Hiroshi Watanabe(@Hiroshi99857672)さんの人気ツイート(リツイート順)

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MBA留学に来て、日本人が簡単にこなす金融や経済の科目を米国人達が悪戦苦闘しているのを時々見たが、どこで苦戦しているかよく見ると金融や経済学以前の数学的基礎部分だったことが多々あり、日本の優れた数学教育に感謝すると共に、改めて数学力が金融や経済学の根幹だということを深く実感した。
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コロナで自宅軟禁になって3週間弱。 暇を持て余した隣人の米兵が庭に出て、斧で木を切り倒したり大掛かりな謎のトレーニング機械を自作し出したり反復横跳びのプロフェッショナル版みたいなものを延々続けたり、彼のエネルギーは尽きることがないし、見てるこちら側としては興味深すぎて休む暇がない
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ここの教授が言っていたが、米国のコロナワクチン接種は医療・公衆衛生・行動経済学・経営学からオペレーションまで全分野の専門家を総動員し本物の戦争ばりの総力戦を挑んだ結果、最大一日460万本もの接種が実現できたそうで、日常色々粗いこの国も、ひとたび総力戦になった時の底力はとんでもない。
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スタンフォードで有名なスピーチの授業を受けた際、何か特別な技術を学ぶと思いきや「スピーチやプレゼンは観衆の分析が全てだ。観衆が何を求めているかを徹底的に考え抜け。他の要素は全部二の次だ」とひたすら教わったが、ゼレンスキーの各国用にテーラーメイドされた演説でまさにその真髄を見た。
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自分が10代の頃などは、「外野が戦争反対と叫んだって何の役にも立たない」と穿った目で世を見ていたが、元々門外漢だった行動科学等を留学してじっくり学んだ結果、こういう時に人々が戦争反対と声を上げることがいかに効果的かが今では明確に整理できるようになり、新しい学問を学ぶのは楽しい。
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独身時は知らなかったが、子供が発熱すると解熱後も丸一日保育園登園禁止で、でも元気だから一緒に遊ぶ必要があり、しかも発熱は超頻繁で、病児保育も高額だったり使い勝手が悪く、最後は皆に風邪が移り一家全滅するが、この大変さは社会で意外に理解されず、きっとこれは共働き時代の少子化の遠因。
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昨年は各トップMBAの学校説明会を回っていたのだが、その中で最も有益だった卒業生からの助言がこれ。 「米国人は寿司が死ぬほど好きだ。寿司が握れるだけで学校のヒーローだ。他に何もできなくてもキミの周りには常に人だかりができるぞ。とにかく留学前の夏は寿司握り研修に全エネルギーを費やせ」
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本校に来て良かったのは、自分の中の「ステレオタイプな米国」像が粉々に砕け散ったこと。 ・他人を気にしない →(BLM運動等)強い同調圧力あり。意見表明は慎重に ・実力主義 →超絶学歴社会 ・根回し厳禁 →重要事項ほど当然根回し(本校有名教授の発言) ・謝罪はダメ →真摯な謝罪、超重要(同上)
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授業で出たこの研究は衝撃だったし子育てにも役立つ。 「潜在能力の高い子供を『選別』してそのことを子供自身と教師に告知し、後の経過を見ると、日に日に他の子供よりIQが大幅上昇していった。 ただ本当はその選別、『ランダムに選んだ』だけ。」 自身や周囲の「期待」には、もの凄い力がある。
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授業で出た、効果的なストレス対処法。 「マルチタスクを一時的にやめる」 研究では、人の脳は同時に1つしかできない。「マルチタスク」は、無理に頭を高速で切り替えているだけ。度が過ぎると一気にパンクする。 ストレスで潰れそうになったら、まずは目の前の1つのこと「だけ」に集中してみる。
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入学以来、様々な教授から「君達が今ここにいるのは、生まれ、勉学可能な家庭環境、交友関係など全ての面で無数の幸運が幾重にも連なったおかげだ。幸運に感謝しろ。自分の実力??運の要素の方が遥かに大きい。自惚れるな」等と言われ続けていて、意外にも米国の地で、謙虚さを一貫して学んでいる。
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「シリコンバレーは失敗に寛容」と思ってたから、授業で 「それは神話。起業失敗後再起不能の者も多数」 と聞いた時は驚いた。 「失敗後、関係者を避けずに誠心誠意対応し、失敗と真摯に向き合い、這い上がろうとする強い意欲がある『数少ない者』のみ、再挑戦の機会が与えられる」 とのこと。
