どうそく(@madanaizo)さんの人気ツイート(新しい順)

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ある脚本家が「歳をとると性欲がなくなる。なくなると町を歩いてても異性を見なくなる。見なくなると、今まで目に入らなかった細かな諸々が目に入るようになって、町歩きが楽しくなった」みたいなこと言ってて。性欲云々の前提に怒る人もいそうだけど、俺は素直に「年取るのも悪くなさそう」と思ったよ
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どうも「高い声が出るから凄い」というのは褒め方としては、あんまり立派なもんじゃない気がするんだよ。では、どうすれば?と言われても俺にもわからん。ファンの俺にもわからん。こういう時「やっぱり、批評は必要ですよ」となるな…
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前も書いたけど…先日「日本のストリートピアノは超絶テクニックの腕自慢ばっかり。曲芸みたいだ」みたいな記事が話題になった時、なんとなく「人々の思う「こういうのが凄い、上手い演奏だ」という時の「凄い、上手い」のイメージがどんどん貧困化してるんじゃないか…」と思ったんだよ。
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これは演奏ではなく、歌が上手いという時の「上手い」にも当て嵌まるんではないかな。で、稲葉さんのTHE FIRST TAKEが話題になったけど、どうしてもファンも「あの歳でも高音がちゃんと出て凄い」みたいな感じで褒めちゃう。ソレも確かに凄いんだが、もう少し別方面から「だから凄い」がやれんかな、と
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依存症の人の回復には「自分の言葉で話せるようになる」もあるらしい。依存症の人はいつも「母が…彼が…」とやってて「自分が!」とやれないから。で、そのためにはグチも結構有効らしいのだ。グチを繰り返す内に自分の中の問題(死にたい)が解けることもあると。今こそグチを復権させようじゃないか
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前も書いたが、我々は「価値観をアップデート」してないオッサンを笑うが、彼らが今も古い価値観を持ってることには、それなりの理由や合理性があるハズでさ。それを理解しないままオッサンをネタにしてると、自分が年取ってその「価値観」の意外な合理性に気付いた時、簡単に転ぶ=オッサン化する気が
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人間。「俺もああなるかもしれないから、注意しよう」とか、「アイツがああなったのにはそれなりの理由があるかも…一応理解しないと」という発想がないと、人を見る目が冷酷になるな…ということがSNSの「オッサン」弄りを見てると分かるな。「ヒントにしよう」という考えがないと、他人はネタになる
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昔宇多丸さんが「誰かと口論になった時に「あの時も言おうと思ってたけど~」とやられると、毎回「それはその時に指摘しなかったお前にも非はあるだろ?」と思う」とボヤいてたけど…コレは本当にそうだよ。指摘しないのも「非」だよ。なに私には全く落ち度がない、みたいな顔して他人を批判してるんだ
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思い出し怒りのついでに書くが、昔相互と「本は自分で自分を焦らす時間も楽しい。いざクライマックス!という時に、わざとコーヒーいれたり、ベスト体調にするため(という言い訳で)トイレ行ったり…それも読書の楽しみ」と会話してた時に、「本を読めるのがそんなに偉いの?」とリプしてきた奴。○ね
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↓別垢でTL見てたら、こういうのが流れて来てさ。凄く本質的なこと言ってるよな。「人はいったんその物語のために苦しめば、その物語が現実のものだと確信する」って。貴方達が「推し」とか、〇みたいな愚作映画のために苦しむ(苦痛なのに何度見る)の。要はそれを「現実のもの」にするためじゃないの
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↓前、親戚のチャラ男に「君は映画倍速で見る人だろ?」と偏見丸出しで聞いたら、普通に「違うよ。アレ、世間の話題に付いてくためにやんでしょ?そんなんで人生楽しいのかな?」と返されてさ。その時は「ホントだよ!ハハハ」と笑ったが、後でしばらく「人生…楽しい…って何?」と哲学状態になってた
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明治大正の小説を読むとよく「約束もしてないのに誰かを訪ねに行く」場面がよくある(で、「留守だ」と言われて帰っていく)が、みんな予告なしに会いに行くから、そこに世代が違う人や、新たな知人がいて世界が開けた…みたいな話を聞いて、ちとハッとしたり。今「知らない人」に会う機会、減ったなぁ
