奇書が読みたいアライさん(@SF70687131)さんの人気ツイート(リツイート順)

中国SFが熱いが、アラブSFの傑作「重力が衰えるとき」も再評価するのだ 脳に刺して別人格インストールするモジュール、性転換、ドラッグが氾濫する未来都市が舞台の探偵ハードボイルド 毒殺娼婦や顔役"パパ"らイカれたキャラと、ラマダン月等のアラブ観、サイバーパンクが入り乱れて唯一無二なのだ〜
「君が泣くとき」はオール回文で書かれた異形の小説なのだ 超限定条件で編まれた文章は、なぜか春夏秋冬、男女の機微をしっとり描くオトナの物語。前衛詩のようなアブストラクト不倫譚が噛み砕けない余韻を残すのだ 表題と著者名も繋げると回文になるこだわり様。後に平家物語とかも作ってるのだ〜
怪談事典界期待のニューカマー「歴史人物怪異談事典」が発売されたのだ 崇徳院の昔から水木しげるまで、歴史上の500人に纏わる怪談を網羅。家康とぬっぺっぽう、怪樹・夜泣き蘇鉄にドン引く信長、西行が造ったホムンクルスなど日本伝奇の良ネタぎっしり 創作資料からFGOのお供まで使える一冊なのだ〜
小林泰三先生ショックすぎる……ご冥福をお祈りします。 幅広くも独特な作風だが、「玩具修理者」は和製ホラー小説が生んだ最も見事なクトゥルー譚にして、どろりと薄気味悪い名作。 併録の「酔歩する男」も、哀しさと目眩の入り混じる時間SF奇譚の大傑作。 心よりお悔やみ申し上げます。 なのだ。
ちなみに、ここ数年で最恐のホラーは普通に『ほねがらみ』だと思うのだ〜。有名すぎて名前を出すのも烏滸がましいが、あまりに凄くて奇の衒いようがない……
「ハイン 地の果ての祭典」は心がざわざわする民俗本なのだ 南米最南端、フエゴ諸島に住み、西洋人との軋轢と伝染病で滅びた部族・セルクナム。彼らに伝わる秘祭・ハインの写真と研究を掲載し、神話等にも触れた貴重な書物 強烈で奇妙な衣装は精霊を象ったもの。喪失感を伴う読書体験も滲みるのだ〜
むかし乱歩邸で撮った、夢野久作が江戸川乱歩に贈った博多人形!(首……)
古い翻訳SFやファンタジーの誘惑シーン、圧が怖くて泣いちゃいがちなのだ……
月蝕の夜は『月面文字翻刻一例』を読むのだ 触れたら砂になってしまいそうほど精緻な言葉で紡がれる、月や夜や眠りの幻想。腐り堕ちた天使の眼球を探す「天屍節」異形の医者綺譚「蟲科病院」が特に絶品! 山尾悠子直系の"世界が言葉でできている"美しさ。1〜2枚の掌編が多いので、幻想文学入門にも〜
「屍鬼二十五話」は妖気漂うインド古典奇書なのだ 背中に背負った死体に憑いた屍鬼が語る奇妙でパワフルな物語。首をすげ替えられた兄と夫、生贄にされる少年が見せた笑顔、性転換の秘薬、象への転生… 各話のラストに屍鬼が質問を投げかけ、答えられなかったら頭が爆散するという鬼畜ルールなのだww
日本が誇るボルヘスマシーン・円城塔からは『文字渦』をご紹介 虫籠の字を戦わせる闘字、本文の呪縛から解き放たれ語り出すルビ、上空に現れた漢字群を凸が撃ち落とすインベーダー 校正者発狂!言語SFに中国偽史が交わる難解な内容だが、妙にトボけた味わいの愉しい短編集。想像力の限界に挑むのだ〜
いがらしみきお「Sink」は、ぼのぼのの作者とは思えないほど強烈な不条理ホラーなのだ 郊外で起こる不思議な出来事、異様に首や手の長い人間、大量殺人、引きこもり……意味不明な事象がじわじわと現実を侵食していく様は圧倒的! 社会や個の在り方を問う嫌〜な読後感も、確かな傷を残してくるのだ〜
