251
開戦の要因はNATO拡大よりも、プーチン大統領の世界観(価値観や歴史認識)にあるとする、駒木論説委員の解説。
「米国の真の目的はロシアを内部から崩壊させることにあり、ウクライナはその拠点だというのが、プーチン氏が抱く被害妄想じみた恐怖なのだ」
asahi.com/articles/ASQ64…
252
米国防総省の戦況分析
【セベロドネツク撤退】
・ウクライナ軍は戦術的な撤退。より防衛しやすい陣地をとった
・これまで長期間にわたり、ロシア軍を狭い地域に釘付けにできた
・ロシア軍は非常に小さな成果のために、大きな代償を支払うことになった
・今後もロシアによる兵士動員には制約がある
253
米国防総省の戦況分析4
【ロシア軍将官の死亡】
・ロシアは1人が死亡、ウクライナは6人を殺害したと主張。米国として確認できず
・ロシア軍は組織上、米軍と違って下士官級に現場の判断を任せる構造になっていない
・指揮統制上の問題もみられる。ロシア軍は機密性のない通信手段を多く使っている
254
米軍のミリー統合参謀本部議長。ウクライナ戦況についての発言
・セベロドネツクは4分の3をロシア軍が制圧
・ウクライナ軍も抗戦中。戦争に不可避はない
・ロシア軍が明らかに数では優勢。大砲の数は何倍もの差がある。だが統制や兵站、士気の問題を抱え、消耗戦となっている
defense.gov/News/Transcrip…
255
米国防総省の戦況分析7
【武器支援】
・今後24時間で、米国から12機以上の輸送機が到着
・過去24時間で、7カ国から20機近い輸送機がウクライナ周辺に到着
・M777榴弾砲(90門)のうち60%以上がウクライナ国内に届いた
・スイッチブレードは100機が到着済み。フェニックスゴーストも第1陣が今日到着
256
米国防総省の戦況分析4
【戦闘機提供問題】
・ポーランド政府とは協議を続けている
・昨日のポーランド政府の発表は、米国防総省と調整済みではなかった
・代替でポーランドに提供しうる戦闘機をどこから捻出するかは言えない
258
キエフ目前で停滞するロシア軍の車列について。
理由は諸説ありますが、補給体制を立て直し、援軍を待っているうちに、ウクライナ軍に先頭車両を攻撃されて動けなくなった、というあたりが現時点で出ている議論のようです。
asahi.com/articles/ASQ35…
259
米国防総省の戦況分析2
【長距離攻撃】
・侵攻開始以来のミサイル発射は1000発以上に
・キエフ周辺では後方から砲撃部隊が前線に移動。首都攻略に向けて砲撃を強めるとみられる
・無誘導爆弾に頼る傾向が強まる。精密誘導弾が不足しているのか、節約しているのかは不明
260
米国防総省の戦況分析5
【ブチャでの民間人被害】
・独自には確認できていないが、ウクライナによる報告を疑う理由はない
・戦争犯罪の捜査の対象となるべき
・組織的に命令を受けて実行したのかは不明
・ロシア軍はこの戦争で残虐行為を続け、戦争犯罪を示す証拠も。ブチャでの件はその懸念を強める
261
米国防総省の戦況分析3
【ほかの地域の情勢】
・チェルニヒウ、ハリコフでは大きな変化なし
・マリウポリでは長距離爆撃や空爆が続くが、制圧には至らず
・ヘルソンはウクライナ軍が奪還に向け戦闘中
・ミコライウに向けたロシア軍の前進はなし
・空、海に特段の動きなし
262
米国防総省の戦況分析2
【東部情勢】
・ロシア軍の空爆は東部イジュームからドンバスにかけた地域に集中している
・マリウポリは孤立しているが、陥落せず。ウクライナ側が降伏したとの情報は事実ではない
・撤退した部隊の再配置に、ロシア軍は時間をかけるつもりはないだろう
263
米国防総省の戦況分析4
【航空戦】
・ウクライナの防空システムが機能しているのは特筆すべきこと
・ロシア軍機は慎重で、ウクライナ上空に入るのは短時間のみ
・巡航ミサイルの大半はロシア・ウクライナ上空から発射されている
・ウクライナ西部において、支援物資輸送を阻害する動きはみられない
264
ウクライナ北東部イジュームに入った高野裕介記者が、440人以上の遺体が見つかった集団墓地などをルポ。
イジュームの人口は約4万5千人。ロシア軍の占領下で少なくとも1千人が死亡したとの見方が出ている。
