名取宏(なとろむ)(@NATROM)さんの人気ツイート(リツイート順)

恐ろしいのは、患者さんにとっては「良い先生」に見えること。風邪に抗菌薬を処方したり、ちょっとしたことで点滴したり、希望に応じて必要性に乏しい検査したりするのと同じ。集患になるので歯止めが効きにくい。
ワクチンを接種するという意思決定も、接種しないという意思決定も、どちらも尊重されるべきです。しかし、その判断は正確な情報を提供された上で行われなければなりません。小森谷さやか氏がご意見を訂正し、今後は医学的に正しい情報を提供するようになることを望みます。以上。
『「コロナウイルスは存在しない」なんてデタラメだ。人々を油断させ、感染を拡大させて、ナノチップ入りのワクチンを売りつけたいのだろう』といった主張を見つけた。ボールゾーンから鋭く曲がってド真ん中に入る変化球。オレでなきゃ見逃しちゃうね。
検査の弊害については、確かに理解が難しいです。「検査したほうがいいに決まってんじゃん」と考えるのは自然ですし、何と言っても医師でもそう思っている人はたくさんいます。しかし、良くない検査をするぐらいなら検査しないほうがましなんです。
子宮頸がん検診は、がん検診のなかでも優秀ですが、それでも浸潤子宮頸がんの発症や子宮頸がん死を100%防ぐことはできません。メタ解析では子宮頸がん死でリスク比は0.65です(PMID: 23706117)。最近のHPV-DNA検査併用ならもっと成績はいいですが、100%防ぐのは無理です。
小学生の教育と抗不整脈薬の共通点は?「代用のアウトカム」と「真のアウトカム」の話をします。タイムラインをながめていて思いつきました。
2020年に脳血管障害を抜き日本人の死因の第三位になった「老衰」について、プレジデントオンラインに寄稿しました。[「こんなに急に悪化するとは思わなかった」これから親を看取る人は知っておきたい"老衰死の経過" president.jp/articles/-/621… ]。
ワクチンの臨床試験によっては対照群(プラセボ群)に既存のワクチンを使うこともありますが、プロトコルによればファイザーのワクチンの臨床試験ではNormal saline(生理食塩水)が使用されました[ pfe-pfizercom-d8-prod.s3.amazonaws.com/2020-09/C45910… ]。
青山まさゆき氏は、実験室内のポビドンヨードのウイルス不活化の研究でもって「伝播低下(感染拡大防止)が期待できる」「吉村知事が会見で伝えられた通りなのだ」と持ち上げる一方で、臨床試験でもリアルワールドでも効果が確認されているワクチンに懐疑的な立場。
[興和のイベルメクチン臨床試験は失敗ではない natrom.hatenablog.com/entry/2022/09/… ]。適正に施行され、結果が発表された臨床試験は、有意差が認められなったとしても失敗ではありません。失敗と呼ぶべきではないと考えます。
どういうクリニックかはウェブサイトをみてもらえばわかりますが、わかりやすいところで、代診医師の紹介。ホメオパシーの著作が複数あり、それを明示しています。隠すようなことではなく、むしろ想定顧客に対してはポジティブな効果があるとクリニック側は判断しているわけです。
二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験。成人のCOVID-19入院患者が対象。レムデシビルを投与すると、プラセボ対照と比較して、回復までの時間が早い(11日間対15日間)[ pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32445440/ ]。
「『感度70%』はデマ!PCR検査の感度はほぼ100%!」という意見と、「新型コロナのPCR検査は普通の風邪の原因のコロナウイルスでも陽性になる!」という意見が対消滅しないかな…。
「PCR検査を感染症の診断に使ってはならない」というデマを信じている人が、今年のノーベル医学生理学賞「C型肝炎ウイルスの発見」を肯定的に述べていて、なかなか興味深い。
2020年のノーベル医学生理学賞はC型肝炎ウイルスの発見に対して与えられました。慢性C型肝炎の治療の進歩は著しく、ここ20年ぐらいの間に対症療法しかない状態からほぼ100%治るようにまでなりました。だからこそノーベル賞の受賞対象になったのでしょう。
地動説とか天動説とかおっしゃっているのは、ニセ科学信奉者がよく持ち出す論法で、ちゃんと「ガリレオ詭弁」という名前もついています[ガリレオ詭弁(Galileo Fallacy, Galileo Gambit) seesaawiki.jp/transact/d/%A5… ]。典型的です。
日本が神経芽細胞腫マススクリーニングを拙速に導入したことは結果的には失敗でしたが、速やかに休止したことは、検診の教科書でも「(日本の厚生労働省は)模範的な行動を取ることができた」と評価されています。やればできんじゃん。やろうよ。
数十人を対象として比較試験で有意差が出ないのですから、アビガンに効果があるとしてもその効果は大きくなく、これらのアビガンの効果を謳う声は誤認に基づくものである可能性が高いです。
さらりと述べるにとどめましたが『「無料がん相談」「がん治療のセカンドオピニオン」をうたうサイト』はかなり問題です。ぱっと見、いい感じのウェブサイトでGoogle検索でも上位ですが、「抗がん剤を使わない治療にシフトしているアメリカでがんの死亡者数が減っている」といったデマが載っています。
それはそれとして信頼できる臨床試験が進行中なので期待はしている。イベルメクチンは効果が小さいとしても安価で十分に安全だから。過剰な期待をあおるのはかえって信頼性を落とす。「論文遊びではなく治療に必死」「治っている実感」は、ホメオパシーを使っている人たちでも言える。
まあ確かに結核ウイルスは存在しない。 twitter.com/bmdurg/status/…
線虫がん検査を受けることでがん死亡率の減少など何らかの利益が得られることは証明されていません。害はあります。線虫がん検査に伴う害としてわかりやすいのはたとえば偽陽性があります。普通に公的に推奨されているがん検診を受けて、あとはお金は別のことに使う方がよいのでは、と考えます。
[イソジンうがいで新型コロナの重症化予防という話はどうなったか追いかけてみた natrom.hatenablog.com/entry/2021/04/… ]。ランダム化比較試験をやる(やっている)そうです(正確にはイソジンうがいではなく『ポビドンヨードガーグル液7%「明治」』です)。
別の報告。ファイザー製ワクチンの感染予防効果は95.3%(95%C.I. 94.9~95.7)無症候性感染の予防効果は91.5%(95%C.I. 90.7~92.2)。[ thelancet.com/journals/lance… ]。
子宮頸がんは「検査で100%防げる病気」ではありません。「ワクチン打ってる人は検査受けない傾向にあるのでより手遅れになりやすい」というのも事実ではありません。検診が大事なのはその通りです。 twitter.com/my_fc1/status/…