車同士が正面からぶつかり合うチキンゲームでは先に自分のハンドルを取り外して相手に見せることが必勝法なんだけど、そもそも相手(日本)にハンドルが無い(=譲歩の余地はない)とこの戦略は大失敗するし、あと3台目(アメリカ)が横から突っ込んでくる可能性を韓国がどれだけ考慮してるかは不明なのだ…
こうした国際関係における交渉の研究はトーマス・シェリングの『紛争の戦略』という古典かつハイパー名著があるので、学生の方は夏休みだしぜひお読み下さいのだ!初学者向けではないけど!!
海賊は自分たちのビジネスが邪魔されないよう、賄賂を使ったりして時の政権と「協定」を裏で結ぶことがあるのだ。でももし政権側が選挙に負けそうで、政治的な「コネ」が無くなりそうになったらどうするか?海賊の「駆け込み需要」が発生するのだ。 (1/17)
海賊は船舶を襲撃することで海運業者に直接的な損害を与えるだけでなく、巡り巡って海運コストの上昇を招くことで間接的に貿易量そのものにも悪影響を与えているのだ。じゃあ海賊によってどれぐらい貿易量が減ったと推計されるのか?そしてその損失額はどれぐらいなのか?実証分析の出番なのだ! (1/8)
乗組員を人質にして海賊が得た身代金はどこへいくのか?身代金という外貨の流入は地域経済にどんな影響を及ぼすのか?海賊のメッカであるソマリアを事例とした分析によれば、多額の身代金の流入は海賊に依存した経済を形成してしまう可能性が示唆されているのだ。 (1/23)
海賊行為の犯人はいわゆる「海賊」に限られたものでは無く、例えば陸に拠点を置くテロリストが海賊ビジネスに手を出すことがあるのだ。じゃあ一体どんなテロ組織が海賊化(海上進出)するのか?その問いに300以上のテログループを分析することで切り込んだ研究があるのだ。 (1/16)
もちろん選挙妨害は許されないけど、事の発端である入試への民間試験導入は全然支持されていないのに、どこにいるかわからない「サイレントマジョリティ」を持ち出している上に「ヤジの権利」まで制限するんだから、反対意見は絶対に聞き入れないという強い意志を感じるのだ topics.smt.docomo.ne.jp/article/dot/li…
マスコミ側としては将来の警察(権力)による情報の「隠蔽」を防ぎ、「真実」を社会に伝えるために警察側に圧力をかけたというのが実名報道の大義名分だと思うのだ。マスコミにとって、権力の監視や「真実」はあらゆるもの(例えそれが遺族の意向であっても)に優先するのだ。でも本当にそれでいいのだ…?
人質をとって身代金を得たり、石油タンカーから石油をパクったりする海賊行為はテロ組織や反政府武装勢力の資金源になるかもしれないのだ。アフリカと東南アジア諸国を分析した研究によると、海賊行為が増えると内戦が激化するということが明らかになっているのだ。 (1/12)
研究者の方はアクチュアルな問題についての発信を避ける傾向にあると思いますが、ご自身の専門に即して論文以外でも発信して欲しいと常々思っておりますのだ。自称「事情通」たちとは異なるマクロな視点をもつ研究者の方々による発信の方が、私達の社会にとって重要な場面がたくさんあると思いますのだ
果たして海賊対策に効果はあるのか?海賊たちが「いつ/どこで襲撃を行うか」を戦略的に決め、さらに「学習」する存在であることに着目した研究によれば、海上警備活動や救出作戦は海賊行為をちゃんと抑止する効果があるのだ。 (1/27)
お笑い芸人AIである腹筋崩壊太郎君、明白に喜びを感じてる(感情がある)シーンや、自分の役割を果たすべく洗脳に抗うシーンもとても良いんだけど、「人を笑顔にしたい」と願う点では主人公と同じであるという対比も凄く良かったのだ… 仮面ライダーちゃんと観るのは初めてだったけど、面白いのだ…!