今月の東京人、ほぼ帝都人なので怪奇探偵小説ファンはぜったい買ったほうがいいのだ……エモい……
鴨居玲の絵を初めて知って打ちのめされてるのだが、図録すら中々のプレミアなのだ…… 最期は排ガス自殺とのことだが、絵に苦悩が染みついてて凄い……
第8章……
【お知らせ】 『奇書が読みたいアライさんの空想図鑑文学ガイド』作ったのだ! 『虚数』『ロクスソルス』をはじめ、架空の本、架空の都市、果ては架空のカレーまで「架空の○○集」形式で書かれた怪作を27冊厳選レビュー 迷宮的読書でこのちんけなシャバから高飛びなのだ〜 kisyo-arai.booth.pm
「ご飯は私を裏切らない」は極北のグルメ漫画なのだ 高い画力で描き出される、壊滅的に仕事ができない29歳フリーター女子の日常は、リアル過ぎる失敗談と幻覚と謎の言語センスに彩られてドラッギーな迫力。最果ての日々に食の輝きが際立つのだ WEBで読める&8月に単行本が出るのだ〜!(待てなかった)
「魔女の薬草箱」は会心の良書なのだ ベラドンナなど数々の薬草を切り口に、魔女や錬金術の伝承、薬効、レシピを、多数の図版と幅広い知識で見事にまとめているのだ 出エジプト記からハリーポッターまで出典多数で創作者にもお薦め。ただしレシピは材料欄に「新生児の肉」とか普通に書いてあるのだw
この本すごく気になるのだ……
本日発売!「おむすびの転がる町」で自粛を乗り切るのだ 奇妙で緻密な背景とラフなキャラの対比で唯一無二の存在感を放つ、皆大好きpanpanya先生の最新作品集 つちのこ、筑波山観光、地下街探索など、夢のようでありながら根っこに散歩やエッセイの面白さを宿した物語群で、空想旅行に出かけるのだ〜
「うわさのベーコン」は文学史に燦然と輝く野生の才能なのだ 結婚願望を持ちながら短大でフルートを学ぶ女の子の物語……のはずが、ブリザードのように吹き荒れる誤字、脱字、誤用の嵐に脳が掻き回される偶然のサイケデリア 高橋源一郎も絶賛の異次元的語り。アライさん的にはホラーだと思うのだ〜
戦後日本、デザイン科のお嬢さんが授業で作品制作したら、瀟洒な妖花が咲き乱れたー 活動期間僅か6年、幻のコラージュ作家と謳われる岡上淑子も必修なのだ。エルンスト「百頭女」の不穏に女性的気品を讃えた作品群は、幻想文学クラスタにファン多数 総じて首が素敵!河出の作品集がおすすめなのだ〜
「生まれてきたことが苦しいあなたに」は、敗北者の守護聖人と謳われる厭世哲学者・シオランの解説本なのだ 高貴な怠惰を説き、生を自殺の遅延と断じ、病こそ実存だと叫ぶペシミストの言葉は、カフカや太宰を軽く凌ぐ絶望強度 思想家としての挫折過程もいっそ魅力的な負の吸引力。どん底に効くのだ〜
シン・ウルトラマンが人気だが、宇宙的造形にときめくなら『スポメニック』もおすすめなのだ 旧ユーゴ圏で民族意識統一のため建てられまくったモニュメントの数々をカタログ化した写真集だが、強烈なデザインはどう見てもエヴァの使徒 由来が物語る戦禍の激しさもえぐい……世界観構築の資料にも〜!
ずっと気になってた「SF宇宙生物図鑑」やっと読めたのだ〜 94年刊、ラブクラフト、ル=グィン、リングワールドなど古典SFに登場するクリーチャーを集めた本なのだが、見よこの大胆な造形美!レトロポップなデザインがツボ突きまくりなのだ! 生息環境や文明の仔細なデータも付いててたまらないのだ〜