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英国防省の戦況分析
・侵攻開始時にロシア軍は120BTG以上を投じた(ロシア軍が持つ地上戦闘力の65%にあたる)
・うち25%以上の部隊が戦闘不能になったとみられる
・最も犠牲が大きいのが、空挺作戦部隊を含む精鋭部隊。復活には数年かかるだろう twitter.com/DefenceHQ/stat…
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【続報】米国防総省の戦況分析
・南部ではアゾフ海に面するメリトポリやベルジャンシクを経て、マリウポリに接近
・ミサイル発射は1日で20発。累計400発を超えた
・制空権は奪えず。ウクライナのミサイル防衛は稼働中
・気化爆弾やクラスター爆弾の使用は確認できず
・ベラルーシ軍派遣は確認できず
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米国防総省の戦況分析2
・侵攻開始以降のミサイル発射は625発以上
・短距離が多かったが、ここ数日で長距離攻撃が増える傾向にある
・地上軍の前進が滞り、航空優勢が得られていない現状を打破する狙いとみられる
・ロシア空軍の一部は撃墜されたが、まだ大半は使用可能
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米国防総省の戦況分析2
・ロシア軍の残存戦力は90%をやや下回った
・外国人部隊投入や、国内からの戦力補充をロシア政府は検討中だが、実際の動きはなし
・ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の部隊が東部ドンバス地方を中心に活動
・化学・生物兵器を使う恐れはある。差し迫った兆候はまだない
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米国防総省の戦況分析2
・ロシア軍は部隊間の統合に問題を抱えている。たとえば地上軍の前進に応じ、連携した空軍のサポートがみられない
・今後はより攻撃的になり、無差別攻撃も増える懸念がある
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ロシアによるウクライナ侵攻から100日が経ち、SNS上での関心(関連記事へのいいね、コメントなど)は最初の週に比べて22分の1に減少したという。オンライン上の記事も7分の1に減少。NewsWhip社調べ。
axios.com/2022/06/02/ukr…
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米国防総省の戦況分析4
【米国の動きなど】
・直近に表明した3.5億ドルの軍事支援はほぼ到着。異例のスピード
・人道回廊。侵略者であるロシア側に向けた退避ルートの設定に、ウクライナが怒るのは理解できる。米国は交渉には関与せず
・米ロ間の軍レベルでのホットラインは機能。開通確認のみ継続中
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米国防総省の戦況分析1
【マリウポリ情勢】
・マリウポリには2000人規模(2BTG相当)のロシア軍(チェチェン兵含む)が残っている
・残りの10BTGはマリウポリを離れて北上中。ドネツク州西部ヴェリカ・ノボシルカの南に到達
・部隊の北上は停滞しており、攻撃態勢を整えている可能性もある
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マリウポリの郊外で、再び大規模な集団墓地が見つかったと地元当局が明らかにした。
衛星写真では、長さ40メートルほどにわたり、地面が掘り返された跡がわかる。「少なくとも1千人の殺害されたマリウポリ住民が埋葬される可能性がある」と同市当局は指摘している。
asahi.com/articles/ASQ4R…
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米国防総省の戦況分析3
【キエフ情勢】
・キエフ北部の車列は停滞。強い抵抗に遭っている
・車列は戦闘部隊と補給部隊の混合。キエフ侵攻を再活性化する狙いは明白
・燃料や食料の補給に問題を抱え、計画より遅れているが、失敗を反省し克服してくるだろう
・ウクライナ軍は車列への攻撃を試みている
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サリバン米大統領補佐官の会見
・ロシアは目的を軌道修正し、今後は東部に数万人の部隊を展開する見通し
・次の段階は、数カ月単位で長期化する恐れ
・ブチャでの民間人被害は偶然の出来事や個人による勝手な行動ではなく、ロシア軍の計画の一部だった考えている
twitter.com/i/broadcasts/1…
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著名な元外交官や専門家ら36人による論説。
