米国防総省の戦況分析2 【ロシア軍の戦略変更】 ・当初は、北東部ハルキウと南東部マリウポリを結んだラインを侵攻し、東部ドンバス全体を一気に包囲する狙いだった ・難航した結果、ドンバス地方の一部地域に絞った小規模な作戦に転換 ・数で優位に立つロシア軍が、限定的ながら徐々に前進している
米国防総省の戦況分析3 【全体情勢】 ・ロシア軍の成果は、ドンバス地方全体でみると小規模にとどまる ・マリウポリから北上する部隊もヴェリカ・ノボシルカ周辺で停滞 ・南部ではヘルソンやミコライウでの戦闘が続くが、大きな動きなし ・ハルキウ郊外ではロシア軍が押し返される展開が続く
続)ヘインズ米国家情報長官の証言 【ロシア国内の動き】 ・より場当たり的な意思決定が予想される ・プーチン氏が敗北の懸念を持てば、戒厳令の発動、工業生産の再編成、過激な軍事行動など、思い切った手段に転じる可能性が高い ・軍事支援の妨害や経済制裁への報復を火種に、エスカレートする恐れ
ウクライナ軍が求める兵器は足りているのか? ポドリャク大統領府顧問は、戦争を終わらせるためには「榴弾砲1000門、戦車500両…」などが必要だと訴える。 現状はこの数字には遠く届いていない。 ft.com/content/3fab08…
Q:ロシアでの評価は低いが? 「誰が指導者でも、ソ連は崩壊したであろうことをロシアの人々は見落としています。ソ連を一つにつなぎとめる唯一の方法は、中東欧諸国や自国の人々に対して大規模な暴力を行使する覚悟のある指導者を持つことだった。ゴルバチョフ氏の功績は、そうしなかったことです」
続)米国が果たした役割について、米政府は意識的に目立たせないようにしてきたと明かす。 米国が交渉の当事者になり、トルコから要求を突きつけられる事態を避けるためだったと。そして、ここぞの場面に絞って「バイデンの電話」というカードを切ったのだという。
米国防総省の戦況分析3 【東部戦線の展望】 ・ドンバスは、ロシア軍が地形を熟知。長距離の空爆だけでなく、より狭い地域での短距離攻撃(砲撃など)が重要になる ・新たな東部攻撃作戦はまだ。戦力を増強中 ・ドボルニコフ司令官が全体の指揮を執る立場に指名された。どれだけ改善効果が出るかは不明
米国防総省の戦況分析2 【東部での戦術】 ・砲撃や空爆を先行させ、地上部隊を進軍 ・進軍遅れの理由は、1)ウクライナ軍の抵抗、2)キーウ攻略の失敗を繰り返さないよう補給路を確保 ・南北からドンバスを包囲する狙いだが、実現は遠い ・戦闘と同時に、長期の大規模攻撃に向け態勢を整え続けている
英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のサミュエル・ラマニ氏によるプーチン論。 プーチン氏にイデオロギーはなく、大事なのは大国としての見栄えと権力維持。反リベラルに転じたのも、国内経済の低迷が契機。ただ反米思考を繰り返すあまり、最近はそれが内在化し始めている。 octavian.substack.com/p/the-killer-i…
続)“ウクライナ軍は小型のドローンを飛ばして偵察した上で、砲撃を加えているとみられます。ロシア軍の将軍に5人目の死者が出ましたが、これだけ将官に犠牲が出るということは戦線の奥までドローンが入り、司令部を見つけ出してロケット砲などで吹き飛ばすような攻撃をしている可能性があります”
米国防総省の戦況分析2 【キエフ・北部情勢】 ・主要部隊の車列はキエフから25キロほど北の地点にとどまる。2~3日前から前進せず ・停滞はウクライナ軍による攻撃も一因 ・キエフ包囲が狙いとみられるが、時期は不明 ・ハリコフには郊外から激しい攻撃続く ・政府施設を爆撃し、行政機能を弱める狙い
続)エルドアン氏を動かすにあたり、米国が何かを差し出したのか。高官の答えは「ノー」。 F-16戦闘機のトルコへの売却問題なども取りざたされるが、今回の合意において、米国が直接トルコに譲歩することはなかったという。
