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子供にとって信頼できる大人とは、自分のことをわかってくれて、受け入れて、許してくれる人のこと。そのためのキーワードは共感。子供の愚痴や悩みには「大変だね。嫌だね。苦しいね」と共感を最優先。励ましやアドバイスはその後にする。楽しい話にも「いいねえ。楽しみだね。うれしいね」と共感。
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「しつけなければ」「人に迷惑を掛けない子にしなければ」「自分のことができる子にしなければ」などの気持ちが強いと叱ることが増えます。それよりも、子供が親の愛情を実感できるようにしてあげて、親子関係をよくすることの方が大切で、これさえあれば大丈夫。しつけなんて後でどうにでもなります。
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イライラしている自分を意識していることが大事。もう一人の自分が自分のイライラを見ている感じ。つまりメタ認知。これには禅・瞑想が一番。「今、自分はイライラしている」と気づいていると、イライラに飲み込まれずに済み、だんだん落ち着いてきます。気づいていないと、イライラに飲み込まれます。
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日本人は個が弱い。もっと自分らしく自分軸で生きましょう。それは他人の価値観でなく自分の価値観で生きること。仕事でもプライベートでも、自分がやりたいことをやりましょう。子供にもそれを保障しましょう。子供の人生は子供のもの。親の価値観や思い込みを押しつけないように。習い事も進路も。
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子育ては簡単にはいきません。苦しいときは、生んだだけでも偉いと自分をほめましょう。実際、少子化が最大課題である今、生んだだけでも大したものです。そして、今日まで育ててきたのです。立派なものですよ。あなたは十分がんばっています。誰でも、子供と一緒にいる時間が長くなるとイライラしま
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親や先生が気分に左右されやすく身勝手だと、子供はとても困ります。叱られないように大人の顔色を見て行動するようになり、「今は叱られるからやめておく」「今は叱られないから大丈夫」が判断基準になります。これが習い性になると、人として大切な本当の倫理観や規範意識が身につかなくなります。
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食べる時間が少なくて焦ったり、食べこぼしやマナーで叱られたりすると、ストレスで空腹中枢が働かなくなり食欲が減退します。できるだけ時間を確保し、食べこぼしやマナーで叱らないことが大事。嫌いな食べ物を強制するのは虐待です。別の食材でその栄養を取れば大丈夫なので、食事は楽しくを最優先に
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思春期の子にとって居心地のよい家にするには、親が細かいことでガミガミ叱るのをやめる必要があります。もちろん、人として許されないこと、人に大迷惑をかけること、危険なことなどは、はっきりノーと言わなければなりません。でも、細かい生活習慣的なことをこの時期に口うるさく言ってもムリ&ムダ
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何でも遅くて人の2倍かかるマイペースな子。それは子供の努力不足とか親のしつけのせいなどではなく、生まれつきです。いくら叱っても直りませんので、そこは目を瞑って長所を伸ばしましょう。そういう子は寛容、共感的、優しい、大らか、などの長所があります。叱っていると長所も消えてしまいます。
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テキパキ行動できる子は生まれつきです。親の指導がよかったわけでも、本人が特にがんばっているわけでもありません。だらしがない子も生まれつきであり、本人のせいでも親のせいでもありません。その証拠に兄弟を同じように育てても全く違ってきます。ですから、親は子供も自分も責めないでください。
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某スパルタ塾は教室も席も成績順。壁には「勝ち上がれ」「負けていいのか」等の張り紙があり、子供たちの会話も「前回○○君に勝ったけど今度は負けた」等の話ばかり。こういうやり方は弊害が多いです。成績が悪いと劣等感に支配されます。成績が良い子は優越感に浸りますが、実は優越感によって得た自
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子供が歯磨きを忘れたとき、Sさんは変顔で身もだえしながら「食べた後でやることって何だったかな。あ~、思い出せない。さっきまで覚えていたのに忘れちゃった」と言いました。すると、子供が「歯磨きだよ!パパ忘れちゃったの?」とうれしそうに言いながら洗面所に走っていき、歯を磨き始めました。
