東畑 開人(@ktowhata)さんの人気ツイート(リツイート順)

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オンラインイベント、最後ブチっと切れるのがさみしいという話をよく聞く。確かにリアルだと「廊下」があって、そこで個人的に延長戦をしたり、余韻を感じたりができた。職場や学校でもそうだ。人間らしいことは大体「廊下」で起きていたのではないか。
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ちなみに心が回復したことを示す写真を撮ってきてくれと頼むと、笑顔の写真とか、仲間と楽しんでる写真が出てきそうなものだが、ネパールだとヤギの写真を持ってくるのだそう。ヤギを飼えることが健康であるという文化。これは結局労働と心の健康の結びつける思想であり、考えさせられる。
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具合悪くなると全てが意味に満ちてきてしまうんです。吉兆も悪兆もない退屈な日々というのは、安全感によって支えられていて、そこにおいてしょうもない雑談が成立する。そして逆に、しょうもない雑談を試みると、思いのほか世界は安全だと知らされるというのもありますね。 twitter.com/ykoike122/stat…
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学生とゼミで行なっている調査です。 今現在、大学を卒業後の方で、大学時代に心理学を勉強したことがある方、よろしければ下のアンケートにお答えいただけると幸いです。 心理学をちょっとだけ「かじった」という人も大歓迎です。 よろしくお願いいたします。 docs.google.com/forms/d/e/1FAI…
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世の中には本が溢れているので、知らない分野について検索をかけても、どれがきちんとした本なのか判断するのが難しい。そういうとき、以下の大学図書館を検索できるサイトは便利。ここで多くの図書館に収められている本は信頼がおけるので、Amazonで探すより断然効率がよい。 ci.nii.ac.jp/books/?l=ja
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オンライン幼稚園という話を聞いた。ただパソコンをzoomに接続しておくと、子供同士でおもちゃを自慢したり、なぞなぞをしたり、勝手に遊び始めるのだという。面白いのは、大人がzoomをやると1人ずつしか喋らないけど、子供は好き勝手にしゃべるところ。オンラインの斬新な使い方を子供から学べる。
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「居るのはつらいよ」が大佛次郎論壇賞を受賞しました。この賞は過去に、国際関係など大きな社会の問題を扱った著作に贈られていますが、小さな場所で行われているケアの本がその対象になったのは意味深く感じています。応援いただいた方々、深く感謝申し上げます。asahi.com/articles/DA3S1…
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オンライン授業で失われるのもケアだ。オンライン授業にたどり着くためのケアをオンラインでするのは至難の技だ。おせっかいや親切が不可能になって、学生は自分で自分の環境を整えなくてはいけなくなる。「対面」とはヘルプに開かれている空間だったのだと、今になってわかる。
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人は孤独になると「おかしなこと」をしてしまう。だけど、周囲は「おかしなこと」をしてるんだからと、より孤独に追い込もうとしてしまう。そして、より「おかしなこと」をせざるを得なくなってしまう。ここが悲痛なところです。
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色々な業界を見てて思うのが、若手を育てるために年長者がなすべき最も重要なことは、雇用を作ることですな。教育プログラムや訓練ももちろん大事だけど、きちんと生活することができて、学んでいるものを実践する仕事があることが、若手を育てる。雇用なしの教育はしばしば搾取のようになりますし。
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「村上さんのところ」、読者の質問にお気楽に答えてきたはずの村上春樹が、なぜか突然まともになって、身も蓋もないひどいことを言うのが楽しい。
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ヴァージニア・ウルフは「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない」と言い「ドアの鍵は自分のことを考える力のたとえ」と書いた。これはオンラインカウンセリングにあってもリモートワークにあっても真理だ。他者の世話から解放され、自分を世話する環境を得る難しさ
