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今日のラテン語
「一難去って また一難 ぶっちゃけありえない (Max Heart) 」
Alia difficultas aliam sequitur. Quod est incredibile. (Magnum Cor!)
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「プラダを着た悪魔」という映画で、パーティーの場で上司に付き添う部下が、そこで会う人の名前や役職や近況を上司に耳打ちするシーンがありました。
古代ローマでも、主人に付き添って出会う人の名前や役職などを主人に耳打ちした「ノーメンクラートル(nomenclator)」という奴隷が存在していました。
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たまにシミュレーションが誤って「シュミレーション」と呼ばれることがありますが、ラテン語をやればもう間違うことはありません。
シミュレーションの語源はラテン語simulo(シムロー)「真似する」で、英語similar「似ている」と語源的つながりがあります。
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ニホンオオカミの学名"Canis lupus hodophilax"は「イヌ属」+「オオカミ」+「道を守る者」という意味です。
これは、自身のテリトリーに入った人間の後ろを監視するように付いてくる習性があったためです。
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このツイートは現在1万7千ほどリツイートされていますが、この説は疑わしいです。オックスフォード英語辞典第2版は、1724年よりもずっと前の1660年の"French toast"の用例を載せているので。 twitter.com/goji_mutyu/sta…
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ラテン語にも慣用句はいろいろあります。
一つ例を挙げると、"elephantum ex musca facere"は文字通りには「ハエから象を作る」ですが、「大げさに話す」という意味です。ここにある通り、ムスカはラテン語で「ハエ」という意味です。
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私の中学では修学旅行で「外国人に英語で話しかけてサインをもらいなさい」という課題があり、話しかけた1組目はスウェーデン人、2組目はオランダ人でした。
どちらも英語母語話者ではないですが、英語話してそうに見えるという理由で非英語話者に声かけるのってどうなんだろうと思えてきました。
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英語のwillの打ち消しwill notの短縮形"won't"の"o"はどこから来てるかと言うと、大昔は現在のwillが"wol"という綴りで書かれたこともあり、この打ち消し"wol not"が短くなってできたのが"won't"なのです。
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お気に入りのラテン単語は"susurrāmen"「おまじない」です。ススッラーメンと発音するのですが、ラーメンをすする光景が目に浮かんできます。
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3月14日は円周率の日です。
円周率πの記号がなぜ「π」かというと、ギリシャ語περίμετρος(perimetros, 円周)の頭文字だからです。
このギリシャ語perimetrosは、英語perimeter「周りの長さ」の語源でもあります。
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半日休みという意味の「半ドン」の「ドン」の語源は、オランダ語のzontag「日曜日」です。zontagは日本語に入って「日曜日」から「休日」や「祭日(博多どんたくなど)」を意味するようにもなりました。 twitter.com/Melody_Marilan…
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以下のツイートは1000以上RTされていますが、「ペトリコール」や「ジオスミン」というラテン語はありません。
「ペトリコール」はオーストラリアの科学者が古典ギリシャ語の要素を組み合わせて1964年に、「ジオスミン」はアメリカの科学者が同じく古典ギリシャ語の要素で1965年に作った用語です。 twitter.com/tisensugimura/…
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#新大学生に勧めたい10冊
1. ラテン語の世界
2. ラテン語のはなし
3. 基本から学ぶラテン語
4. しっかり学ぶ初級ラテン語
5. FAMILIA ROMANA
6. Fabulae Faciles (注釈:Geoffrey Steadman)
7. 対訳『ガリア戦記』第Ⅰ巻
8. 羅和辞典(アプリ)
9. Reading Latin(全3巻)
10. Gildersleeve's Latin Grammar
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英語のchildrenは二重複数です。
中世ではchild「子供」の複数形はchildreでしたが、そこにさらにoxen「牛たち」等に使われる複数語尾-enを足した結果、childrenという二重複数の形になりました。
また、日本語「子・ども・たち」も二重複数です。ラテン語līberī「子供たち」も複数形しかありません。
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英語で「並外れた」という意味で"epic"という単語がありますが、元は「叙事詩的な」という意味です。この単語の元は同じ意味のラテン語epicusで、さらに古典ギリシャ語epikósに遡れます。epicは現在でも広く使われる単語で、その語源が叙事詩というのは興味深いです。
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今年は患者が劇的に減った「インフルエンザ」はイタリア語から入った語で、語源は中世ラテン語influentia「影響」ですが、これは星の影響のことを指しています。
大昔のイタリアでこの病気が流行ったときに、天体の運行の影響によってこの病気が発生したと考えられていました。
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英語の「七面鳥(turkey)」は、元々は「トルコの」という意味です。
ちなみにトルコ語で七面鳥は"hindi"といい、この語源は「インドの」です。
そしてインドで話されるヒンディー語で七面鳥は"pīrū(पीरू)"といい、語源は「ペルー」です。このたらい回し感。
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@K9FCR 画像にイタリア語で解釈が書かれているのですが、「去勢する」ではなく「貫通する」という意味になります。