401
402
最近の曲は、ほとんどイントロがなくなった。サブスク時代、歌い出しまで短くないと箸にも棒にもかからない。マーケティング的には正しいのだけれど、わたしたちの我慢はどんどん下手になる。少し遅れてやってくるたのしさだってつかまえたい。
おはようございます。
「待つ」や「耐える」も味になる
403
「自分は差別をしない」と「どこかで必ず差別してる」は同時にもってなきゃいけない。
「差別をしない」は当然だし、すばらしい。でも、やっぱりできてないんだよ。どこかで必ずできてない。そこに目を向けないで「自分は差別をしていない(することはない)」の一辺倒は、いつか大きな事故になる。
404
発語のない子どもと会話はできないけど、いじわるな人と会話するよりいい時間。発語のない子どもにことばで感謝は伝えてもらえないけど、いじわるな人みたいに悪口を言わないから心地いい。発語のない子どもは表情や仕草でたくさんよろこびを伝えてくれるけど、いじわるな人にはそんなことできないぜ。
405
「発達障害」は保護者の育て方や本人の努力不足が原因じゃない。その特性、現れ方、困りごとも人によってちがう。知的障害を伴う人もいるし、なんの問題もない人だっている。見た目ではわかりにくく、理解されにくいことも多い。
だから「わかりにくい」ことだけでも「わかっておく」ことが大切なんだ
406
いろんな大人が「かわいいね、かわいいね」って自分のいろんなことを犠牲にして赤ちゃんから大きく大きく育ててくれた子どもたちが、容姿で苦しむことのない社会になりますように。みんなちがって、みんなかわいい。
407
少し部屋が汚れたら、少しのうちに片付ける。少し食器がたまったら、少しのうちに洗っとく。少し体が重くなったら、少しのうちに痩せておく。少し面倒な雑用は、少しのうちにこなしとく。「めんどくさい」が、大きくなるまでに倒しちゃう。
おはようございます。
小さな仕事は、小さなうちに。
408
自閉症の子どもたちは手をひらひらさせる、拍手する、飛び跳ねる、くるくるまわる、斜め(横目)で見るなどの「常同行動(くりかえす行動)」を無意識にしてる。多くの人が一見なにをしてるのかわからない行動たち。でも本人は落ちついたりたのしんだりしてること、知ってくれたらうれしいでーす。
409
あきらめなかったから登れた山もあるし、あきらめたからあそべた野原もある。好きにしたらいいよ。
おはようございます。
どっちにしろ、自分で決めようね。
410
少し部屋が汚れたら、少しのうちに片付ける。少し食器がたまったら、少しのうちに洗っとく。少し体が重くなったら、少しのうちに痩せておく。少し面倒な雑用は、少しのうちにこなしとく。「めんどくさい」が、大きくなるまでに倒しちゃう。
おはようございます。
小さな仕事は、小さなうちに。
411
自分自身に余裕がないのに、だれかを助けるなんてできっこない。まずは自分にやさしくしよう。
おはようございます。
アンパンマンも、顔が濡れてりゃ無理なのよ?
412
多くの人が「成長すれば身につくよね」と考える社会スキルを、特別支援学校に通う子どもが自然と習得するのは大変。スキルの多くはいわゆる「暗黙の了解」と呼ばれるもので、そのために「空気が読めない」なんてジャッジをされちゃう。これを伸ばすには「適切な環境」と「適切な指導」がほんとに大切。
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特別支援学校の「すぐ嘘をついて誤魔化す子」への対応として、まず「嘘をついていい場」を用意する。具体的には「人狼」など「嘘がプラスになる」ゲームで、好きなだけ嘘をつける環境を設定。上手な嘘をほめながら「嘘をついていいのはゲームだけ」と伝えつつ、ゲーム外で嘘をつくデメリットも伝えてく
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発達障害の子どもがクラスに3人いるんなら、左利きと割合ちっとも変わらんし。つーか「特別」なわけないやんけ。
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「教育大学を出た瞬間から先生」はよく社会人経験がどうのこうのとディスられる。
民間企業を経たわたしが思うのは、足りないとしたら抽象的な“社会人経験”じゃなく「数字」の観点。売上と利益、投資とリターン…教員はいろんな数字(コスト)に触れて仕事をしないから、判断に「感情」が入りすぎる。
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保護者のみなさんは「自閉症の子どもを育てる◯つのポイント」みたいな記事を鵜呑みにしないでね。特別支援学校の先生として、ひとりの子どもを「自閉症だから◯◯の指導」なんて接してない。「◯◯くんだから◯◯の指導」と思ってやってるよ。参考にするのはいいけど、盲信するのは良くないぞー!!
417
小さな世界をたくさんたくさんもっておく。仕事の世界、趣味の世界、恋の世界、家族の世界、SNSの世界…どれもおなじ枠内じゃなく、切り離して考える。それぞれにちがう自分を住まわせる。ひとつの世界で泣いてても、ちがう世界でちがう自分を笑わせる。
おはようございます。
世界はひとつじゃない。
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特別支援学校で子どもの予想不能な行動にテンパったときに唱える呪文を教えておくね。
「それはそれであり」
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(聞こえますか…特別支援学校保護者の脳に直接語りかけています……学校がはじまる日をカレンダーに書き込むのです…そして「子どもといっしょに」1日ずつペンやシールで消し、カウントダウンを行いましょう…数日におよぶ長期的な見通しをもつスキルは一生役に立ちます…この機会に練習するのです…)
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教育が時代に合わせてアップデートされるなら、校訓もそうしなきゃいけないよ。小学校や特別支援学校にありがちな「明るく」なんてワードはもう撤廃しないとね。明るい子どもが暗い子どもより優れてるわけでもなんでもない。明るい子と超明るい子を比べたら前者は暗い子なの?もうやめましょ令和だよ
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前年度にこわい先生が恐怖でコントロールしていた場合、今年度の先生が言うことを子どもが聞かないことがある。そんなとき保護者さんは「まえの先生の言うことは聞いてたのに」や「もっと今年も厳しくしてほしい」と考えるまえに「どんな先生の言うことでも聞いてほしい」と考えてくれるとうれしいです
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コミュニケーション能力は「初対面の人でも気負いなく話せる」「どんなタイプでも打ち解けられる」みたいに“攻撃力”のスキルとして語られがちだけど、コミュ力ってのは
「必要のないことを言わない」
「会話の引き際を理解してる」
みたいに“守備力”の側面も同じくらいデカい。地雷を踏まない力ね。
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子ども用ハーネスみたいな一昔前にはなかったあれこれに文句いう人いるけど、あなたに被害があるわけでもなく、ましてやあなたがその子を守ってくれるわけでもないのにね。ヘルメットとなにがちがうの?ライフジャケットとなにがちがうの?手は出さず口だけ出す格好悪い大人にだけはならないでいたいよ
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特別支援学校では「選ぶ練習」をする。
どんなときでもなるべく「AとB」「メニューから」など、やりたいことを選び、やれるようにしてあげる。
そのほうがたのしいし、選ぶ(決める)力も育つ。
そしてとても大切なのは「嫌」と「ちょっと嫌」から「ちょっと嫌」を選び、なんとか折り合いをつける力。