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米国防総省の戦況分析2
【西部リビウ近郊の訓練場への攻撃】
・すべて空中発射巡航ミサイルで20発以上
・ロシア上空からの長距離爆撃
・攻撃を受けた訓練場からは、米国人は数週間前に撤退済み
・軍事支援の中継地が攻撃された、という見方は誤り。米国からウクライナへの軍事支援には影響しない
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・駅には少数の客のみ。車を横付けし、厳重に警備された8両編成の電車に乗り込む
・同行記者は2人のみ。携帯電話は米国出発時に回収された
・記者に詳細を知らせるために届いたメールの題名は「ゴルフトーナメントの到着案内」
・ウクライナ出国後、ポーランドに戻って初めて行程の詳細を明かす(2/2)
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続)アムネスティのウクライナ事務所長が「我々はこの報告書の公表に反対した」と明かす展開に。報告書の作成にはウクライナ事務所は関わっておらず、反対意見は聞き入れられなかったと説明している。
twitter.com/sumlenny/statu…
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戦争研究所(ISW)の戦況リポート
・24~96時間以内にキエフを攻撃するため、東西両側の郊外にロシア軍が集結。補給や増援を集中させている
・相手の士気を下げて防衛を崩すため、キエフに空爆やミサイル攻撃も
・南部ではオデッサ方面やマリウポリ方面などに、ロシア軍の戦力が分散する傾向が続く twitter.com/TheStudyofWar/…
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続)ISWの戦況リポート
・マリウポリを制圧しても、戦況を劇的に変えるほどの戦力を他の戦線には回せない
・早期のキエフ包囲も断念した模様。現状の陣地を固める動きに入った
・数週間~数カ月の膠着状態に入るだろう。市民への爆撃を続けるが状況は打開できず、泥沼化して犠牲が増える可能性がある
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続)筆者のJustin Bronk氏は2月末にも、序盤戦でロシア軍が制空権を確保しなかった「謎」について分析している。
ここでも「空軍に対する外部の評価と実際の能力のギャップが発覚するのを指導部が躊躇しているのでは」との推測を示していた。
rusi.org/explore-our-re…
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米政府が新たに8億ドル(1000億円)の軍事支援を発表
・155ミリ榴弾砲:72門
・砲弾:14万4000発
・牽引車両:72台
・ドローン「Phoenix Ghost」:121機
「Phoenix Ghost」はウクライナの要望に応じて米空軍とAEVEXが開発。自爆ドローン「スイッチブレード」と同様のもの。
defense.gov/News/Releases/…
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数日以内に陥落かと伝えられるマリウポリ。住宅地が破壊し尽くされている。マリウポリ東部、29日撮影。
image:@Maxar
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米国防総省の戦況分析5
【ロシア軍の状況】
・侵攻開始以来、発射したミサイル900発以上
・戦闘力は90%弱が残っている
・制空権は確保できないまま
・ロシア国内から戦力補充をする動きはなし。秋以降に国境付近に備蓄してきた兵器から補充している
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米国防総省の戦況分析4
【北東部情勢】
・ハリコフでは特に強い抵抗がみられ、激戦が続く
【南部情勢】
・南部ではロシア軍の前進が目立つ
・ヘルソンでは戦闘中
・マリウポリに向けてはアゾフ海沿いの部隊に加え、北からドネツク方面の部隊も向かう動き始めた
・オデッサ周辺は動きなし
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米スロバキア国防相の共同会見が終了。スロバキア国防相は、S300防空システムなどをウクライナに提供する意向を表明。
「S300やMiG29戦闘機について(提供した場合の)埋め合わせについて議論した。もしMiG29を(自国で)使わないと決断すれば、F16戦闘機を(米国などから)受け取る必要がある」…
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続)元ソースにはもっと直接的に書かれていて、「将来の法廷で証言できなくするため、生き残る可能性のない戦線に投入する」と。あくまでウクライナ当局の見立て。
gur.gov.ua/en/content/ros…
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米国防総省の戦況分析3
【南部情勢】
