これまで規制強化という表現を使ったきたが、それどころでの話ではない。これは最高裁の判決である。法的義務として、政府はEU法の基準値まで窒素排出量を下げるのに、家畜の数を3分の1に減らし、農家を買収して生産の縮小させようとしている。そのためにオランダ政府は240億ユーロの予算を計上済み▼
農家にとってお金の問題ではない。しかし、オランダ政府の畜産農家・削減計画は着々と進んでいる。計画を履行する専任の「窒素担当大臣」を設置。初代ヴァル大臣の今年4月「窒素問題の解決に向け、大幅な排出削減を行う。可能な場合は自主的に、不可能な場合は義務的に」と農家の強制排除を示唆した▼
それでも、オランダ農家は4月当時「政府はまさか本気で俺たちを潰さないだろう」と半信半疑な気持ちもあった。それに追い打ちをかけたのが6月の政府発表だ。「窒素排出の削減強制%別」詳細地図が公表され、その地図をみた農家は「政府は本気だ!廃業に追い込まれる!」と悟り、全国で抗議行動を開始▼
抗議を終え、オランダ農家団体LTO(約3万軒の農場が加盟)代表は2022年8月5日、ルッテ首相・関係閣僚と会談。政府の窒素排出削減目標について譲歩を求めたが、成果なし。「今、農家に示せることは何もない。どう目標を果たすかは来年度中、農家と地方当局に委ねられる」(窒素大臣)と政府計画通りの展開▼
それにしても、オランダの窒素削減策はあまりに急進的で過激すぎないか?  そこで、農場閉鎖・買取りを含む政策の法的根拠であるオランダ最高裁判決に影響を与えた判例を調べてみたところ、「EU加盟国は脆弱な生息地を保護し、窒素排出を強制削減すべきとする欧州裁判所2018年判決」に行きついた▼
現状分かった限りでは、急進的な環境保護団体らがその生息地保護のEU判例を戦術的に活用して、オランダやベルギーで次々と裁判を起こし、勝訴。その結果、政府も窒素削減に強硬に対応せざるをえない状況に追い込まれてきた模様。ベルギーでも同様の排出削減の政策強化、畜産農家の廃業プランが進む▼
オランダ窒素大臣も環境保護派の一派。「オランダは生息地保護に関して、ヨーロッパで最下位です」「ヨーロッパは我々がEU法を守ってこなかったので、柔軟に対応してくれません」とどこの国の政治家か分からないような発言を繰り返している。農家代表との会談前の発言でも「何も期待しない」と他人事▼
環境過激派にとって、自然保護区での生物多様性向上に比べれば、危機に瀕する多くの農家や家族の人生などは無価値ということなのだろうか。将来の食料生産を見据えた理性的な判断を求めても聞く耳を持たないのだろうか。オランダ政府は完全に環境イデオロギーに毒され、支配されてしまったのだろうか。
いよいよ日本でも何が「正しい農業のやり方」なのか、農家でなく政府が決める時代に突入する 政府は、EU農業規制の農水省コピペ版「みどりの食料システム法」施行に関しパブコメを募集中。意見のある方はこちら public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public… 覆せなくても、警告する国民がいたという史実を残す義務がある twitter.com/yoshiasakawa/s…
「我々は環境危機に直面している」「食料システムは壊れている。だから、今のシステムを変容しなければならない」 これが昨年の世界食料システムサミット日本代表の演説。グローバル環境左翼の言い分と全く同じ。 その真意は「慣行農家が環境破壊の元凶。だから、環境保護派が今後、農業を指導する」 twitter.com/yoshiasakawa/s…
オランダの畜産農家に訴訟を連発し、廃業に追い込んできた弁護士集団(生物多様性の損失及び気候変動と闘う弁護士の全国ネットワーク)代表コメント 「畜産農家は辞めたいなら辞めればいい。どっちみち、もうすぐ血の海になるのだから。過去に必死にしがみつく必要はない。もうこれ以上の畜産はない」 twitter.com/yoshiasakawa/s…
残念ながら、「ゴーダチーズ」で有名なオランダのゴーダ市に広がる酪農地帯も、環境過激派・弁護士集団のターゲットになっている。 弁護士代表「泥炭地にあるゴーダ農家をたくさん買収するのはとても賢明・・・完全にやめてもらって自然保護区に・・・」 twitter.com/gyugyugyunyu55…
オランダ農家は EU加盟27カ国中、農家一人当たり平均所得が断トツに多く(上図のNL)、収入に占める補助金比率が断トツに少ない(下図のNL)超優秀な農業経営者 彼らが長年の経営・技術・マーケティング努力で築きあげた農場・牧場を「環境・自然保護」の名目で押収する政策は「生命・自由・財産」の侵害 twitter.com/yoshiasakawa/s…
