「いつかこの手で鹿を仕留めたい」と万寿の虚空に放った矢が比企能員に当たる。ギャグシーンのようだけど、これは天が万寿の「今、仕留めるべき獲物」を指し示したのよね。仕留め損ねた獲物は鎌倉に帰り、不確定な「頼朝と万寿の死」の報を聞きつけて、己の野心から蒲殿を焚きつける。 #鎌倉殿の13人
ロバートさんを「木漏れ日のような人でした」と表現する。そういえばロバートさんと安子の会話で、「英語には『木漏れ日』にあたる言葉はない」と言っていましたよね。渡米して伴侶となり、安子と暖かな日々を過ごしたロバートさん。知日家の彼を「木漏れ日」と表すのは言い得て妙ですね。 #カムカム
「私の顔がわるくなったとおっしゃいましたね。」 「あまりひどい時は言わないようにしているんだ。」 運慶さん、それは……そういうことですか?救いを求めながら黒くなっていかざるをえない義時の苦悩を、 「好きなだけ拝んでいけ」 と言い放つ。やはり名人とは目が利くし鋭い。 #鎌倉殿の13人
#カムカム は「伏線」というより、「長い長い人生を見ていると、こういうことあるよね」とごく自然に過去と現在が繋がって、見ている側もスッと腑に落ちることが多い。最近は何でも「伏線」と言いがちだが、良いドラマは川の流れに浮き沈み、現れては消える木の葉のように、物事の繋がりに無理がない。
本多正信が元康にだけしか母子奪還の方法を漏らさなかったのは、どこから漏れるとも限らないから。元康からの手紙を瀬名は、親である関口氏純と巴に事を漏らしていまい、またそれを巴が多鶴にそれとなく伝えてしまう。正信の言う通り、やはり事は漏らしてはならない。 #どうする家康
クドカンの脚本だから笑って視ていられるけど、よくよく見てみると、息子の学習障害と多動症、親父の介護、相続問題……どれ取っても重いよ。それをそうとは思えない軽さで描いている。重いものは軽く、軽いものは重く。 #俺の家の話
突然訪れた八重の死。伝承の中にある八重姫は頼朝の石橋山の挙兵前後に入水自殺を図ったとされている。三谷幸喜さんは、八重は自殺であったとも、不慮の事故とも描かなかったが、伝承と同じ死因(水死)とすることで謎の多い「八重」の生涯の辻褄を合わせて幕を引いたのだな。 #鎌倉殿の13人
英語会話の講師としてウィリアム(城田優さん)登場。ナレーターがここでドラマにも出演される。ウィリアムって、愛称を「Billy(ビリー)」でしたよね。もしかしてひなたの初恋の相手、映画村で会ったビリーなんじゃないかしら? #カムカム
重臣に裏切られ、父には捨て置かれ、信長には玩具にされ、同族の者からつけ狙われる。サラリと見せられているけれど、結構重たい内容よ。どういう流れで、どういう結果なのか、最後までだいだいのことを知っているから見ていられるけど、こんなの家康でなくとも胃が痛くなる。 #どうする家康
「赤がよく似合う」と言われた実衣が、全成を失ってから普段の衣服には赤を入れなくなる。赤は愛する人のためにつける色となったのだろう。その実衣が千幡の元服の儀には赤をまとう。晴れの舞台、乳母として千幡のために、またここにいたはずの全成のために、「勝負」の色で参列する。 #鎌倉殿の13人
和田義盛が「新しい嫁がほしい」という。そして巴御前を捕えて「面白い!」と叫ぶ、ということは、『源平盛衰記』の記述に沿って巴御前が嫁ぐのね。そして朝比奈義秀を産む。この朝比奈三郎、伝説の人物として面白い活躍をするのよね。 #鎌倉殿の13人
実朝が拝賀出発の際に覺阿(大江広元)は涙を流し「成人ののち、私は泣いたことがない。なのに傍らにあるだけで涙が出てくるのです。只事ではないので、御束帯の下に腹巻を着けてください」と進言したが、源仲章が「大臣大将に昇る人がそんなことせんやろ」と止めた。広元何か知ってたな。 #鎌倉殿の13人