・北部より進展が目立つ
・ムィコラーイウには郊外からの攻撃続く。制圧後は水陸両面でオデッサに向かう狙いか
・マリウポリは孤立し、南北から攻撃を受けている
・ロシア軍は黒海に10~11隻の戦車揚陸艦(LST)。待機する上陸部隊の規模は不明
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米国防総省会見6
【戦況全般】
・ロシア軍の侵攻自体が失敗に終わったとは言えない。爆撃が続き、人々が亡くなっている
・ただ、主要都市はどこも攻略できていない
・一度制圧したヘルソンやベルジャンスクでも反撃を受けている
・ロシア軍が成し遂げたのは、都市の破壊と人々の犠牲のみ
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戦争をどう終結させるのかーー。侵攻100日を機に、それぞれの立場をまとめました。
欧米では「出口戦略」をめぐって考え方のズレがみえる。「交渉」を促すフランスに対し、「徹底抗戦」に近いのは英国やポーランド、バルト諸国。米国は後者に近いが、少しはっきりしない。
asahi.com/articles/ASQ63…
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米国防総省の戦況分析3
【極超音速ミサイル】
・発射の有無は否定も確認もできない
・もし本当なら、あの距離で建物を破壊するために、なぜ極超音速ミサイルを撃つ必要があったのか疑問だ
・精密誘導兵器の不足か、交渉を有利に進めるためのメッセージか
・軍事的には、極超音速を使う実用性はない
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米国防総省の戦況分析6
【両軍の戦力】
・ロシア軍は戦闘力の90%を維持
・外国人部隊は1万6000人の予定というが、シリア以外の募集の動きは確認できず。ウクライナ入りしたという情報もなし
・ロシア国内からの追加派兵の動きなし
・ウクライナ軍も戦闘力の90%強を維持
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足並みの乱れも目立っていたNATOが、ここにきて軍事同盟としての連帯を強めているという話。「歴史上、NATOが今ほど強く結束したことはなかった。結束の理由は、ウラジーミル・プーチンだ」とバイデン氏。
きょう、NATOサミットがブリュッセルで開催です。
asahi.com/articles/ASQ3S…
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米国防総省の戦況分析5
【ロシア軍苦戦の理由】
・ウクライナ軍の奇襲・速攻が効果的
・ロシアのインテリジェンスが抵抗の強さを考慮せず
・大規模作戦の経験不足。兵站に課題。大規模戦は、第2次世界大戦以来
・連携不足。現代兵器は揃っていても、適切に運用できず。地上と航空部隊が連携できず
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…「私はもうすぐ45歳になる。100人を超える子供たちの心臓が鼓動を止めた時、私の年齢も止まりました。その死を止められなければ、生きる意味を感じられません」
「バイデン大統領、あなたには世界のリーダーになって欲しい。それは平和のリーダーになることを意味します」
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戦争研究所(ISW)の戦況リポート
・地上攻撃はほぼなし
・キエフ周辺とウクライナ南部に向け、増援と補給を立て直し
・傭兵に加え、親アサド派のシリア兵を動員か。すぐにキエフ攻防戦のバランスを変える可能性は低い
・ポーランド国境近くへのミサイル攻撃で35人死亡。欧米による支援の妨害が狙いか twitter.com/TheStudyofWar/…
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■新たな8億ドル支援の内訳
・対空ミサイル「スティンガー」×800
・対戦車ミサイル「ジャベリン」×2000
・軽量対戦車兵器×1000
・AT-4対戦車兵器×6000
・戦術無人機(ドローン)×100
・グレネードランチャー×100
・ライフル×5000
・ピストル×1000
・マシンガン×400
・ショットガン×400
・弾丸×2000万
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旧ソ連製の地対空ミサイルS300をスロバキアからウクライナに提供する案が合意に近づいているという。
MIG29戦闘機の時と同じような「三角取引」となる見通し。S300の穴埋めとして、米国からスロバキアに地対空ミサイル「パトリオット」を送る案が濃厚。今回は成立するか。
cnn.com/2022/03/16/eur…
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【キーウ攻略の失敗】
・ロシア軍の動きを止めたのはウクライナ軍の対戦車兵器だが、ロシア兵を殺したのは大砲だった
・地元住民がロシア軍の動きを通報。ドローンで標的の位置を捉えて砲撃した
・ロシア側にも重火器はあったが相手の配置を摑めず。攻撃部隊が渋滞の後方で詰まり、反撃できない問題も