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昨日授業で聞いた話だが、スタンフォードで1921年から延々続く1400人以上の優秀な子供の人生を最後まで追跡した壮大な研究によると、何かを行って失敗した後悔と、行わなかった後悔では、後者が遥かに後悔の程度が大きくかつ長続きするとのことで、たぶん悔いなき人生を送るコツは挑戦を続けること。
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スタンフォード大学の去年の投資リターンが先日発表されたのだが、昨年1年間のROIは40%超、金額にして1年で約1兆4千億円のリターンというぶっ飛んだ数字で、これは日本のほぼ全ての大企業の純利益を圧倒的に超越する金額であり、年収1,650万円以下の全世帯を学費無料にできる理由がよく分かった。
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ここで米同級生達から学んで分かったことは、「官僚主義、会議ばかり、意思決定遅い、業務効率悪い、デジタル化してない」等の日本の大企業の問題点は、多くの米大企業でも共通であり、我々はGAFA等の世界的にも非常に希な例外ばかりに着目して「日本企業は周回遅れだ」等と批判しがちだということ。
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ハーバードとMITが「Web授業のみの非米国学生は国外退去」との命令に対して米国土安全保障省等に訴えを提起した件。 たった今、本校の学長から告知があり、スタンフォードも訴訟に参加表明(amicus curiaeとして)。 イェールも。 トランプ政権v.s.全米エリート大学連合の全面戦争化しそう。 凄い。
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授業に来た大企業CEOが、不運にも若く重病になった際、「今CEOをクビになれば医療保険が切れて破産だ」と悩んだ話をし、ある学生も自分のスタートアップでがん患者を保険が切れると知りつつ泣く泣く解雇した話をし始め、米国は病人には過酷で、この地で人々が健康の維持に躍起になる理由が分かった。
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18歳の学力の最大瞬間風速で割と人生が決まる日本の教育も問題だが、米国ではそれなりのキャリアは修士が必要で、受験戦争も日本より酷く、学部に3000万円修士に2000万円超かかり大借金を背負い、ずっと好成績が必要で長期間全然気が抜けず心労等で幾多が脱落し、米国の教育は控えめに言っても地獄。
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昔授業で教わった、 「米国人は否定的フィードバックをやたら遠回しにしか言わないので、それを知らない外国人は、人事面談等で米国人と話すと『俺、滅茶苦茶評価良いな』とすぐ調子に乗るが、実はそれは単なる貴方の誤解で、真の評価はボロボロかもしれない」 というのは多方面で役立つ知識だった。
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GAFAに匹敵する企業が日本では生まれない等と国を憂う人が時々いるが、そんな話を各国の学生にしたら、「英国も」「EUも」「うちも」と皆に同調されて、しまいには米国人にも「米国にもほぼない」と言われ、単にGAFA等は世界的に超絶稀有な例外であり、そんな企業が容易に生まれないのは当然だった。
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最近の日本では会社の飲み会は忌み嫌われどんどん無くなる一方、渡米したら「週末は会社BBQ!皆で盛り上がろう!」「終業後はハッピーアワー!職場の交友を深めよう!」とか周りで滅茶苦茶やるし、何ならスタンフォードの経営の授業でも奨励されていて、私が見た米国はウェット、日本はドライだった。
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仕事や留学授業で大量の英文を読む場面で大活躍なのだが、最近、ブラウザ「Edge」に超優秀な英語読み上げ機能が付き、ウェブでもPDFでも英文自動読み上げが人間レベルに。これで家事中も移動中も読める。リスニング力も向上。再生速度可変で速くすれば超速読も可。近年最高の無料英語ツール。お勧め。
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MBAの授業でかなり刺さったのは「起業失敗の一大要因は承認欲求」という話で、人は「認められたい、褒められたい」という無意識の欲求から、何か一見合理的な理由をひねり出し、無暗に早くプレスを打って大手に真似され、会合に登壇して時間を浪費し、企業体力に合わない急拡大をして会社を傾かせる。
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授業で投げかけられた言葉。 「ウォール街アナリスト対象のハーバードの研究では、エースが他社に移籍した場合、移籍先での成績は多くがその後平凡だった。成功なんて特定の環境に紐づき周囲に強く支えられたものだ。今たまたま成功していても驕るな。うまくいっていなくても自分を蔑む必要はない。」
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行動経済学の授業で面白かった話。 「お店のスタンプカード。 空欄8個のカードより、空欄10個で事前に2個スタンプを押したものを配る方が、客はスタンプを迅速に埋める」 人は「目標に近づいているように見える」ほど、段違いにやる気を出す。 人を動かしたい場面では、「進捗感」を作出する。