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「馬の世界史」という本を読んでいて、人類が「速度」という概念を得たのは、馬を飼い慣らすようになってからだという説が書かれてて面白い。確かに人も物も情報も、馬を得てはじめて、早いか遅いかを選択できるようになったのかもしれないな。4Gとか5Gとかも馬の延長上。
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インタビューを受けた記事が公開されています。よろしければご覧ください。 twitter.com/dybe_web/statu…
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色々と読み比べてみて、自己啓発本は「心を一つ」に集約する技術書なのだと結論。心が複数あると「〇〇したいけど、でもやっぱり」と葛藤が生じるが、心が単数だと迅速な行動が生じる。ただし、葛藤からは物語も生まれるから、ビジネスは単数の心に、文学は複数の心に、ということなのかもしれぬ。
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カウンセリングとコーチングの違いについての記事で面白かった。付け加えると、カウンセラーは人間の心のネガティブな領域ー例えば自己破壊性などーを扱う訓練を受けているように思う。それは普通の人間関係やセルフケアだと手に余る部分で、「専門性」が必要なところ。
note.mu/marisakura/n/n…
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臨床心理学って「人を知るとは何か」についての学問と思うのだけど、他者の強い部分を知っても、二人の関係は縮まらない、と個人的には思う。そうではなく、弱い部分を知ったときに、僕らはその人の心に触れたように感じる。そういう意味で、「生きづらさ」は確かに他者と繋がれる部分と思う。
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「自分で自分を褒める」ってよく言われるけど、自分の内側でエネルギーを無限に生み出していく原子力発電みたいで不自然ですな。やはり、自尊心は周りの人に褒めてもらう風力発電モデルが良い。 twitter.com/shiraishimas/s…
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ケアについての講義をしたら、学生がリアクションペーパーでの感想で「ケアは優しさではなく、賢さから生まれる」と書いていた。けだし名言。
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編集者氏に教えてもらったのだが、書くべきことが始めからしっかりと分かっている本の場合、文体は無個性な方が良いらしい。ストレートに書きたいことを書ける。だけど、書きながら考える本にはその人なりの文体が必要。わかっていないことを書き続けるために文体というものが存在している説。
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教育の仕事をしていて、「褒める」という行為が最大に役立つのは不確かさの領域と思う。例えば、アイディアの価値や自分の技量など、客観的基準がない領域では、尊敬できる人に褒めてもらわないことには、「確かさ」の感覚が得られない。この安心をもたらす褒めが、教育者の中核的な仕事ではないか。
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ちなみにやりたいことが何もないという学生には簿記を勧めている。どの仕事も結局は「帳簿内存在」なので、やりたいことが見つかるまで世界一周するより、簿記を勉強するのがいいという理由。このアドバイスは、現役学生にはキョトンとされるが、就職後に傷ついて転職相談にきた卒業生にはよく通じる。
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オルデンバーグの「サードプレイス」で、常連ばかりのお店に新参者が馴染むための方法が書いてあった。曰く、通い続けて、常連に不快感を与えないようにすること。そのために基本自分の話をするより、人の話を聴くこと。サードプレイス、柔らかい名前とは裏腹に、ハイレベルなコミュ力が必要で辛そう。
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書けないというのは基本的には「よくわかってない」ということなので、考えを深める必要があるが、考えようとして考えられるくらいなら書けてるはず。だから、本を読む。本とは人が代わりに考えてくれたプロセスそのものなので、1人では考えられないことを考えることを可能にしてくれる。
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炎の人類学者と勝手に呼んでいる磯野真穂さんの「ダイエット幻想」を読み始めているのだけど、「本能論は思考停止には適しますが、考えるには適しません」と炎の名言が出てきてシビレる。「本能」で説明してしまうことは、安易に現状肯定になってしまうからこそ、炎の右フック。
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衝撃的。正常な心理状態ではいられない事態を受け止め、扱うことが如何に難しいかが全く想像されてないと感じる。心というものは時に正常心理の範疇から大きく外れて動くことがあるから専門性が必要なのだけど、そういうことは正常心理で対応可能な日常を送っていると理解が難しいのかもしれない。 twitter.com/emil418/status…
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メンタルヘルスの問題の多くで「休養」というのは必須なのだが、メンタルヘルスの悪化によって一番損なわれるのは「休む」力でもあるから難しい。罪悪感や焦りで休みが休みにならなくなる。よって、必要なのは周囲による「休む必要のある人」扱いで、それはインフルエンザのときの特別扱い感に通じる。
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彼氏にお金を貢いでしまう「課金彼氏」についての卒論。当初はお金を出すことで彼氏をコントロールしようとしていたのが、気づけばお金を出すよう彼氏からコントロールされるようになっているというプロセスが描かれていて大変面白い。お金にはコントロールの魔力が潜んでいることがよくわかる。
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「普通の家族で育った」と思っている人がいかに傷ついてきたのかの卒論。そこでの傷つきは主に親の言葉によって生じるもので、それはその後の人間関係の消極性と繋がる。しかし、「経済的に支えてくれたから」という理由で「普通の家族」と思うのだとのこと。「普通」によって隠蔽されるものの話。
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スクールカウンセラーの知人に聞いたのだけど、6月と11月に仕事が凄く忙しくなるとのこと。それは勿論調子を崩す生徒が多くなるということなのだけど、やはり人間頑張れるのは2ヶ月くらいが限界なのかもしれない。そこからはケアされながら不調をしのいで、ギリギリ休みに逃げ込めるのが健康なのかも。
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うつを「心の風邪」と呼ぶのは賛否両論あるけど、本当に「心の風邪」と言えるのは「仮病」ではないか。体の症状はないけど、仕事や学校に行ける気がしないときに使う「仮病」は、心が風邪を引いてるときの症状で、休ませてあげると大体の仮病は治る。治らないときは、心が風邪どころじゃなくなってる。
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学生とゼミで行なっている調査です。
今現在、大学を卒業後の方で、大学時代に心理学を勉強したことがある方、よろしければ下のアンケートにお答えいただけると幸いです。
心理学をちょっとだけ「かじった」という人も大歓迎です。
よろしくお願いいたします。
docs.google.com/forms/d/e/1FAI…
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