽しそう。
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日本の農家は超高齢化が進んでいて、それでいて後継者がいないのが悩みとなっている。実は先進国はどこも同じような悩みを抱えているらしく、15年前、イギリス王立農業大学に留学していた学生が「イギリスでも高齢化と後継者不足は問題になっていますよ」と。
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まとめました。
科学の中のゆらぎ|shinshinohara #note note.com/shinshinohara/…
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いくら善意からとはいえ、あまりに度を過ぎた無料や格安販売を続けると、それを職業とする人たちが生活できなくなる恐れがある。善意によるダンピング、ということが起き得る。すると、善意が悪意よりタチ悪くなることがある。この点、よくよく注意したい。
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ふと気がついたこと。
日本の大学は、入学さえしてしまえば卒業は簡単。これは残念ながら本当。
でもこれ、一つ面白い効果をもたらしてるかも。勉強嫌いからのリハビリ。
大学入るまでは親も周囲も勉強しろとうるさく言う。けど、大学に入ると誰からも言われなくなる。
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こういうことをすると、給料なんかもらわなくてもやってける金持ちしか国会議員になれなくなる。そして庶民の感覚が分からない政治家ばかりになり、政治を独占し、金持ち優遇の政策ばかり立てるようになる。橋下氏の主張は表面的には庶民の味方のように見えるが、ものの見事に金持ち応援、庶民虐待。 twitter.com/maq06193260/st…
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「同じ化学物質で安価なものに切り替えました」という返事。純度も申し分なく、化学物質だから全く同じもののはずだという。しかし洗剤メーカーの方は「金がかかっても構わないから、元の原料メーカーのところから仕入れてくれ」と依頼。
すると洗浄力が戻ったという。
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「違います。神戸市からは1個たりともインスタントラーメンの支給は受けていません。インスタントラーメンは、私たちボランティアが手分けして集めてきたものです。ですので、ラーメンの配分は私たちボランティアに任せてください。その代わり。」
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子どもが宿題を進んで自発的に行うようにするコツ。それは、
・宿題をしなくてもいい、と腹をくくること。それによって子どもをマイナス評価しないようにすること。
・宿題しなかったら親として先生に謝ること。
・子どもが宿題をしたら驚くこと。
だと思う。この構造だと。
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正解を話す必要はない。「とりあえずこうしてみようと思って迷いながら進んでみたけど、それで良かったのか今でも分からない」という、どっちつかずの話でも構わない。それでも目の前に年配者が生きているいるのを見て、「どうにか切り抜けられるのだな」と若者は感じ取り、少し安心できるから。
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先日、鳥取大学の人たちに講演した時の参加者から、質問が来た。「点数に結びつかない遊びとかの「余計なこと、無駄なこと」に理解を示さず、ただひたすら勉強してほしい、という期待を親は持ちがち。「余計なこと、無駄なこと」の大切さをどう伝えたらよいですか?」というもの。ちょっと考えてみる。
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親が知らず知らずにかけてしまう「呪い」について、私も十分に言語化できていないことに気がついたので、ちょっと考えてみる。
昔の親は、子どもに評価を下すことを何とも思っていなかったので、結果的に「呪い」にかかる人は少なくなかったように思う。たとえば。
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今回、プーチン氏が「裸の王様」であったことが明らかになったことで、世界の潮流が変わるように思う。
このところ、専制的独裁的な国で元気な国が目立ち、日本でも「独裁が必要だ」なんて言葉が出るようになっていた。独裁への憧れが強まっていた。
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若者の年齢から状況を推し量り、自分が同じ年頃の頃、どんな悩みを持ち、苦しんでいたかを思い出し、その時の情けない自分を話す。すると若者は身を乗り出して聞こうとする。ドンピシャに若者の悩みだったりすることもあるし、知人が悩んでいてどう接したらよいのか分からないでいる話題だったり。
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東海道中膝栗毛や、古典落語を読むと、昔の男性は軽妙な会話がうまかったんだなあ、と思う。下町の大家と店子とのやり取りとか、男性は決してコミュニケーション能力が低い生き物ではなかったように思う。「逝きし日の面影」や「忘れられた日本人」を読んでも、幕末明治の男は結構おしゃべり。
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定年退職してヒマになって家にいて疎外感孤独感から子どもの声に苛立ったものか。そんな了見の狭い苦情言ってるくらいなら、子どもたちと一緒に遊べばいいのに。名誉教授?まずは名誉も外そうか。そんなくだらんもん、もういらんでしょ。それより子どものために動いてよ。 msn.com/ja-jp/news/nat…
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日本の社長は、昔は現場の意見をよく聞き、仕事を進めやすいように配慮した。現場は社長の期待に応えるため、あらゆる問題を考えつくし、確実にやり遂げるよう、各部署とも綿密に協議して計画し、有機的に動けるようにしていた。
しかし今の日本の経営者は、現場の声を「抵抗勢力」とでも思うのか。