「国から認可された海賊」とも言える私掠船は、大航海時代以後、ヨーロッパ諸国の政策や戦争にとって重要な存在だったのだ。そうした私掠船の供給の背後にあるメカニズムを、第二次百年戦争(1689-1815年)中のイギリスの私掠船と貿易のデータを統計的に分析することで明らかにした研究があるのだ (1/21)
そりゃそうなるよなぁなのだ… (時時刻刻)大学、リクナビ離れ 「信頼崩れた」就職説明会呼ばず 辞退率販売、行政指導へ:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/DA3S1…
「バルバロッサ兄弟」で有名な北アフリカの「バルバリア海賊」は、ヨーロッパ人を誘拐し、身代金を要求することで利益を得ていたのだ。今回紹介するのは、16-17世紀の身代金取引のデータを活用してバルバリア海賊の盛衰の様相を統計的に明らかにした研究なのだ。 (1/19)
明朝12代皇帝・嘉靖帝は海禁政策を厳格にする事で密貿易を徹底的に取り締まろうとしたんだけど、それは海賊の激増(いわゆる「嘉靖の大倭寇」)を招いてしまったのだ。その背後にあるメカニズムを、300年間に及ぶ中国沿岸部での海賊のデータを用いて明らかにした研究があるのだ。 (1/17)
大川隆法にでもなりたいのかと思ったら結構真面目で見直してしまったのだ。 >「人は生きる上で、色んなことを主体的に選択する権利を持っています。でも、死に方についてだけは全然違う。そこに何とかアプローチしてみたいんです」 huffingtonpost.jp/entry/atsushi-…
古本屋で見つけた『サラエボ旅行案内 史上初の戦場都市ガイド』を読んだんだけど、凄いのだ。1992年に始まったサラエボ包囲という「ポスト・アポカリプス」な状況で如何にサバイバルするか、砲撃とスナイパー達の銃弾が飛び交う最中、現地の人がユーモアたっぷり(ミシュランガイド風)に記しているのだ
16世紀から19世紀末までの間、世界中に向けて売り飛ばされたアフリカ奴隷の数はおよそ1200万人以上と言われているのだ。こうした大西洋奴隷貿易における奴隷の「供給」の背後にどのような要因があったのか、19世紀アフリカ諸国の気象データを用いて分析した研究があるのだ。 (1/17)
いわゆる「奴隷狩り」は主にアフリカの部族間で行われ、敵対する部族を襲撃して奴隷を得たり、食い扶持を減らしかつ利益を得るため、あるいは借金の形として子供を売り払うというのが「一般的」な奴隷の供給形態だったのだ。じゃあその背後にあるメカニズムはどのようなものだったのか? (3/17)
ちょうど奴隷貿易の話が始まったところで、これまでに紹介した論文が100本の大台に乗ったのだ!これからもどうぞよろしくお願い致しますなのだ〜! ア㊙️イさんのお尻と学ぶ統計学 - Togetter togetter.com/li/1342003 @togetter_jpより
紹介した論文が100本に到達したし、なんとなく今まで紹介したものを振り返っていたんだけど、やっぱりクソ面白いのは中国の検閲の話なのだ。 これに派生した研究や反論なんかも色々出ているから、近いうちに機会を見つけて中国の検閲・情報操作・プロバガンダ研究については集中的に紹介する予定なのだ twitter.com/bot99795157/st…
書類作成→印刷→押印→スキャンっていうこの世で最も意味のわからない「電子化」を早急に撲滅したい勢なんだけど、まだまだ先のことになりそうなのだ…。 印鑑との両立目指す=竹本IT相:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2…
コロンブスがアメリカ大陸に到達した後、様々なアメリカ大陸原産の植物が世界中に広まっていくのだ。農作物としてとっても優秀なトウモロコシはアフリカ大陸で瞬く間に広まっていき、そのおかげで人口も増えるんだけど、同時に輸出される奴隷も増加していたことを明らかにした研究があるのだ。 (1/17)
大西洋奴隷貿易でイギリスは黒人奴隷との交易品としてアフリカ大陸に大量に銃器を輸出していたのだ。じゃあ銃の輸出が増えれば奴隷の輸出が増えるのか?あるいは奴隷の輸出が増えるから銃の輸出が増えるのか?こうした銃と奴隷の複雑な関係をゴリゴリの時系列分析で明らかにした研究があるのだ (1/19)