続) ・北から迫るロシア軍はキエフから30キロ地点にとどまる ・キエフにはロシアの偵察部隊。ウクライナの軍服を着て偽装し、一部は地元住民らに見つかる ・南部マリウポリに迫るロシア軍は50キロ地点に到達 ・制空権は奪われず。ウクライナ空軍やミサイル防衛は稼働中 defense.gov/News/News-Stor…
米国防総省の戦況分析3 【マリウポリ情勢】 ・マリウポリ周辺の部隊(12BTG)の多くが、北西のザポリージャ方面に移動を始めた ・マリウポリを制圧したわけではなく、空爆は続いている ・空爆は無誘導爆弾の使用が目立つ。精密誘導兵器が不足しているとみられる
米国防総省の戦況分析4 【ロシア軍の戦力展開】 ・ウクライナ北東部の国境周辺には20BTGがいて、10BTG以上がウクライナ国内に入った。ハルキウ・イジューム周辺に展開している。この数日で増加中 ・南部にはヘルソンからドネツク・ルハンスクまでのエリア全体で55BTG以上が展開。大きな動きはなし
米国防総省の戦況分析2 【キエフ、北東部情勢】 ・特筆すべきロシア軍の前進はなし ・キエフ北部の車列は25キロ手前にとどまる ・ハリコフとチェルニーヒウに向けても、ともに中心部から10キロ手前にとどまる ・郊外から都市中心部への爆撃が続く ・ホストメル空港をめぐりウクライナ軍の抵抗を確認
戦争研究所(ISW)の戦況リポート ・キーウ攻略の失敗を受け、ロシアは作戦計画を修正した ・今後はウクライナ東部に集中。1)マリウポリ占領、2)ドネツク・ルガンスク州占領の2点が主な狙いとなる ・ウクライナ軍は、キーウ北西部や東部で多くの地域を奪還。ロシア軍はベラルーシに向け撤退を進めた twitter.com/TheStudyofWar/…
一連の主張は在英ロシア大使館がツイッターに投稿していたが、「暴力的な出来事の否定に関する」規則に反するとして、ツイッター社に削除されたという。 bbc.com/news/technolog…
サリバン米大統領補佐官が会見。 「明確にしておきたいのは、侵攻は五輪中に始まる可能性があるということだ」
続)キーウ西部リチャンカの領土防衛軍。 この塹壕が完成したのは、ロシア軍が撤退し始めた3月末だったという。結局、それまではコンクリブロックの陰に隠れて砲弾を凌いでいた。キーウ近郊には侵攻から数日でロシア軍が到達。準備は間に合っていなかった。 撮影:@HosokawaTaku
「生物兵器」はロシアの偽情報? 「ジョージアやカザフスタンでも偽情報を何年も繰り返してきた。ロシアは意図的にやっているのです。対抗するため、研究施設では国外からの訪問者を招待して見学させ、完全に平和目的であると見せてきました。世界保健機関(WHO)の専門家も定期的に訪問しています」
ロシア軍に包囲されて数日が経つ、キエフ北部の都市チェルニヒウ。地上軍は「停滞」していると言われるが、実際には郊外からの砲爆撃により市街地は破壊されつづけている。3月16日撮影。 image:@Maxar
ウクライナの研究施設では何を? 「むしろウクライナの研究施設の最大の目的は、ロシアの生物兵器の脅威に対する防御を強化することでした。新しい病原体の出現を早期発見し、遺伝子配列を解析するのです。遺伝子操作された病気が蔓延していれば、それは生物兵器である可能性があります」
補足)米国はタリバンに通告せずに作戦を実行した。今後の米タリバン関係への影響も関心事となる。 タリバンの最強硬派ハッカーニ・ネットワークは、ザワヒリがカブール市内にいたことを認識していたという。これはドーハ合意に違反していたというのが米国の立場。
続)08年にはジョージアを侵攻。だが米国は、何の反応も見せなかった。14年にはクリミア半島を併合、やはり米国の反応は非常に弱かった。…だからプーチン氏は「このまま全部やってしまおう」と思ったわけです。プーチン氏は非合理だと言われますが、私は非常に合理的な流れだと思っています。