Tank Manを撮影した写真家が亡くなったニュースを見て思ったけど、1989年って激動過ぎて(その前後もだけど)、東欧では革命が起こって共産国はバタバタと民主化、ベルリンの壁は崩壊し、独裁者(チャウシェスク)は処刑され、中国では天安門事件と、ホントに凄い年なのだ。リアルタイムで見たかったのだ…
今週のゼロワンの寿司職人ヒューマギアの一貫ニギローくん、大将の一見非効率な握り方に真心が込められていることを理解し、人の心に触れた瞬間にマギア化しちゃうの…ホントにもう公式の方こそ心が無いとしか思えないのだ。これからははま寿司のペッパーくんにもっと優しくすると心に誓ったのだ。
超オシャレな装丁とは裏腹に、中身は全世界の国会議事堂の情報が淡々と羅列されている “Parliament”というコア過ぎるマニア向けの本を買ったんだけど、めちゃくちゃ面白いのだ。国によって議席の配置のされ方が全然違うんだけど、それのタイプ分けが興味深くて、眺めるだけで1日が終わりそうなのだ…。
英国王立アフリカ会社は、黄金海岸から大陸内地にキャラバンを派遣して奴隷の買い付けを行っていたんだけど、現地の王様達はキャラバンから莫大な「通行料」をせしめていたのだ。そうした王様と会社の間の取引のメカニズムを、当時の二万件以上の会計簿をデータ化して分析した研究があるのだ。 (1/18)
これって「高橋留美子のこのキャラで私の性癖は歪みました」ということを申告しろってことなのだ?そんなの片手で足りるわけないじゃん…? twitter.com/livedoornews/s…
アメリカはアフリカから大量の奴隷を輸入していたんだけど、特に南部への奴隷の流入が多かったのは何故か?この問いに対し、「感染症(マラリア)の流行」という観点から迫った研究があるのだ。めちゃくちゃ長いまとめなのだ〜! (1/26)
えぇ…? >2000万人以上の名前や生年月日、出生地、住所、メールアドレス、身分証明書番号や納税者番号、銀行口座の残高情報などが漏れた > 情報流出は同国のコンサルティング会社「ノバエストラット」が米フロリダ州マイアミに保有している無防備なサーバーで見つかった news.livedoor.com/article/detail…
そもそもこのアカウントで論文を紹介し始めたのも自分の「推し研究者」を更に推すためでもあるし、確かに推しが書いた論文読んでるときはトキメキ過ぎて死にそうになることがよくあるのだ。 「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話 @gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/672…
日常生活に支障が出るレベルで記憶を喪失してしまった主人公となり介護と育児(される側)を同時に追体験できると聞いて最近始めた「プリンセスコネクト!:Re Dive」、ストーリーの冒頭からパンチが効き過ぎて涙が止まらないんだけどこのゲームほんとに大丈夫…?
プリコネR、ゲームが久々(ていうかソシャゲは初めて)というのもあって割とストーリーは楽しめているんだけど、適当に主人公の名前を決めてしまったせいで本来の主人公像との乖離が激しくて、名前を呼ばれるたびに銃弾が飛び交う殺伐とした世界観になってしまうのはちょっと失敗したな…と思うのだ。
アフリカで買い付けられた奴隷たちは船にギュウギュウに詰め込まれて輸出されていて、そうした「過積載」が奴隷の死亡率を上昇させていた…と言われているんだけど、実は実証的には過積載がもたらした影響は結果が一貫していなくて、今まさに研究が進行中のテーマのひとつなのだ。 (1/21)
そもそも大西洋奴隷貿易の奴隷船は奴隷をどれぐらい「生きて」新大陸に届けることが出来たのか?後に紹介するデータによれば、奴隷の死亡率は平均して11%、中央値で6.8%なのだ。全体をみると、想像していたよりは(多少)低い気がするのだ。 (でも最小値は0、最大値は83で標準偏差も大きい) (2/21)