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長く続く非常事態は気が張って高揚するので、調子は見えないところで崩れやすい。気づかれにくい躁や鬱がうごめく感じ。だから、「いつも」を知ってる人とお互いの「ちょっとおかしくなってる部分」を話し合えると良い。顔を合わせなくてもできる、テキストメッセージによるセルフケア。
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スクールカウンセラーの知人に聞いたのだけど、6月と11月に仕事が凄く忙しくなるとのこと。それは勿論調子を崩す生徒が多くなるということなのだけど、やはり人間頑張れるのは2ヶ月くらいが限界なのかもしれない。そこからはケアされながら不調をしのいで、ギリギリ休みに逃げ込めるのが健康なのかも。
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上野千鶴子氏が「ケアという商品は価格とクオリティが連動しない」と書いている。確かに、大変評判がよくて超高額の介護施設も、スタッフが入れ替わると、評判が悪くて超高額の施設に容易に変わってしまう。ケアはシステムや施設ではなく、人に属す。そして人にはどうしても金に属せないときがある。
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吉川ばんび「年収100万円で生きる」とてもよかった。特にあおり運転をする男性が仕事も家庭もつらい状況で、ハンドルを握ってるときだけ自分の人生をコントロールできている感覚があるがゆえに、それを邪魔されると攻撃的になってしまうエピソードは考えさせられた。いかに日々がコントロール不能か。
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『精神看護』の「中井久夫の言葉」特集いいな。確かに、疲れるとは、心が働いたことの現れだ。そして、そう思うと「ちょっと休もうか」と無為な時間を罪悪感なく過ごせるようになる。
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「私たちはコロナの時代に孤独になったと言われますが、それはコロナが孤独をもたらしたのではなく、以前から存在していた孤独を誤魔化しようがなくなってしまったということだと思うのです」 ここが一番言いたかったことかもしれない。 twitter.com/ktowhata/statu…
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この本、元信者は自戒を込めて、「自分の頭で考えること」を放棄しないようにと書いている。しかし、他の登場人物も含めて、自分の頭で考え続けた結果、信仰に目覚めていくわけだから、広い人間関係に開かれて、自分の頭だけで考えないのが大事なようにも思える。 twitter.com/ktowhata/statu…
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卒業式のない卒業。子ども達がうまく心に折り合いをつけられるといいのだけど。儀式は形式主義的だから、なくても良いもののように思えるけど、実際には人生の別のステージに移るときの不安定な心をフワッと包み込んでくれるもの。みんなと一緒に「儀式すること」が、人生の移行を支える。
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この前授業で「自分を好きになるにはどうしたらいいですか?」というベタな質問をされたのだけど、自分という曖昧なものを直接好きになるのは至難の技だから、先に他者を好きになった方がいい。それは嫌いな自分を和らげる。とはいえ、リアルな他者を安定して好きでいつづけるのも大変なのだけど。
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「自分で自分を褒める」ってよく言われるけど、自分の内側でエネルギーを無限に生み出していく原子力発電みたいで不自然ですな。やはり、自尊心は周りの人に褒めてもらう風力発電モデルが良い。 twitter.com/shiraishimas/s…
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手越くんの会見、ついつい見てしまう。「夢追い」系の自己実現の言葉が、実は「このままだと失業するのではないか」というリスク不安に駆り立てられている感じがして、現代のキャリアをめぐる辛さをよく言い表してる。
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書けないというのは基本的には「よくわかってない」ということなので、考えを深める必要があるが、考えようとして考えられるくらいなら書けてるはず。だから、本を読む。本とは人が代わりに考えてくれたプロセスそのものなので、1人では考えられないことを考えることを可能にしてくれる。
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臨床心理学に入門するための10冊。 幅広く学べて、読みやすく、そして必読の本 1.河合隼雄 カウンセリングの実際問題 2.河合隼雄 ユング心理学入門 3.小沢牧子「心の専門家」はいらない 4.下山晴彦・丹野義彦 講座臨床心理学1 臨床心理学とは何か 5.信田さよ子 依存症 #新臨床家に勧めたい10冊