asahi.com/articles/ASQ9Q…
265
米国防総省の戦況分析2
【北東部、南部情勢】
・マリウポリは徐々に包囲が狭まるが、制圧はまだ
・ハリコフでも包囲する動きを強める
・遠距離からの攻撃(地上からのミサイル攻撃&空爆)でやや勢いを得つつある
・長距離攻撃が増えているのは、地上部隊の前進が停滞しているため
266
米国防総省の戦況分析2
【東部情勢】
・イジュームからロシア軍が南下して徐々に前進
・ドンバスを優先する動きの一環。狙いは、1)ドンバスのウクライナ軍を孤立させて他地域の防衛に回らせない、2)ドンバスを占領して交渉材料とする
・キエフ侵攻を止める戦略変更をした可能性はあるが、まだ不明
267
米国防総省の戦況分析6
【ロシア軍の狙い】
・プーチンの目的は明らかに、キーウを制圧してウクライナを政権交代させることだった。それは失敗した
・ただ、キーウが空から攻撃を受ける恐れはまだ残っている
・ドンバスを優先する動きは確かだが、プーチンの長期的なゴールは不明だ
268
ちなみに、本人は当時ひとりで車を運転していたらしく、保健省に電話して取り消しを求めるとのこと。
位置情報には限界があり、例えば渋滞中に隣の車にいたーーとかだったかもしれない。誤った隔離指示が送られるという問題は前から指摘されている。取り消しが認められることも結構ある。
269
米スロバキア国防相の共同会見が終了。スロバキア国防相は、S300防空システムなどをウクライナに提供する意向を表明。
「S300やMiG29戦闘機について(提供した場合の)埋め合わせについて議論した。もしMiG29を(自国で)使わないと決断すれば、F16戦闘機を(米国などから)受け取る必要がある」…
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米国防総省の戦況分析4
【軍事支援】
・昨日の1億ドルの追加支援。東部での戦闘に向けたジャベリンの緊急供与
・支援決定からウクライナ国境外に到着するまで平均4日。さらに24~48時間でウクライナ国内に輸送
・攻撃型ドローン「スイッチブレード」使用のため、少数のウクライナ兵が米国内で訓練中
271
ペロシ下院議長(民主党)の台湾訪問を受け、野党・共和党の上院トップ、マコネル院内総務ら26人の議員が、訪問を支持する声明を発表。
歯切れの悪いバイデン政権とは裏腹に、議会からは賛成の声が目立つ。
sullivan.senate.gov/newsroom/press…
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米国防総省の戦況分析4
【開戦3週間】
・ロシア軍は補給の問題を乗り越えようとしているが、まだ苦している
・事前計画に問題があったことに加え、想定外の抵抗を受けていることが理由
・ロシア軍は人員の補充を含む増援も検討している
・3週間経ち、多正面で停滞する状況はロシアにとって想定外
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米国防総省の戦況分析5
【航空戦】
・航空優勢をめぐる争い続く
・空爆はキエフ、チェルニヒウ、ドンバスの3カ所に集中している
・ロシア空軍の出撃回数は増えて1日300回ほどに
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米国防総省の戦況分析3
【ロシア軍の戦力】
・侵攻前の戦力のうち80~85%が残っている
・空軍の出撃は過去24時間で240~250回。攻撃の大半はマリウポリとドンバス地方に集中している
・東部に展開するロシア軍は40BTGに増加(2日前は30BTG)
・新たに6万人の予備役を動員する動きも
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東部ドンバス地方の戦況をビジュアル化したNYTの記事。鉄道やドネツ川の地理的な重要性もわかりやすい。
ロシア軍はスラビャンスクを制して一気にドンバスを包囲する狙い(左図)が進まず、より小規模なセベロドネツク包囲(右図)に動いている。ドンバス全域の支配は遠い。
nytimes.com/interactive/20…