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子供には過去の重荷も未来への心配もなく、「今・ここ」に自分の全てを注ぎ込んで、全身全霊で生きています。しゃべるときはペチャクチャしゃべる。怒るときはプンプン怒る。泣くときはギャアギャア泣く。笑うときはケラケラ笑う。食べるときはガツガツ食べる。寝るときは爆睡。本当に素敵な人たちです
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頭に血が上った親ほど子供にとって理不尽な存在はありません。親には「親だから許される。しつけのためだ。この子のためだ」という錦の御旗があるので、ブレーキがかかりません。圧倒的権力者である親の前で子供は実に弱い存在。さっきまで明るく元気いっぱいだったのに、今はしおれた花のようです。
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とう疲れてたから助かった」「おかげで夕飯の準備がはかどった。ありがとう」等。これは一人の人間同士として純粋に感謝する気持ちを伝えていますので、子供は自分が役立っていると感じてうれしくなります。そして、「ほめられるため」ではなく「家族のため」という気持ちで取り組めるようになります。
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子供が掃除をしてくれたとき、つい「掃除ができてえらい」など、「上から目線」のほめ方をしがちです。もちろんほめないよりいいのですが、いつもこればかりだと、子供は「ほめられるためにやる」という意識になる可能性も。そこでお薦めなのが、「横から目線」で感謝を伝えることです。「ありが
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幸せ体質の子にしてあげよう。「私は大切にされてる。愛されてる。私も皆が大好き」「私は存在していいんだ。ありのままの私でいいんだ」「私はけっこういい感じ。私はがんばれる。達成できる」「私は役立ってる。うれしいな」「毎日楽しい。あれもこれもやってみたい」と思えるようにしてあげよう。
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親がほめたいことより、子供がほめられたいことをほめましょう。つまり、親の価値観ではなく子供の価値観を優先するということです。大人から見たらしょうもないことが多いですが…。人は誰でも、自分の思い入れが強いことをほめられると、本当にうれしいものですし、相手への信頼度も上がります。
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成績表の「行動の表れ」は、先生に都合の良いものが並んでいます。「話を聞ける」「決まりを守る」「責任を果たす」等。そして、それは「女の子脳」の度合いが高い子に有利なものばかり。だから、多くの男子、そして女子でも「男の子脳」の度合いが子は不利です。不利な子は割り引いてみてあげるべき
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人生は思い込みで決まるので、子供がよい思い込みができるようにしてあげましょう。効果抜群なのがチームでほめる方法。例えば学校や塾の先生に「ノートの使い方をほめてください」と頼んで、みんなでほめます。3か所で同じことを言われると疑いようがありません。逆に叱るチームは作らないように。
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人として信頼できない上司が何か言っても、部下は聞く気になれません。頭では正しいとわかっても、気持ちがついていかないのです。親子でも同じです。子供に信頼されていない親が何か言っても、子供は聞く気になれないのです。ですから、まずは親子関係をよくすることが何よりも大事です。
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めるかが大事なのです。「子供のため」「子供の将来のため」などと言って親が押しつけるのは不幸の始まりです。親は監督ではなく応援団に徹するべきです。子供の人生は子供のものです。
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「幸福感は学歴や収入より自己決定の度合いで決まる」ことが、神戸大学と同志社大学による約2万人を対象にした大規模な合同研究で判明しました。ですから、子供を幸せにしたいなら、趣味も習い事も部活も進路も含めて、何事も子供の意思を尊重すべきです。何を選ぶかよりも誰が決
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多くの家庭でママのワンオペ育児が常態化して、ママも子も苦しんでいます。「仕事が忙しい」「仕事で疲れている」を言い訳にしているパパには、一体誰のための仕事なのかと自問して欲しいです。一番大切なのはママと子のはず。そこを犠牲にしているのなら、それは自分のための仕事でしかありません。
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親子遊びで思い切りふざけると、その後は自然に静かな時間がやってきます。この時、脳内でとてもよいことが起きます。大騒ぎしてふざけることで脳の扁桃体が満足し、静かに過ごすときは前頭前野が扁桃体を抑制します。この切り替えの経験をたくさんすると扁桃体と前頭前野をうまく使う力がつき、扁桃体