426
あの子の美しさをあなたは知らない。
あの子の優しさをあなたは知らない。
あの子のずるさをあなたは知らない。
あの子の生き様をあなたは知らない。
産まれながらにどうしようもないことで見下したり差別をしたりするあなたには、この世は知らないことだらけなんだよ。
427
不安がよくないんじゃなくて「漠然とした」不安がよくないんだよ。
大きなモヤモヤを、小さなゴツゴツに変えてこう。霧はつかめないけれど、小石は投げて捨てられる。
おはようございます。
できることしか、できません。
428
「障害のある子どもたちを社会に適応させるんじゃなくて、そのままの子どもたちを受け入れる社会になればいい」みたいな意見を耳にする。ちがうんだよ。大切なのは「障害のある子どもたちが社会に適応すること」と「受け入れる社会」が両方から歩み寄ることなんだって。「おたがい」が歩み寄るんだよ。
429
あきらめなかったから登れた山もあるし、あきらめたからあそべた野原もある。好きにしたらいいよ。
おはようございます。
どっちにしろ、自分で決めようね。
430
土曜に吸収された祝日が月曜に振替えられないのはどう考えても狂ってる。
431
料理が美味しければもし性格が悪くてもコックさんは成り立つけれど、先生は授業がいくらうまくても性格が悪いのはいけないよ。いつもだれかに意地悪して、いつもだれかを差別する人が、先生になっちゃいけないよ。就業時間の中だけは、人柄や雰囲気も「商品」だって思わなきゃ。
432
「人生はあみだくじみたい」とよく思う。「めちゃくちゃたのしかった今日」は「死にたくなくなるようなあの日」から何度も曲がってたどり着いたんだよ。この道順じゃなきゃ、たどり着けなかったよなって。
おはようございます。
曲がった先、どう生きてくか。
433
特別支援学校に通う子どもたちの「お金のつかい方」にヒヤっとすることがある。言い方を換えると「計画性の無さ」がこわい。手にしたお年玉を一瞬の「ほしい!」だけで全額消費とかよくある話。
高等部ではお金の授業をよくするけど、知識だけじゃなく感情のコントロールも練習しなきゃいけないね。
434
特別支援学校の先生は、子どもの力をもっと信じようね。すぐに手を出し、口を出し「子どもがするまえに先生がやっちゃう(言っちゃう)」のはほんとによくない。あと、おなじように「聞いたからには、待つ」も大事だよ。答えを出すのに時間がかかったり、悩んだりしても、しばらくどっしり待ってよう。
435
「◯◯しないなら、◯◯させないぞ!」なんてのは「指導」じゃなくて「脅し」だよ。
このむつかしい話わかる?
436
特別支援学校の先生は「障害のある子ども」にあれこれ教育するのが仕事。そして、支援学校は悲しいかな全校種で病気を理由に休む教員の割合が最も多い。ただ、その理由が「障害のある子ども」であることは極めて少ないはず。本業ではないかもだけど「障害のない大人」とやり合える能力も必要なんだ
437
巷で見聞する
「悪口なんて言わせておけばいい。気にするな」
なんてアドバイスは正気なの?なんで言われた側が気にしないように努めるの?「言わせておけばいい」とすでに傷ついた人にドヤ顔で言うヒマがあるのなら、悪口を“言った側”の口を塞いでよ。あいつに攻撃されなきゃ、防具なんて必要ない。
438
特別支援学校では「問題が起きてから指導しない」が基本。問題が起きてからじゃ効果は薄いし「問題⇆指導」のいたちごっこになっちゃう。だから大切なのは活動の「まえに」ルールを確認しておくこと。あと、その問題を「物理的に」起こさせない環境づくり。どうやったら事が起きずに済むか考えたいね。
439
「ほめる」はセンスがいるよなぁ。
やっぱり「言われてうれしい」じゃないと、ほめた意味が小さいし。巷でよく見る「起きただけでえらい」「出勤したらもう100点」みたいなの、わたしは正直苦手だもん。「あ、はい」としか思わない。
だれかの心身にぴったりハマる「ほめる」はずいぶんむつかしい。
440
どんな校種や立場であれ「学校の先生」が特別支援学校(学級)にいる子どもや先生を見下したり小馬鹿にしたりするのはどう考えても狂ってる。どれだけ勉強や部活を教えるのが上手でも、そんな人に教わりたいことなんてなにひとつねーよ。学歴とか年収とか、ほんとに大事なことはそんなことじゃねーわ。
441
特別支援学校の生徒が就労して苦労するのは「仕事(作業)自体ができるかどうか」より「みんなといっしょに働けるか」「わからないことを聞けるか」「休み時間をトラブルなく過ごせるか」なんてことが多い。だから授業では作業のクオリティや出来高ばかりに目を向けず、ほかのスキルもしっかり見よう。
442
突然降りかかる困った出来事に「なんでわたしだけ?」と何度も何度もうつむいちゃうは仕方ない。でも、日常に散らばる小さなラッキーを「なんでわたしだけ?」と拾えてないのはもったいない。
おはようございます。
地獄の中で小銭を拾え。
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「いじられた」か「いじめられた」か決めるのはいじったあなたじゃないからね。ここ、テストに出るよ。
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伝え方がむつかしいけど、障害がある子どもと学校生活を営むことを生業にしてる身として「障害のある人を差別しないで」という気持ちとおなじくらい
「障害を理由に必要以上のリスペクトをしないで」
とも思う。障害がある人ががんばってるのはわかるけど、わたしたちだって負けずに十分やってない?
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障がい、病気、性別や宗教、年齢にとらわれることなく”いろんな人”が、心穏やかに、優しくなれる場所を目指しているume,yamazoeさん。
障がいや重度の病気があり、旅行に行きずらい方とその家族をご招待する取り組み、宿泊ご招待day「HAJIMARI」を紹介しておきますね。
prtimes.jp/main/html/rd/p…
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やっぱり特別支援教育の総本山は「実態把握」なんだよ。漢字だらけのむずかしいことばだけど、やわらかく言うと「この子はどんな子?」を突き詰めること。なにができてできないか、なにが得意で苦手か、なにが好きで嫌いか。なにでよろこんで悲しむか。どんなことが、どんな風に、どのくらいできるか。
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あちこちで目にする
「明けない夜はない」
「やまない雨はない」
みたいのって、結局なにも言ってないから好きじゃない。必要なのは不安で眠れない夜を誤魔化せる音楽や映画だし、降りしきる雨をたのしめるかわいい傘やカッパじゃない?
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特別支援学校にはほとんどいないけど、子どもに「◯◯しろよ!」なんて言う先生がいる。先生ってだけで、大人ってだけで、どれだけえらいんだろうね。基本は「◯◯しようね」「◯◯してください」だし、キツく言うときで「◯◯しなさいよ」が限界。
知らないかもだけど、やさしく言っても伝わるよ?
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有名だとか、お金持ってるとか。容姿端麗だとか、IQがいくつだとか。そんなことだってもちろんすてきだよ。でもね、人を見下さないとか、どんな人にもやさしくできるとか。そんなむずかしくてあたりまえのことをあたりまえにできることがどれほどすごいか、みんなでもう一度噛み締められたらいいよね。
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「自分は差別をしない」と「どこかで必ず差別している」は同時にもってなきゃいけない。「差別をしない」は当然だし、すばらしい。でも、やっぱりできてないんだよ。どこかで必ずできてない。そこに目を向けないで「自分は差別をしていない(することはない)」の一辺倒は、いつか大きな事故になる。