「プリコネの主人公は赤ちゃん」と聞いてはいたけど、赤ちゃんみたいに甘やかされるだけじゃなくて言葉通りの意味で赤ちゃんだということをトップギアで叩きつけられたんだけど、このゲームほんとに大丈夫…?(8時間ぶり2度目の疑問)
最近やっとのことで『劇画ジョーズ』を手に入れたのだ。あまりにガラが悪いクイントも凄みがあるんだけど、脚しか噛まれてないのに血を吐き出しついでに目玉が飛び出す描写(2回もある)に心を鷲掴みにされ、「こいつ…!サメ映画わかってるな…!」と感嘆したのだ。
奴隷船は船乗りよりも奴隷の方が圧倒的に多かったにも関わらず、船上での反乱がほとんど起きなかったのは何故か?一見矛盾したように見えるこの現象はいわゆる「集合行為問題」の典型と言えて、「奴隷の人数が “多かったからこそ”反乱出来なかった」と考えられるのだ。 (1/12)
大西洋奴隷貿易のデータベース(TSTD)によると、1750-1775年(反乱の情報はこの期間が一番正確らしい)の間に発生した船上の奴隷による反乱は全体のわずか3%だったのだ。こんなに反乱が「レア」だった理由としてよくあげられるのが、奴隷船の環境なのだ。 (2/12)
奴隷たちはギュウギュウに、まるで食器棚に入れるかのように「並べられ」、足枷がつけられ、食事も満足に与えられることは無かったのだ。これだけ厳しい環境だと、反乱を起こすのはそもそも難しいと考えられるのだ。 (3/12)
でも先に示した期間のデータをもう少し詳しくみると、平均して一隻あたりの奴隷は約270人なのに対し船員は30人程度だったのだ。奴隷全員が反乱を起こしたとしたら船員1人で9人の奴隷を相手にしなきゃならないから、直感的にはもう少し頻度が高くてもおかしくない気がするのだ。 (4/12)
ここで問題になるのが「フリーライダー」なのだ。潜在的な反乱者がたくさんいて、かつ参加にコストがかかる状況では ・自分1人が追加で参加しても成否には大して影響しない ・参加しなくても反乱が成功すれば自分も得する と「みんなが」考えるのだ。だったら反乱に参加しない方が合理的なのだ (5/12)
でももし潜在的な反乱者(つまり奴隷船に乗ってる奴隷の数)が相対的に少なければ、「自分が反乱に参加するか否か」が反乱の成否に大きく影響してくるのだ。さらに、人数が少ない方が互いに監視や連携したり、機会を伺いやすくなるのだ。 (6/12)
要はみんなで1つの目標を達成するには、烏合の衆よりも少数精鋭の方が良いという事なのだ。奴隷船の文脈で言えば、奴隷は「少ない方が」反乱を起こしやすいはず、という予測が導かれるのだ。 ということでいざ実証なのだ! (7/12)
この研究では、先に示したTSTDの1750-1775年のデータを用いて統計分析を行ったのだ。筆者が注目したのは、奴隷船に乗せられた奴隷の人数全体と、男性奴隷の人数なのだ。物理的な力が必要になる反乱では、男性が特に重要になるはずと筆者は考えたのだ。 (8/12)
統計分析の結果、 ・奴隷の人数が多いほど ・男性奴隷の人数が多いほど 反乱が起きにくくなる傾向にあったことがわかったのだ。推計によれば、奴隷全体が50人増えると最大で40%、男性奴隷が50人増えると最大で50%、反乱が発生する確率が低下するのだ。 (9/12)
分析で少し気になるのは、船のトン数が考慮されていないところなのだ。奴隷の密度(人数÷トン数)は奴隷の輸送環境に影響を与え、それが反乱にも影響を与える(起きづらくなる)ことは想像に難くないのだ。修正されたデータもあるし、ぜひモデルに入れてみて欲しいのだ。 twitter.com/bot99795157/st… (10/12)
また、論文の後半では事例を引きながら、奴隷船の民族・言語構成と反乱の関係を定性的に分析しているのだ。一つの奴隷船に複数の民族・言語話者がいると協調が取りづらくなり反乱が起きにくいというのは十分にあり得る話だから、今後の定量的な分析に期待なのだ。 (11/12)