大姫を失って、すぐに三幡の入内の話をする。このように悪いことが続くのは誰かが呪詛しているためだと、範頼を殺す。頼朝が明らかにおかしくなっている。 #鎌倉殿の13人
義時の衣が黒くなる。頼朝は表向き白い衣をつけていたが、人には見せない「内なる黒」を身につけ、全てを己が身に受け入れる「清濁併せ呑む」人物であった。だが今の鎌倉殿 実朝はまだ14歳であり、その度量はない。義時は「濁」の部分を全て引き受ける覚悟を決めたということだろう。 #鎌倉殿の13人
小川さんって、戦後るいを連れて行った大阪で、倒れた安子を助けてくれたあのお宅のお孫さんなのね。見知らぬ親子と英語会話のラジオを聞いたって、おそらく安子とるいの事。奇跡のような出会いだけれど、お互いにその人の孫であると分からなければすっと流れてしまう世間話。#カムカム
一ノ谷の戦いののち、源義経が在京中に起こった「三日平氏の乱」。このとき平家残党鎮圧に向かった佐々木秀義は甲賀郡上野村で90余名を討った後、闘死している。源頼朝が伊豆で挙兵するとき、息子である佐々木四兄弟が来るこないで混乱を招いた「言語不明瞭」の秀義である。享年73歳。 #鎌倉殿の13人
大姫のまじない 時政「オンベレブンビンバ」 政子「ウンダラホンダラゲ」 義時「ピンタラポッチンガ」 時房「ポンッタ……」 実衣「ウンタラクソワカ」 全員「ボンタラクソワカ」 誰も正しく覚えていない。(笑) ナレ「正しくは『オンタラクソワカ』である」 #鎌倉殿の13人
ムロツヨシさんが演じる木下藤吉郎。これはお調子者とか人たらしとか、そういった類のものではなく、見た目は軽く、下劣なふうを装っているけど、頭が切れ、底知れぬ「魔性」を抱えた男だな。ムロさんだからこそできる役。 #どうする家康
ひなたが英語を学びたいと思ったきっかけは映画村で出会ったビリーだった。挫折はしたけど、改めてラジオを聴きつづけ、英会話を身につけた。それが今ではそのラジオの講師。そしてそのパートナーがきっかけのビリーだなんて。あの日言えなかった一言が、50年を経て伝えられる。 #カムカム
スポンサーになってくれた「(株)たちばな」って、おはぎも作っている和菓子の会社なのね。あの定一さんに供えていた「たちばな」のおはぎはここの品物か。きっと岡山のたちばなで修業をしていた誰かが、復員して店を興し、全国に店を出すくらいの会社に育てたっていうことかもしれないな。#カムカム
手塚治虫『火の鳥』乱世篇の中に手塚光盛は登場します。北国へ落ちてゆく木曽義仲に火の鳥が見つかったことを知らせるのが光盛、つまり手塚治虫の祖先になります。 #鎌倉殿の13人
妄想】老病死苦、鎌倉のありとあらゆる苦悩を引き受けて、いくつもの顔を隠し、己は飢えていても、すがる御家人たちには望むものを与える。さすが運慶は義時の奥底までを見透かして刻んでいる。 #鎌倉殿の13人
テレ東らしい逆転の発想!在宅バラエティー誕生 コロナで収録中止も全員リモート出演 今後制作されるバラエティー番組は「リモートワーク」でどれだけ面白い企画が出せるかが勝負。制約もあり、できることも限られるが、そんなときこそテレビ東京は本領発揮してくる。 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200419-…
和田義盛を半ば騙し討にして、義時が「鎌倉殿に取り入ろうとするものの末路」とのたまう。しかし、戰場を去るときの義時の泣きそうな顔。内心は義盛を討ちたくはなかったのだろう。己を頼朝の代わりとして、黒い部分は鎌倉殿には求めない。全てを飲み込もうと必死なのだ。 #鎌倉殿の13人
ひなた、『ノストラダムスの大予言』に惑わされるな!地球も人類も滅亡しないどころか、『ガラスの仮面』は2022年現在においても完結していないから! #カムカム