1
2
麹菌が快適に澱粉糖化作用を行うには鉄分が禁忌。酒造りには可能な限り鉄を含まない水が必須。3大酒どころを見ると、いずれも背後には約1億年前に形成された花崗岩類分布。この岩石、鉄はほとんど含まず、リンやカリウム(麹や酵母にとってはサプリ)に富む。この伏流水が酒造水に。#美食地質学
3
4
去就が注目される #タッキー 。一緒にお仕事をした縁で、火山探検家 #滝沢秀明 についての取材が2件も。彼がダイビングで海底の岩石を採取して、その岩石が #鬼界海底カルデラ火山 について大きな発見につながりました。これからも大好きな火山と触れ合って、笑顔で過ごされることを祈っています!
5
6
7
硬水軟水の成因:フランスでは大河がゆっくり平野を流れて石灰質地盤中のCa+Mgを溶かすので硬水に。一方山国日本では急流で溶かす暇がなく軟水となる。ただし、平野が広がる関東やサンゴ礁の石灰岩が多い沖縄は硬水系。和食には不向きだが、酵母発酵が進むので関東では力強い醤油が誕生。#美食地質学
8
サンゴ礁由来の硬水系沖縄では、昆布の旨味は抽出しにくい。だから琉球そばの出汁は豚骨と鰹節ベースが多い。獣肉の臭み成分(タンパク質)と水のCa, Mgが結合した「アク」を取ればすっきりした旨味が出る。軟水文化の関西うどんと対照的。おいしいものを食べたいという人間の情熱に脱帽!#美食地質学
9
「日本人」が唯一経験した超巨大噴火が、7300年前に九州南方沖、現在の薩摩硫黄島付近で起きた「鬼界アカホヤ噴火」。火砕流は海上を渡り南九州へ到達、火山灰は関東まで及んだ。南九州で発達した先進的な縄文文化は壊滅した。一説にはこの超巨大噴火が天岩戸神話を生んだとも言われる。#美食地質学
10
コロナ騒ぎでなんとなくフワフワしていて、あまり気に留めていなかったのですが、西之島、大きくなり続けています!
news.yahoo.co.jp/byline/tatsumi…
11
#美食地質学 が新書として出版されました。日本特有の食材や料理、和食は日本列島からの恩恵に感謝し、あるいは試練と闘いながら、変動帯の民が作り上げてきたものです。だから、これらの変動現象や人々の営みに思いを馳せながらいただくと、より味わい深くなると思います。よろしければどうぞ。
12
関東ローム層はリンを固定するためススキやササしか育たない。これが腐食すると有機物の多い「黒ボク」に。一見腐葉土的だがやはりリンを供給できず不毛地帯に。リン系肥料で土地改良が行われ、今やローム・黒ボク地帯は野菜生産量全国の4分の1、落花生は7割強を占める一大畑作地帯に。#美食地質学
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
超巨大噴火はここ7300年間起きておらず、火山災害とは認識されていない。だから対策も考えられたこともない。しかしその被害や危険値の大きさ(↓)をみると、切迫性の高い災害として考えるべき。起きたらどうしようもないやろ、と諦めるのは簡単だが、国も民族も消滅しかねないのですよ。#美食地質学
24
火山探検家としての #タッキー の記事が公開されたようです。smart-flash.jp/entame/208333
25