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「歴史学は細かい事実解明を積み上げて歴史的真実に迫る学問である。大きく魅力的な『仮説』を提示できれば矛盾や間違いがあっても良いということにはならない。神は細部に宿るのである」
一次史料と二次史料の違いの解説も含めとても良い記事なのだ。さすが専門家なのだ!
gendai.ismedia.jp/articles/-/651…
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最近思うんだけど、計量分析について学べば学ぶほど定性的な歴史学へのリスペクトが増すのだ。使われる道具や理論、導かれる含意は違うけど「実証」という観点からは目指すところは同じなのだ。「大きな問い」を答えられる範囲に収まる「小さな問い」に分割して、コツコツと実証を積み上げていくのだ。
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お尻さんを最近フォローしてくれた人の99%は知らないと思うけど、お尻さんの趣味はサメ映画なのだ。サメ映画の視聴数・DVD/BD/VHSの所有数は100を優に超えているのだ。
今急に再びサメ映画語りを始めたら一体どうなってしまうのだ…? twitter.com/Araisan_help/s…
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「死の黄金郷:ホロコーストの『遺産』」として追加しておいたのだ〜。
ア㊙️イさんのお尻と学ぶ統計学 - Togetter togetter.com/li/1342003
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今回の話は
doi.org/10.1017/S00030…
からなのだ。
もし当時の航空写真があれば、トレブリンカの周囲には光り輝く屋根がグラデーションのように広がっていたのを見られたのかも知れないのだ…!
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こうした心理的な「合理化」が起こりやすいのは、過去の言動を明らかにされてしまった時や、それが批判にさらされた時なのだ。
LPRが主張していたことを考えると、経済学的にも心理学的にも、トレブリンカ収容所から富を得た人にとってはLPRが魅力的な政党に見えたのかも知れないのだ。
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認知的不協和の方はより複雑なのだ。自身が抱く信念や道徳に反する行動をした時に人は不快を覚えるんだけど、被害者への中傷やそもそもその行動を否定したり、「状況がそうさせた」と環境のせいにして、自分のイメージを回復させることがあると言われているのだ。
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戦争やジェノサイドで「得をした」人が望むのは現状維持なのだ。戦争中の収奪を保障するとなったら、その資産を今持っている人は返還の義務を課せられたりして損をする可能性が高いのだ。だから歴史(責任)を認めないLPRに投票したかも知れないのだ。
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なぜトレブリンカの周りの有権者はLPRに投票したのか?著者達によれば、そこには2つの経路があるのだ。1つ目は物質的利益という経済学的な説明で、2つ目は認知的不協和という心理学的な説明なのだ。
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このように、戦後トレブリンカ収容所近辺では「不動産ブーム」みたいなことが起こっていたのかも知れないのだ…ユダヤ人たちの資産で。
さて、話はここで終わらないのだ。トレブリンカの遺産は、ポーランドの民主化後の選挙にまで影響を及ぼしていたのだ。
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この研究では、トレブリンカ収容所の周囲50kmにあった町村を対象に、消費に関する指標を収集し、統計分析を行ったのだ。集められたデータは、1976年時点の贅沢品の所有率、1945-70年の間の不動産投資率などなのだ。
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こうして、絶滅収容所の開所から閉鎖後しばらくは、トレブリンカの周囲でユダヤ人の金品が溢れかえっていたのだ。つまり…トレブリンカ周辺はユダヤ人の虐殺で「豊か」になっていた可能性があるのだ。
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