WikipediaのDenialism(否認主義)の項目にはすでにCOVID-19 denialism(COVID-19否認主義)あるいはnew coronavirus denialism(新型コロナウイルス否認主義)という項目がある。日本だけではない模様。
検診で発見されたがんの予後が良くても、がん検診が有効だとは言えないのはなぜか?[ natrom.hatenablog.com/entry/20170307… ]でご説明しました。疫学の教科書にも載っている基本的なことです。
機械翻訳。「COVID-19の予防接種は、妊娠中および授乳中の女性に強く推奨されます」。これが現在のイギリス政府の方針です。
医療においては、害がある介入を行うことの倫理的問題は、患者に十分に説明し、同意を得た上で行うことでクリアしていると理解している。当然、正確な情報が提供されることが前提である。HPVワクチンに関する不正確な情報拡散について山本太郎氏は責任を負うべきだと考える。以上。
とは言え、内海聡氏も近藤誠氏も、医師から痛烈に批判されている。一方、「科コミの人」による林衛氏に対する批判って、私の把握している範囲以内ではありません。私の観測範囲外なだけですか。 twitter.com/Yossy_K/status…
答え。統計の取り方が違うから。日本人だけががんで亡くなりやすいからではありません。WHOの高所得国の死亡原因で4位に「気管・気管支・肺がん」、7位に「結腸・直腸がん」がある。勘の鋭い人はこれだけでおわかりになるであろう。
鼻に綿棒を突っ込まれてグリグリされた上に「PCR検査の精度は100%ではありません」などと説明されるよりも、採血検査だけで「おめでとうございます。コロナウイルスを乗り越えられました」などと説明されるほうが、そりゃうれしいよね。
ロイターの報道によると台湾最大の航空会社のパイロットが滞在した空港ホテルでアウトブレイクが発生した。 [ jp.reuters.com/article/us-hea… ]。報道時点で35人。台湾基準では大きなアウトブレイク。
[ワクチン接種割合からワクチンの効果を評価するときに気をつけること natrom.hatenablog.com/entry/2021/07/… ]。いろいろバイアスがあります。
甲状腺がんは症状が出てから治療しても予後はよいです。おおむね死にません。放置されたら死ぬかもしれませんが、無症状で治療介入されても、症状が出た時点で治療介入されても、予後が変わらないなら、検診する意義はありません。害だけあります。
会場となった県弁護士会館には事前に注意を促す情報提供をしたが、会員が利用を申請すれば、よほど反社会的な活動ではない限り、会場提供を断るのは難しいらしい。まあ、言論の自由とか集会の自由とかとの兼ね合いもあるだろうし、それはそうなのだろう。よくわかる。
2020年に脳血管障害を抜き日本人の死因の第三位になった「老衰」について、プレジデントオンラインに寄稿しました。[「こんなに急に悪化するとは思わなかった」これから親を看取る人は知っておきたい"老衰死の経過" president.jp/articles/-/621… ]。
「花粉を水に変えるマスク」がダブルブラインドによる臨床治験がなされて有意差が出ているという情報がありましたが、いつまで経っても公表されません。不思議ですね[「花粉を水に変えるマスク」の臨床試験の結果は早く公表されるべき natrom.hatenablog.com/entry/2019/03/… ]。
たしかにヤブはいなくもないです。急性期の人工呼吸器の管理について「マトモな医者が初期設定したらあとは基本コメディカル管理でしょう」とか言っている医師?がいて、びっくりしました。
新型コロナウイルスの存在に否定的なデマは海外だけの話ではありません。[新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」 natrom.hatenablog.com/entry/2020/06/… ]。ほかのニセ医学と緩やかに連鎖しながら日本でも見られています。
ワクチンの臨床試験によっては対照群(プラセボ群)に既存のワクチンを使うこともありますが、プロトコルによればファイザーのワクチンの臨床試験ではNormal saline(生理食塩水)が使用されました[ pfe-pfizercom-d8-prod.s3.amazonaws.com/2020-09/C45910… ]。
青山まさゆき氏は、実験室内のポビドンヨードのウイルス不活化の研究でもって「伝播低下(感染拡大防止)が期待できる」「吉村知事が会見で伝えられた通りなのだ」と持ち上げる一方で、臨床試験でもリアルワールドでも効果が確認されているワクチンに懐疑的な立場。
別の報告。ファイザー製ワクチンの有症状感染の予防効果は97%(95%C.I. 94~99)無症候性感染の予防効果は86%(95%C.I. 69~93)。 [ jamanetwork.com/journals/jama/… ]。
女性自身さまから取材を受けました。反ワクチン派で“二酸化塩素水”飲用が流行中…医師は「急性腎不全、不整脈引き起こす」と警鐘(女性自身) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/d1de4…
その業者、めっちゃ臨床試験しています。登録されているだけでざっと100以上。サンプルサイズは小さく(コストが安く済むからだろう)、ふんわりした評価項目を設定して、いい感じに見える結果をピックアップし、査読の緩い雑誌に掲載される論文を量産してるようです。そういうノウハウが売り物。
がん検診の効果も過大評価しやすいです。検診で発見されたがんは予後がよいので、検診のおかげで予後がよくなったと誤認します。早期がんを発見できるかどうかではなく、がん死亡率を下げるかどうかで、がん検診の有効性は評価されるべきです。
12年前に書いたブログ記事→[マネジメントの神様による医療経営セミナー医学 natrom.hatenablog.com/entry/20081128… ]。ピーター・ドラッカー氏による改革でスイスの大学病院は「80%という常時満室状態」になったそうですが、日本では病床利用率80%でも赤字になりかねません。
福島県の子供たちが有効かどうかわからない、おそらく害の方がずっと大きい検診を受ける羽目になったのは東京電力の、ひいては国の責任だと私は考えます。福島の問題に注目するならば、がん検診の疫学についても勉強し、被ばく以外にもさまざまな害が生じていることに注目していただきたいと願います。
地動説とか天動説とかおっしゃっているのは、ニセ科学信奉者がよく持ち出す論法で、ちゃんと「ガリレオ詭弁」という名前もついています[ガリレオ詭弁(Galileo Fallacy, Galileo Gambit) seesaawiki.jp/transact/d/%A5… ]。典型的です。
アビガンにまったく効果がないとしても、効果があるという声が出てくることは大いにありえます。この点を、患者さんはともかくとして、専門家たる医師や政策決定を行う政治家はわかっていなければなりません。アビガンを推すとしても外れくじかもしれないことを承知した上で推します。覚悟が要ります。