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今の子供は、自分がやりたいことをやれる時間が少な過ぎます。人間は自分がやりたいことをやっているときが一番幸せで、精神衛生にも頭を良くするにもこれ以上のものはありません。親が「やらせたいこと」はもっと減らして、子供が「やりたいこと」をやれる時間を増やしてあげてほしいと思います。
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親が最優先ですべきことは子供との人間関係をよくすることです。大切なのは、子供が「自分は親に愛されている」と実感!できるようにしてあげること。それがないと、何をしても空回りするだけでうまくいきません。親は愛情のつもりでも、子供が「実感」できていないケースが多いので気をつけましょう。
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子育てで大事なのは待つこと。親にできることはやってあげ、後はじっくり待ちましょう。結果を出すのは子どもという他者だから。待つ時間は5分・1時間というレベルから5年・30年というレベルまでいろいろですが、とにかく待つことが大事です。待てる親なら、子どもは自分のペースで着実に伸びます
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子供はハイテンションでギャアギャア騒々しい。ドシドシ走ってドシンと座る。力加減が下手で物を乱暴に扱いがち。大人にとってはストレスが大きいです。でも、そうしたことは全て子供の生きるエネルギーの表れでもあります。子供が大人のように静かになったら人類滅亡の兆しかと。
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冬は「寒い。早く暖かくなれ」と言い、夏は「早く涼しくなれ」と言う。現役中は「今日も仕事か」と思い、退職すると「忙しい頃が花だった」と思う。子育て中は「子育て、大変」と思い、子供が成長すると「あの頃はよかった。もう一度子供に戻って」と思う。今・ここを味わい楽しめないのはもったいない
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「子供ができないことはやってあげればいい」と言うと、「それでは依存して自立できない」と考える人もいると思います。でも、そういう現実的な方法でしのいで親子共に安らかに生活できることの方が大切。叱り続ける弊害の方がはるかに大きいから。大人になれば大概のことはやるようになるから大丈夫。
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ある父親が「俺は正直だから思ったことをそのまま言うよ」と発言。実際子供への否定的なダメ出しが多かったです。それは正直なのではなく、想像力と思いやりがないだけでは?「こう言ったら相手がどう思うか?」と考えてから言って欲しい。人はたった一言で傷ついたり、逆に元気が出たりするので。
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子供の愚痴や悩みを聞いたとき、親も先生もすぐに励ましたりアドバイスしたりしがちです。でも、その前に話をたっぷり共感的に聞いて、溜まったものを吐き出させてあげましょう。心の中にモヤモヤが詰まったままでは、励ましもアドバイスも入っていけませんから。
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夏休みを乗り切る方法
▼片づけ・整理整頓はムリと悟って諦める
▼子供と連れ合いのダラダラに目をつむる
▼自分も負けずにダラダラする
▼家事も育児も仕事も完璧を目指さない
▼一人で抱え込まない
▼子供と適度に離れる
▼自分のお楽しみ時間も確保する
▼自分のメンタルの安定に心がける
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夏休みの宿題を朝食後にする場合、朝食前にその準備をしておくといい(取り敢えず準備方式)。よりいいのは取り敢えず一問方式。書き取りは一字だけ書き、算数プリントは一問だけ(又は名前だけでも)やっておく。このとき全体の見通しがつくので、朝食後に取り掛かるときのハードルが下がります。
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子供に「頑張ってるね」「大変だね」「ありがとう」「助かるよ」「大好き」の5つの言葉を贈りましょう。これが人を幸せにする5つの言葉。もちろん、子供だけでなく連れ合い、祖父母、友達、同僚などにも。言葉一つで人に安らぎと幸せを贈ることができるわけで、考えてみれば素敵なことですね。
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軽い気持ちで言い出すこともよくあります。実際にやってみると自分に合わないとわかったり、それほど楽しくないと感じたりすることもよくあること。大人でもやってみなければわからないことはたくさんあります。嫌なことを無理に続けるのは憂鬱な時間が増えるだけで、子供の成長にはつながりません。
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「子供が自分からやりたいと言い出した」ということを楯にとって、習い事を絶対やめさせない親。「自分の言葉に責任を持たせなければ」「すぐやめるとやめ癖がつく」等の思い込みもあり。でも、子供はそんなに深く考えているわけではありません。友達が楽しそうにやっている、道具がかっこいい、などの
