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米国防総省の戦況分析1
【東部情勢】
・ミサイル発射は侵攻開始以降で1540発以上(昨日は1500発以上)
・増加が鈍っているのは、多正面作戦から東部集中に移行したため
・イジューム周辺では激戦が続く。ロシア軍はイジュームの南20キロまで前進
・ウクライナ軍の補給路や防空網への攻撃も試みている
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米国防総省の戦況分析1
【各地情勢】
・攻撃の大半は東部ドンバスに集中
・ハルキウ北部にはロシア軍が残っている
・マリウポリ制圧はまだ。いずれ恐ろしい被害が判明する可能性がある
・南部では多くの部隊がヘルソンとミコライウの間にいる。ヘルソンはロシア軍、ミコライウはウクライナ軍が支配
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【結論】
・ウクライナの勝利を信じる向きもあるが、今後も厳しい戦いを強いられる
・ロシア軍は短期的にはドンバス、中期的には夏にウクライナを倒すことを目指す
・長期化すれば、欧米側も経済的な苦境で団結が揺らぐリスク
・敗戦が現実的となった場合、ロシア軍がエスカレートする事態も想定を
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バイデン大統領のキーウ電撃訪問。少しずつ舞台裏が明らかになってきた
・19日04:15に大統領専用機で出発(予定されていたポーランド行きの前日)
・20日08:00にキーウ着
・ロシアには出発の数時間前に通告した。衝突回避のため(1/)
asahi.com/articles/ASR2N…
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クレムリンはウクライナを手に入れることができないと理解しているので、経済や産業に出来る限りのダメージを与えようとしているのではないか、という指摘。 twitter.com/konrad_muzyka/…
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戦争研究所(ISW)の戦況リポート
・ウクライナはキーウでの戦いに勝利し、ロシア軍は撤退を完了させつつある
・撤退したロシア軍の一部は戦闘不能で、東部戦線などに復帰するには時間がかる見通し
・東部・南部ではロシア軍が支配地域を拡大。戦争は終わっておらず、情勢次第ではロシア有利の展開にも twitter.com/TheStudyofWar/…
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続)ロシア兵は若く士気は低い。侵攻を命じられるとは思っておらず、戦争には消極的のようだ。ウクライナ人を敵視しておらず、準備も不足。チェチェン人以外は士気も低い。
西側の制裁と怒りを避けるため、迅速に安価に勝利を得ようとし、最悪の結果を招いた。実行不可能な作戦だった。
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続)アムネスティの報告書に対し、ウクライナ側からは批判が噴出。ゼレンスキー大統領は「この報告書はテロ国家に恩赦を与え、被害者に責任を転嫁しようとするものだ」と即座に反応。
president.gov.ua/en/news/nemaye…
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米国からウクライナへの軍事支援の現状と今後についてのまとめ記事
▽東部に移る戦い、戦車が重要に
▽カギを握るのは旧ソ連製の兵器
▽輸送ルートの確保はできるか
▽強まる欧米からの支援の流れ
asahi.com/articles/ASQ4H…
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バイデン大統領が軍事支援を承認してから48時間で、兵器を積んだ飛行機が現地(おそらくウクライナ国境付近)に到着し始めたと話す、米国防総省のカービー報道官。支援スピードも注目なのだが、ロシアの反発を恐れずに支援について具体的に明かす傾向も強まっている。 twitter.com/PentagonPresSe…
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戦争研究所(ISW)のリポートも、今日はロシア軍の「ドンバスに集中する」発言を分析
・失敗を国内向けに美化し、現時点で前進している唯一の地域に目を向ける狙いだ
・実際はドンバスだけで満足しないだろう。他地域での戦闘をやめていない
・攻撃の停滞は目標変更ではなく、戦力不足によるものだ twitter.com/TheStudyofWar/…
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3月のキーウ攻防戦を戦った兵士10人ほどに取材。当初はかなり厳しい状況で戦っていた様子が窺える。
北西部モシュンで戦った歩兵たち。ドローンや通信妨害を駆使するロシア軍を前に、通信手段を失い、砲撃で狙い撃ちにされた。数でも質でも数倍の戦力差があり、大損害を被ったと。
撮影:@HosokawaTaku