"EPAは認めている"は完全な嘘 EPA自身が「本書はEPAの科学的結論も政策も提示していない」(上赤線) 「本書の情報は農薬ラベルに記載の制限・注意・指示、他の情報・規制に代わるものではなく、必ずしもEPAの見解を反映するものでない」(下) と明記 "農家へ"と題し、虚偽で恐怖を煽る情報発信は悪質 twitter.com/tostadas_Md_Ph…
国や県が放置してきた農産物ブランド品種の海外流出防止・知的財産運用について 長年、政策提言をしてきた唯一の解決策「民間・海外ライセンス戦略」がやっと公認化プロセスへ 「日本のイチゴが!シャインマスカットが!と韓国・中国等にダダ漏れ、盗まれまくってきた」問題がようやく解決の道へ進む twitter.com/yoshiasakawa/s…
環境過激派の最終的な目標は?どんな生活? 過激な環境カルト信者の最終目標は人類滅亡 「地球環境の持続的な生存には人間は必要ない、むしろ害悪」という教えだから、環境保護といって農家の生活を破壊しても何ともない でも、自分は死して人類滅亡の見本になるわけではなく、今日も元気に活動する twitter.com/imaminn/status…
数百の訴訟合戦で、オランダ農家を廃業させる窒素排出規制を勝ち取った環境過激派インタビューを多数読んだ。信条は反人・生物優先のディープエコロジー&ヴィーガニズム 「地球のタイムスケールの中で人類の存在とは何なのだろうか。それはため息です。私たちがいなくなれば生態系が回復するのです」 twitter.com/yoshiasakawa/s…
ドイツの農家も立ち上がった。ボン市の農業省をトラクターで包囲。オランダの農家仲間と連帯し、ヨーロッパ農業全体を服従させるEU気候政策に抗議中 twitter.com/RadioGenova/st…
環境過激派やEU気候政策の支配下にあるオランダやドイツに対し、 EUを離脱したイギリスの農業・環境政策は常識を取り戻しつつある。 「私は畑をソーラー発電のような設備で埋め尽くすことは止める。国民が求めているのは農作物であり、家畜である」 ――次期イギリス首相候補トラス外相(保守党)の演説 twitter.com/AdamBienkov/st…
「"地球を救う”とかいって、国民に犠牲を強いるような政策を英国政府はやめる必要がある」 「目下、英国が気候の"緊急事態”に直面するとの主張を支持する証拠はない」 「風力発電のような"中世の技術”への取組みや"出来の悪い”電気自動車の推進もやめるべき」 thetimes.co.uk/article/forget…
「気候変動の影響は英国が抱える"多くの”問題のひとつ。その課題に対して、”社会の仕組み全体の終焉”を求めるのではなく、”現実的な方法”で対応すべき」 ――次期首相候補トレス外相の有力支持者・フォレスト卿、EUと離脱交渉を行った元ブレグジット担当大臣
その通り。オランダ農業の窒素効率はEU平均の1.5倍、新興国の2~3倍。オランダ産が減ればその分、世界の環境負荷は高まる なぜ言えないか? 「ビーガン主義者が政府に過度な影響力を持つ中、(窒素規制に)批判的な科学者は沈黙するか、話すことを禁じられている」蘭ワーゲニンゲン大リンデブーム教授 twitter.com/wKpuu638CM2c4P…
オランダ環境過激派が農家の次に標的に定めたのが「林業家と薪職人」 「森林伐採は生態系破壊であり、生物多様性の損失」「残材も燃やさず、森に残すべき」「薪ストーブは健康にも悪いから、禁止すべき」との主張 「薪職人の自由より、生物多様性と人の健康を優先すべき」と訴訟とロビー活動を開始! twitter.com/yoshiasakawa/s…
悲痛な農家デモをみて、次は我が身と気づいたオランダ国民の意識が変わりつつある 農家政党BBB(農家市民運動)への支持が急増中 「次の国政選挙でどの政党に投票するか」を問うた世論調査で、支持率第2位に躍進 窒素規制を推進した連立与党VVD、D66、CDAの支持は軒並み急落 boerenbusiness.nl/melk/artikel/1… twitter.com/Kees71234/stat…
下記ツイートに参政党員からヘイトだと中傷がきたが、公式本「参政党Q&Aブック」に基く正当な論評 一方、参政党が同書で明かす「農家へのヘイト性」は異常レベル 一切の証拠なく「農業従事者の多くが、人体に有害な食材を生産している状態」と断定。背景に「ビッグファーマの政策が」と陰謀論を展開 twitter.com/yoshiasakawa/s…