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よく叱られる子は「自分はダメな子だと思われて、もう大切にされてないかも」と感じます。その不安から無意識のうちに愛情確認行動に走ります。危険なことをする、弟妹をいじめる、物をこわす、火遊び、万引き等。親が困ったり心配したりする姿を見て、「よかった。まだ愛されてる」と実感したいのです
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子供と一緒にいる時間が長くなると誰でもイライラしてきます。子供はやたらにエネルギッシュでハイテンションですから。大人も元気なときは付き合えるし我慢もできます。でも、ずっとは難しいですね。子供としばらく離れて適度に距離を取る、自分の時間を確保する、誰かに愚痴を聞いてもらう、などが必
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親の言葉は子供にとって最大の環境。思ったことをそのまま言うのではなく、子供への影響を考え、自己翻訳してから言いましょう。否定的な言葉を肯定的な言葉に翻訳する習慣がつけば、親子関係がよくなり、勉強や生活など万事うまく回り出します。親自身、物事の良い側面が見え始めプラス思考になります
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家庭は、まずリラックスできる場所でありたいですね。大人にも子供にも癒やしの場ですから。大人の目には、子供は気楽そうに見えますが、ああ見えても外ではけっこうがんばったり気を遣ったりしているのです。ですから、家に帰ってダラダラするのは当たり前なので、いろいろ許してあげてください。
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子供が言うことを聞かないとき、親は自分がバカにされたと感じてイライラします。でも、子供にはそんな意図はなく、他にやりたいことがある、気分が乗らない、能力的にムリ、親の言葉が聞き取れなかった、理解できなかった、など真の原因があります。取り敢えず深呼吸して、それを探りましょう。
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電車で泣く赤ちゃんを親が「ダメ。シッ」と叱っていました。本当は「よし、よし」「イヤだね、イヤだね」とあやしたいところ。前者は否定で後者は共感。あやさずに叱る人が多いのが気になります。周りの目が気になってできない可能性が高い。子連れの人に周りがもっと優しくあればかなり違うはずですね
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子供のことを「これでいい」と思ってみましょう。実際、大丈夫ですから。でも、「これでいい」と思えない人が多いのは、「もっと、もっと」と欲をかいて求める心があるから。親の要求がエンドレスだと子供はずっと追い立てられます。これがなければ子供は自分のペースで成長できて自己肯定感も育ちます
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親の多くは自分の価値観に合うことしかほめません。私のクラスのある子が、マンガを描くのが大好きで、それをホッチキスで留めて本の形にすることに熱中していました。私は大いにほめましたが、親はほめるどころか「こんなことばかりやってる」と叱るだけでした。実にもったいないと思いました。
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子供を伸ばすにはほめるのが一番。ほめられると自信がついて、他のことでもがんばるエネルギーがわいてきます。ほめられることで、自分が大切にされているという実感を持つことができ、お父さん・お母さんがますます好きになります。ほめられて心が満たされると、兄弟や友達にも自然に優しくなれます。
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連絡帳に毎日わが子のマイナス面を書き担任に伝え続ける人は、「わが子はダメな子」と宣伝しているのと同じ。もちろん、本当に先生に伝えて相談する必要がある場合はこの限りではないけど、そうでなければやめた方がいいです。そして、先生から親にマイナス面を伝え続けるのもやめて欲しいです。
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来客間際なのに玩具が散らかり放題。その時、「どんどん片づけなきゃダメでしょ」ではなく「お母さんのお掃除と玩具の片づけ、どっちがはやいか競争。用意、ドン」「片づけ、何分でできる?用意、ドン」「7分で片づけられるかな?タイマーと勝負」等と言えるようになれば人間力がアップします。
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下の子が生まれると、上の子は自分への愛情が減ったように感じて不安になります。ただでさえ不安なところへ、「お姉ちゃんでしょ」と突き放されるとよけい不安に。不安を取り除き安心させてあげることを最優先しましょう。抱っこやスキンシップで甘えさせてあげたり、話を共感的に聞いてあげたりして。