「欧米は、何百万人ものウクライナ人をロシアの支配下に置くことになりかねない停戦交渉をキーウに促す衝動を避けなければならない」
「キーウに交渉や望まない停戦を受け入れるよう圧力をかければ、戦争は長期化する可能性が高い」
thehill.com/opinion/nation…
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米国防総省の戦況分析2
【ロシア軍の士気】
・さまざまな部隊を通じて士気低下の事例が確認されている
・兵士の半数は徴集兵で、十分な訓練や適切な情報を得ていない
・さらに将校など指導部クラスにおいても、自軍のパフォーマンスに対する不満が出ている
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米国の駐ロシア大使を務めたマクフォール教授へのインタビュー。「プーチン氏に優しく話しかければ、彼が行動を変えてくれるという考えは、信じられないほど甘い」というのが同氏の立場。
「交渉に持ち込みたいのであれば、戦場での彼の軍事的な前進を止めることが重要です」
asahi.com/articles/ASQ6N…
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米国防総省の戦況分析1
【概況】
・ロシアは集結した戦闘力の92%を投入(前日は90%)
・北部では停滞、南部では進軍。制空権争い続く
・ウクライナ航空戦力の「大部分(significant majority)」は使用可。固定翼機やヘリ、ドローン、地対空システム
・ミサイル発射は計500発超。最近は1日20発ペース
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米国防総省の戦況分析2
【キエフ情勢】
・ロシア軍は3方向からキエフ包囲を目指す
・1)北西からはホストメル空港付近、2)北からはチェルニーヒウで停滞、3)新たに北東スムイ方面からの部隊がキエフまで60キロ地点に前進
・郊外からのミサイル攻撃も交え、確実に圧力を強めている
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【補足】米軍の動き
・新たに米兵500人を欧州に派遣。欧州の米兵は総計10万人に
・ポーランドへのF-16提供は決まっていない
・米NATOからの軍事支援はウクライナに届き続けている
・人道回廊に限定した飛行禁止空域の設定はやらない
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米国防総省の戦況分析
【セベロドネツク撤退】
・ウクライナ軍は戦術的な撤退。より防衛しやすい陣地をとった
・これまで長期間にわたり、ロシア軍を狭い地域に釘付けにできた
・ロシア軍は非常に小さな成果のために、大きな代償を支払うことになった
・今後もロシアによる兵士動員には制約がある
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ロシア軍の残虐性の背景には何があるのか。
貧しい地域からの徴兵、少数民族の混在、軍隊内のいじめ文化、規律を律する下士官級の不在…。さらにプーチン大統領が「非ナチ化」を掲げたことで、ウクライナ人に対する残虐行為が正当化された。コフマン氏の解説から。
warontherocks.com/2022/04/russia…
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続)ちなみに「膠着状態」とは停戦とは全く異なる。血の流れる大規模な戦闘を伴うものだ、という注釈付き。前線は動かないまま、決め手を欠いた激戦は続く。歴史的にも、ソンムの戦いなど膠着状態の間に数十万人が死亡する戦争はあった。
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マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で、何が起きていたのか。生還した市民8人が17時間にわたって語った証言をもとにした連載(全7回予定)がスタートしました。
初回は、製鉄所内で食事係を担っていた女性が過ごした66日間の回顧から。
asahi.com/articles/ASQ5S…
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地元当局によると、マリウポリで避難所となっていた劇場が空爆を受けて大破した。劇場には当時数百人の市民がいたが、付近で銃撃が続き、死傷者などの確認ができない状態という。
以下は、2日前(3/14)に撮影された劇場。建物の前後の地面にロシア語で「子どもたち」と書かれていた。
image:@Maxar
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続)職員の一人がスマホで隠し撮りした動画。チェルノブイリ原発でのロシア兵をとらえた映像は珍しい。
スマホからメモリーカードを抜き、動画データを持ち帰ることに成功したという。