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特別支援学校の先生は、淡々とやったらいいよ。わたしたちの仕事は「昨日できなかったことが今日できるようになる」を見ることがほとんどない。受験のために模試で高得点を取るわけでもなければ、部活で優勝するわけでもない。それでもやるの、淡々と。成果がすぐに出なくても、ほめられなくても淡々と
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保護者のみなさんは「自閉症の子どもを育てる◯つのポイント」みたいな記事を鵜呑みにしないでね。特別支援学校の先生として、ひとりの子どもを「自閉症だから◯◯の指導」なんて接してない。「◯◯くんだから◯◯の指導」と思ってやってるよ。参考にするのはいいけど、盲信するのは良くないぞー!!
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このツイートを目にしたあなたにだけ、とんでもない秘密を教えるね。
「特別支援教育、全人類に効果あり」
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障害のない大人に傷つけられ、障害のある子どもに癒される。
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本が出るので好きなだけ祝ってください。
amzn.asia/d/3SMiCGL
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(聞こえますか…100均ショップ関係者様…あなたの脳に直接語りかけています…特別支援学校から1km以内に店舗を構えるのです…支援学校関係者だけで莫大な売り上げが見込めます…「1つ100円」は買い物学習にも最適です…近くにあれば「散歩がてら」伺えます…保護者も送迎の前後に何度も足を運びます…)
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特別支援学校では「負ける練習」をする。ポイントは
・運や偶然性により決着が「すぐ」につくゲームを「何度も」行うこと
片方に勝敗を偏らせず、負けてもすぐ次の勝負に移る。具体的には引いたカードの数字で勝負とか。
負けた(思うようにいかない)感情をコントロールする練習は大切。大人もね。
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年齢や立場が上になればなるほど
「えらそうにしないこと」
「不機嫌を見せないこと」
このふたつを守ろうね。
権力で人を威圧しないこと、恐怖や面倒さで人をコントロールしないこと。
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突然降りかかる困った出来事に「なんでわたしだけ?」と何度も何度もうつむいちゃうのは仕方ない。でも、日常に散らばる小さなラッキーを「なんでわたしだけ?」と拾えてないのはもったいない。
おはようございます。
地獄の中で小銭を拾え。
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支援学校に通う子どもは「聞いてほしい」が強すぎて、相手の都合を考えずしゃべり続けることがある。わたしたち教員は「仕事として」話を聞くこともできるけど、学校外ではむつかしい。だから適度に話を聞きつつ「あなたの都合ばかり優先できない」を同時に伝えてく。学校の勉強は学校の外で生きるため
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かしこい人が
「特別支援学校に通う子どもたちの短所とされる“特性”は、見方を変えれば長所になる」
とか言いながら「多動ってことは行動力がある」みたいな例を出す。
そうかもしんないけど、その子が苦しむ「特性」を社会がすべて受け入れてくれるわけでもない。
大事なのはお互いの歩み“寄り”だよ
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わたしは特別支援学校の先生なので、子どもたちへのサポートを「仕事」として行う。評価され(ほめられ)、お金をもらう。でも保護者さんは、評価されず、お金だってもらえない。「日常」として、「あたりまえ」として行う。息切れして当然だし、たまには糸が切れても仕方ない。あなたは、よくやってる
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「見逃す」ってとっても大事。
自分の正しさからはみ出た人を許さない、人の失敗やちょっとしたズルさを追求する、トリッキーな癖を認めないなんて人は、だれもついてきてなんてくれないよ。あの人のだらしなさや、あの子のズルさや汚さは自分にだってあるんだよ。大したことないよ、あなもわたしも。
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特別支援学校には「一手」しか読めない子どもたちが多い。
たとえば、面接に備えてスーツを着たのに「食べたい!」だけで昼飯に激辛ラーメンを食べちゃうとか。お腹を壊す、服が汚れる、匂い、汗…
食べたあとの「二手」が読めない。読もうとしない。だから何度も何度も「二手」を考える練習をする。
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がんばってる人を見たときは「あの人がんばってるな」で止めておこうね。「それに比べて自分は」を続ける必要なんてない。もちろん「あの人みたいにがんばれよ」とだれかにいうのは無責任にもほどがある。
おはようございます。
大丈夫、みんな必死だから。
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UNIQLOの「前あきインナー」シリーズがすばらしい。
メインは介護用かもだけど、特別支援学校に通う子どもたち(障害のある人たち)にとってもこの着脱のしやすさ、ぬいしろやタグがあたらない配慮は抜群のサポート。もう完全に「ただのアパレル企業」じゃないよね最高かよ。
uniqlo.com/jp/ja/contents…
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特別支援教育は全人類に有効です。ここ、テストに出ます。
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特別支援学校には「聴覚過敏」の子どもが多い。ある男子はチャイムの音が苦手で、1日何度もその時間がくればつらそうに耳を塞ぐ。
それを「大変だけどみんなのために我慢してね」ではなく「チャイムってどうしてもないとダメ?」の方向から考えたうちの学校は、今チャイムの音が一回だって聞こえない。
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特別支援学校(教育)についてツイートすると、距離のある人から「これは特別支援学校じゃなくても教えてほしい」「障害の有無に関わらず大事じゃない?」なんてコメントをもらう。特別支援教育は全人類に有効だからそりゃそうなんだよと思いつつ、そんな意見が引き出せるツイートができてうれしいぜ!
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「障害のある人が一生懸命がんばってる」が、いつかなんのドラマにもなりませんように。
「障害のある人が全員ピュアでズルしない」が、いつかみんなの笑い話になりますように。
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「どうしてできないんだ!」じゃなく「どうやったらできるかな?」がプロなんだよ。
このむつかしい話わかる?
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「自分は差別をしない」と「どこかで必ず差別してる」は同時にもってなきゃいけない。「差別をしない」は当然だし、大切なこと。でも、やっぱりできてないんだよ。どこかで必ずできてない。そこに目を向けないで「自分は差別をしていない(することはない)」の一辺倒は、いつか大きな事故になる。
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特別支援学校や特別支援学級は、普通級へのステップアップの場所でもなければ教員がスキルアップのために足掛けでくる場所でもないから覚えとこうね。
ここ、テストに出るよ。
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特別支援学校に通う子どもの多くは
「大丈夫?」と聞くと「大丈夫」
「わかった?」と聞くと「わかった」
と答えちゃう。だから「やってみて」「説明してみて」と実際に“子ども本人”に動いてもらうほうがいいよ。
「わかった」のおうむ返しで「お、わかってんな!」なんて納得しちゃいけないぞー。