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坂本龍一が「なぜあなたは曲を作るんですか?」と聞かれた時に「だって、インプットばかりしてると飽きちゃうし」と答えてたのが、地味に好きなのよ。いい答えだと思うけどなぁ。インプットに飽きたからアウトプット(作曲)する、っての。
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↓昔自殺する馬の話を読んだことあってさ。高貴な血筋の馬は責められて疲労困憊すると、もっと自由に呼吸するために自分の血管を噛み破るのもいると。闇バイトで「自分の将来性や尊厳と金銭を交換する」若者もこの自殺と同じでは?という気がする。「俺にも自分の尊厳を捨てる自由くらい残ってる」的な
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「己のナイーブさを他人を叩く根拠にしてはいけない。」というか、彼彼女が他人を叩く時だけ、積極的に「ナイーブな僕」「傷ついたオレ」を狙いに行ってるのが、なんか腹立たしいんですよ。いや、腹立たしいというか、白々しい。「ナイーブ」な奴がそんなやたらめったら他人にウザ絡みするはずないだろ
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↓推しブームだからか、「好き」に関する分析や批評は増えたけど、案外「楽しい」というものに関する言説は少ない気がする。でも俺はこっちの方が重要だと思うんだよ。「楽しい」は時に嫌いなもの相手(事務作業とか)でも可能だから。だから「あ、こういうのも〝楽しい〟か」となる言葉が増えていいよ
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前も書いただけど『スターシップ・トゥルーパーズ』。今の映画好きは作り手の意図を知ってるから、これが「プロパガンダ映画のパロディ」と分かる。でも当時の客の大半は「大戦中に作られたプロパガンダ映画」がどういうものか知らない。ならそれはパロディとして機能しないのでは?という話が好きでさ twitter.com/madanaizo/stat…
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米国人の…というか、米国映画でよくある「家族(本物であれ、疑似的なものであれ)は無条件でいいものだ」という感覚が本当に理解できない。というか、米国人も本当にいいものだと思ってるのかな。あれだけバンバン離婚しておいて。
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エブエブ、後半で娘の方が「母さん、アンタの気持ちはわかった。でも私たちは分かり合えないし、私はアンタといるとツライ。だから別々の道を行こう」と言ってるのに、母が「でも私は諦めない!」とやる「感動」的な場面。正直「ひぇぇ」と声が出た。肝が冷えたよ。あそこは結構ホラーだったんだけど…
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映画マニアたるもの。「Aも傑作、Bも傑作、CDEF全部傑作!みんな違って、みんないい!」という人達に対して、「お前らは気の弱さを良心か何かと勘違いしてるのだ」と吠えるだけの蛮勇さは欲しい。
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↓先日鍵垢氏が「歳をとると「こういうのが””新しい”作品だ。”面白い”作品だ」の”新しさ”や”面白さ”に飽きてくる。そうなると段々「昔好きだった作品を再読したら、新たな良さが分かった」「初めて良さが分かった」みたいな体験が面白くなってくる。こっちは飽きないんだ、と呟いてて「成程」となった
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昔、親戚に傲慢で見栄っ張りで意地が悪いのに「私はいつか婦人牧師になる!」と言ってたオバサンがいたな。当時は「あんな性悪なのに神様信じてるのか」とバカにしてたが…歳とるとなんか分かるな。あのオバサンはオバサンなりに自分の糞さに苦しんでて、それに寄り添ってくれるのは宗教だけだったんだ
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Twitterのインテリ達。そのうち、赤信号に対しても「俺が進む権利を妨害している」「これは一種の暴力だ」「これに誰も抗議しないことが、日本人の飼い慣らされた精神を表してる」「若者は社会の規則を内面化して、それを善と勘違いしてる」みたいなこと言いそうな気がする。ミソもクソも全部暴力さ。
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↓ボブ・ディランが面白いことを書いてたよ。今スマホで『サンセット大通り』を見ると、この台詞が皮肉で笑えて来るって。確かに映画は「小さく」なった。ノーランが撮影で本物を飛行機壊したりするのは、迫力を出すためなんかではなく、太古に滅んだ「大きな映画」を蘇らすための呪術行為に違いない…
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そして、何が悲しくて、自分で「俺はこのくらいしかいい奴じゃない、親切じゃない。つまりは”この程度の人間”だ」をチェックせにゃならんのだ、となるんだよ。でも、今までずっと子供をやってた中年が歳を取るってのはこういうことらしいぞ。この手の作業をさぼらずにやることらしいぞ。ちくしょうめ。