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「悪口なんて言わせておけばいい。気にするな」
と頼んでもないアドバイスをする人いるけど、なんで言われた側が気にしないように努めるの?「言わせておけばいい」とすでに傷つけられた側に言うヒマがあるなら、悪口を“言った側”の口を塞ぐ指導助言をしてきてよ。攻撃されなきゃ、防御なんて必要ない
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特別支援学校の保護者にはもっともっと手厚い補助があってもいいのにな。としょっちゅう思う。正直、おなじ「子育て」でもそれに必要な知識量や時間のコストは雲泥の差。障害のない兄弟姉妹との関係だってむずかしい。それを両親共働きで運営していかなきゃなんないのは、ほんとにほんとに大変だから。
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長期休みがはじまる前日だけ遠方に住む祖父母が迎えにくる自閉症の男子。
「先生、夏休みをすべて祖父母の家で過ごしてくれる高校生がいますか?お手伝いもたくさんしてくれてほんとにいい子。この子のおかげでわたしたちも子どもの頃ように夏休みが待ち遠しい」
9月、その子はちょっと太ってくる。
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特別支援学校に通う子どもの多くは
「大丈夫?」と聞くと「大丈夫」
「わかった?」と聞くと「わかった」
と答えちゃうから「やってみて」「説明してみて」と、“子ども本人”になにかとやってもらおうね。
おうむ返しのラリーで「お、わかってんな」なんて納得しちゃいけないよ。
大丈夫?わかった?
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いろんな物の値段が上がるのに給料が上がらないと「たのしいことにお金を使う」が削られる。これはほんとに良くない。みんなの機嫌が悪くなる。
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子どもを怒る理由が「こっちの思うようにいかない」になってないか気をつけようね。
鳥に海の泳ぎ方を教えませんように。
魚に空の飛び方を教えませんように。
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【特別支援学校高等部(軽度知的障害クラス)で行った授業例】
・携帯電話の料金プランを考えよう
・電子マネーの使い方
・1週間の朝食を考えよう
・ゴミの分別と収集日
・投票について
・おすすめの動画を紹介しよう
・困りごとはどこに相談する?
・怪しいセールスと対処法
・ネット詐欺の手口とは
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フォロワーが50,000人なので言いますが、特別支援教育は全人類に有効です。
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学校ではあまりオープンに語られないけど、障害のある子どもを育てる上で大きな負担となるのは「経済的な側面」なんだよ。
各所からの急で頻繁な呼び出し、送迎や通所による仕事の制限。医療費や利用料、支援のためのグッズや日用品にも出費がかさむ。
もっともっと、時間的にも金銭的にも助けてほしい
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わたしは特別支援学校の教員として、大事にしてたい背骨みたいな軸がある。それは「産まれながらにどうしようもないこと」で、人は見下されちゃいけないとほんとうに心の底から思ってることだ。もちろん障害のあるなしに限った話じゃなく、「自分じゃどうしようもないすべてのこと」に言ってんだよ。
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校内で会うとたまに話す特別支援学校高等部3年生の男子。卒業後はどうするの?と尋ねると「A型事業所で働きます。グループホームで他の人と共同生活をしながら職場にいきます。親から離れてがんばります」と立派な顔つきで堂々と答えてくれた。知的障害のある18歳男子、どれだけ格好いいんだよ。
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【特別支援学校高等部(軽度知的障害クラス)で行った授業例】
・成年と未成年のちがい
・電子マネーのチャージ方法
・銀行口座とキャッシュカード
・クレジットカードの仕組み
・社会保険とは
・適切な断り方を考えよう
・苦手な人と活動するには
・イライラしたときの対処
・反対意見を上手に言おう
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特別支援学校では「負ける練習」をする。ポイントは
・運や偶然性により決着が「すぐ」につくゲームを「何度も」行うこと
片方に勝敗を偏らせず、負けてもすぐ次の勝負に移る。具体的には引いたカードの数字で勝負とか。
負けた(思うようにいかない)感情をコントロールする練習は大切。大人もね。
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特別支援学校には「介護等体験」にくる学生がいる。これには「支援学校の先生にはならない学生」が含まれる。だから障害のある子どもたちや特別支援教育の知識がないのは仕方ないし、こっちも戦力だなんて思ってない。ただ、「特支に興味ないんで」ってスタンスが隠せないなら先生になるのはやめときな
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ボーナスが振り込まれた。どう考えても2億足りない。
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自閉症の子どもは手をひらひらさせる、拍手する、飛び跳ねる、くるくるまわる、斜め(横目)で見るなどの「常同行動(くりかえす行動)」を無意識にしてる。
多くの人が一見なにをしてるのかわからない行動たち。でも本人はこのおかげで落ちついたりたのしんだりしてること、知ってくれたらうれしいな
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障害のある子どもを産んだお母さんや育てる家族は「特別に強い人間」でもなければましてや「神様に選ばれた人間」でもない。大変なあれこれは「あなたなら乗り越えられる壁」なんて綺麗事じゃない。ふつうのお母さんとふつうの家族に産まれたこの子が、社会で生きてけるようにふつうの先生が手伝うぞ。
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「授業中にネックウォーマーなんかつけるな!」どころか「自分で寒いと判断してネックウォーマーつけるのすごいね!」と子どもに言える特別支援学校って最高じゃない?
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障害のある子どもがもっとあたりまえに社会で生活してほしい。
年に一回のテレビ特番で主役にしなくていい。ドラマやアニメの名もないモブキャラのひとりがいい。
変にやさしくしなくていいし、必要な支援がわからなくていい。ただ「そういう子もいるよね」とやわらかく受け入れる社会の土壌がほしい。
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自閉症の子どもは手をひらひらさせる、拍手する、飛び跳ねる、くるくるまわる、斜め(横目)で見るなどの「常同行動(くりかえす行動)」を無意識にしてる。
多くの人が一見なにをしてるのかわからない行動たち。でも本人はこのおかげで落ちついたりたのしんだりしてること、知ってくれたらうれしいな
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「適応障害に気をつけよう」なんて簡単にいうけど、気をつけるのは(適応障害になりそうな)「当事者」だけでいいの?異動してきた人やあたらしい人にやさしく声をかけたり、強引にでも無理させず休息を与えたりして「まわりの人」が防いであげられる環境をつくろうよ。これは“みんなの”問題だよ。
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「障害は個性」なんてワード、特別支援学校でだれの口からも聞いたことない。一回も。
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「授業中に飲むな!」どころか「喉が乾くまえに水分取るのいいね!」とほめられる特別支援学校って最高じゃない?
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特別支援学校に通うほぼ全員の子どもたちがYouTubeの右下にあらわれる「広告をスキップ」を光の速さで押す。発語のないこの子も、重度のあの子も。その様子を見て「自分に得があるストレスの少ない活動」は習得しないわけがないと確信せずにはいられない。