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ウォレス英国防相。最近のプーチンの言動をみると、5月9日の戦勝記念日に「特別軍事作戦」から「ナチとの戦争」に移行する下準備をしているようだ。具体的な情報はないが、5月9日に戦争を宣言し、大量動員をかけても私は驚かない。英LBCラジオでの発言から。
lbc.co.uk/news/russia-wa…
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ロシア軍のウクライナ侵攻について、バイデン大統領が「ジェノサイド(集団殺害)」だと初めて言及。
これまでは「戦争犯罪」にとどめていたが、さらに一歩踏み込んだ。
asahi.com/articles/ASQ4F…
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続いてCNNに専門家が出演。
原発が停止していても事故になりうるのか、という質問に対して「原子炉が停止していても、炉心の核燃料を冷却する必要がある。冷却が数時間止まれば、炉心に深刻な被害の恐れがある。これが2011年に福島で起きたことだ」
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佐藤丙午教授のインタビュー。“外交で妥結する、問題が解決するといった結果の裏側には軍事力が存在します。…こうした大前提が日本では語られません。リアルより願望で考えるからでしょう。軍事という現実ではなく、こうありたいという基本で物事をとらえるからだと思います”
asahi.com/articles/ASQ4X…
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CIAのバーンズ長官による講演での発言。
「プーチン大統領やロシアの指導部の絶望感、これまでに直面した軍事的な失敗を踏まえると、戦術核や低出力の核兵器の使用に頼る恐れを誰も軽視することはできない」。ただ、核兵器使用を示す軍事的な動きは確認できていないという。
asahi.com/articles/ASQ4J…
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米国防総省の戦況分析3
【ウクライナ軍が抵抗を続けられる要因】
・兵士の勇敢さと、ロシア軍の戦術に合わせた対応力
・ゼレンスキー大統領を筆頭にした指揮統制
・過去8年間にわたる欧米からの軍事訓練
・各国から届けられる兵器提供
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米政府高官としてオバマ政権時代の戦略立案に関わってきたバリー・パベル氏にインタビューしました。
「問題は、米国もNATOもエスカレートのリスクを懸念するあまり、プーチン氏に勝利を許すリスクを誰も考えていないことです」
asahi.com/articles/ASQ3S…
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米国防総省の戦況分析1
【ドンバス情勢】
・ロシア軍の進軍は一進一退で、1日に数キロ。予定より数日遅れ
・3方向から包囲。1)支配済みの東部地域、2)イジュームから南下、3)マリウポリから北上
・イジュームから南下は3ルート、1)南西のドブロピリヤ、2)南のスラビャンスク、3)南東のリマン
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【続報3】米国防総省の戦況分析
・時には戦闘をせずに降伏する部隊も。戦闘未経験だったり、戦闘の予定を知らされずに来ていたりする
・多くは若くして徴兵され、十分な訓練も受けていない。抵抗を受けてモラルの問題も抱えている
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米国防総省の戦況分析1
【ドンバス情勢】
・ロシア軍はセベロドネツクを基本的に包囲。完全封鎖はされず、ウクライナ軍は戦闘を継続。外部からの兵器補給は困難に
・セベロドネツク北東部を制圧したロシア軍は、リシチャンシク方面へ
・南方のポパスナからも西進。セベロドネツク一帯を囲い込む狙いか
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米国防総省の戦況分析4
【軍事支援】
・当初の3.5億ドル分の軍事支援はあと1日ほどですべて到着する
・数日以内に、次の8億ドル分の支援が届き始める
・戦闘で使用される防御システム(ジャベリン、スティンガーなど)を優先的に届ける方針
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ロシアが執拗に繰り返す、米国による「生物兵器」疑惑について。元米国防総省パーセモア氏のインタビュー。
米国がウクライナの研究施設を支援?
「事実です。もともと、ソ連崩壊時に独立した国々に残された大量破壊兵器を破壊し、二度と使われないようにする取り組みでした」
asahi.com/articles/ASQ3F…
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続)その背景として指摘しているのが
・シリア戦では多くて4機程度での作戦が標準だったため、司令官が複雑な大規模作戦の立案・実施経験に乏しい
・パイロットの飛行時間はNATO軍などと比べて少なく、熟練度を欠いている
・もし複雑な航空作戦が可能なら、容易に航空優勢を確保できていたはず